オアシス(OAS)とは
オアシス(OAS)はWeb3ゲーム開発に特化した日本初のブロックチェーン。2022年2月にWeb3ゲームを開発するMCH株式会社が公開した。業界大手のゲーム企業やブロックチェーンテクノロジー企業と協業して企画・開発が進められていて、バンダイナムコやセガ、Gumiなどが参画している。2024年8月にSBIグループと戦略的業務提携を締結しプロジェクトを進行するなどWeb3ゲーム分野を牽引するプロジェクト。
ゲーム体験の向上を目標にしており、トランザクション速度が高速でガス代が無料になるよう設計されている。コンセンサスアルゴリズムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用し、最初に運営に参加する21社が「Initial Validator」としてバリデーターとなった。
価格
- 現在価格(2024年10月1日時点): 0.038ドル(約6円)
- 年初来高値(2024年2月): 0.144ドル(約21円)
- 年初来騰落率(YTD): -59.96%
- 過去最高値(2024年2月):0.144ドル(約21円)
価格予測
24年2月:CPI発表を受けビットコイン乱高下、韓国市場で関心高まるOASが前週比32.7%高に
24年5月:韓国最大手アップビット、オアシスの新規上場を発表 OASは40%急騰
時価総額|関連銘柄
オアシス(OAS)の時価総額は2024年10月時点で約7,100万ドル、「ゲーミング・ブロックチェーン」セクターの中では9位に位置する。同セクターで1位のイミュータブル(IMX)の時価総額は約28億ドル。2位のビーム(BEAM)の時価総額が約10億ドル。オアシス以降は、マーブレックス(MBX):約7,000万ドルが追従する。
主な出来事
- 2022年10月:日本発のゲーム特化型チェーンOasys、メインネットローンチの第1フェーズを開始
- 2023年1月:Oasys、2028年までの完全DAO化に向けガバナンス機構開始
- 2024年2月:Oasysがカカオゲームズの子会社METABORA SGと提携、韓国ゲーム市場でのプレゼンス強化へ
- 2024年8月:OasysとSBIホールディングスが提携 日本発Web3ゲームエコシステムを強化
エコシステム支援組織
Oasys Pte. Ltd. : 2022年2月に設立されたゲーム特化のパブリックブロックチェーンであるオアシス(Oasys)を展開する企業。エコシステムの拡大、関連技術の開発に尽力している。パブリック、プライベートブロックチェーンのテクノロジーを組み合わせて、シームレスで高速、ガス料金ゼロのゲーム体験を提供するためにゲーマーと開発者のコミュニティを構築することを目標としている。
2028年までに完全DAO(分散型コミュニティ)化することを目標にしている。分散化されたガバナンスの立ち上げによって将来的にOASトークン保有者がプロジェクトに関する意思決定に参加することが可能となる。
関連記事: Oasys、2028年までの完全DAO化に向けガバナンス機構開始
トークンアロケーション
[caption id="attachment_562581" align="aligncenter" width="942"] 出典: Oasys公式ドキュメント[/caption]オアシスの100億OASの初期供給量100億OASの配分で14%は初期投資家が保有をしている。その他の配分は38%がエコシステムやコミュニティ、21%をステーキング報酬、15%が開発費、12%が財団の開発以外の活動に対してOASが分配された。
[caption id="attachment_562580" align="aligncenter" width="585"] 出典: Oasys公式ドキュメント[/caption]最大供給量は100億OASに設定されている。メインネットローンチから6年後にOASトークン保有者は分散型ガバナンス(DAO)を通じてステーキング報酬の追加供給を決定する。メインネットにローンチした2022年12月時点の供給量は約3億6800万OASであった。
Total Value Locked(TVL)
Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2024年10月時点、オアシスのTVLは、260万ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。
- Tealswap(150万ドル): 分散型取引所(DEX)。オアシスネットワーク内での迅速かつ簡単なトークンの交換が可能。流動性に貢献し報酬を獲得することができる。
- OAS Jumbo(70万ドル): ファーム。OASをOasJumbo!コントラクトに90日間ロックして3000OAS毎にくじNFTを獲得することができる。2024年10月の抽選では1等で30万OASを獲得することが可能。
- Palmy Finance(50万ドル): レンディングサービス。預金者は流動性を提供し受動的な収入として利息を得ることが可能。借り手は資産を売却することなく利用することができる。
- 資金調達総額:約2,100万ドル
- 大規模な投資ラウンド:2022年7月、2,000万ドルの私募トークンセール
- リードインベスター: Republic Capital
- フォロー投資家: Fenbushi Capital、Jump Crypto、IVC、Mirana Ventures、Amber Group、Yield Guild Games、KuCoin Labs、NGC Ventures、Big Brain Holdings、HTX Ventures、Crypto.com Capital、Formless Capital、Builder Capital、Krust
オアシスの将来性
ロードマップ
オアシス公式サイトのブログでロードマップを公開している。今後はアプリでのデータの可用性(資産の永続性)に重点を置きエコシステム全体の成長と開発に焦点を当てる。これによりプレイヤーがゲームを体験した記憶と記録を永久に保護し保存することを保証することでゲーム体験の変革を起こすことを目標としている。以下が技術的なロードマップである。
- アプリデータの可用性
レイヤー2のゲーム資産をレイヤー1にミラーリングすることでレイヤー2のデータが破棄されてもユーザーの資産を安全に保管することを可能にする。 - レイヤー2の相互運用性
クロスチェーンブリッジを導入し、共通のデータ形式を採用することでAPIを標準化して異なるレイヤー2間の相互運用性を実現する。 - エコシステムの拡張性
Oasys Verse開発者キット(Oasys VDK)を使用することで企業が事前設定された高品質のレイヤー2にアクセスし、迅速な開発と展開を行うことができるようにする。
オアシスは上記のロードマップ実現のためウォレット、DeFi、ブロックチェーン開発者などのエコシステムパートナーとの連携を強化し「アプリデータの可用性」を実現することを目標に引き続き取り組む。
期待される今後の動向
オアシスは現在、戦略的提携を増やすことによってエコシステムの成長を加速させている。金融会社大手のSBIホールディングスは29日、オアシスと戦略的業務提携を締結したと発表した。この提携でオアシスはSBIホールディングスから資金調達を実施し、OASトークンの流動性の向上とエコシステムの強化を図った。
2024年9月に韓国のテクノロジー企業のSK Planetとの提携を発表した。また、同年の6月には韓国の主要ゲームコミュニティプラットフォームのVortex Gamingと提携したことを発表している。これまでにもCom2usやカカオゲームズの子会社METABORA SGなどと提携しており韓国でのWeb3ゲームシーンでのプレゼンスを高める重要なステップになるとされている。
2024年の1月には中華圏市場への進出のためにWeb3総合コンサルティングファームの株式会社Pacific Metaとの戦略的パートナーシップを提携している。今後も提携を増やすことでマーケットシェア拡大とエコシステムの成長が期待される。
投資リスク、懸念材料
2028年までに完全DAO(分散型コミュニティ)化することを目標としており、今後の意思決定プロセスにおいて従来のプロジェクトとの変更点が発生する可能性があるため最新の情報に注目する必要がある。
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