モナコイン(MONA)の概要
2013年12月に誕生したモナコイン(MONA)は、日本の掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)で有名なアスキーアート「モナー」がモチーフとなっている。
モナコインは、第三者が管理・運営する中央集権型ではなく、各ユーザーのPC上で実行されるクライアントプログラムによって維持される、完全分散型の決済システムだ。
ユーザーによるサービスの開発や、神社の建立、語呂合わせの投げ銭等、他の銘柄ではあまり見られない使われ方が定着するなど、コミュニティ主体で発展を続けている。
基盤技術
ライトコイン(LTC)の技術を基盤として設計された。コンセンサスアルゴリズムにはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用している。
ただ、ライトコインの発行上限数が8400万枚であることに対して、モナコインは1億512万枚、またライトコインの半減期が4年に1度であることに対し、モナコインは3年に1度という違いがある。
SegWitを世界初採用
モナコインは、90秒ごとにブロックが作成され、ビットコインの約6倍の速さで取引を処理することが可能。高速送金処理を実現する「SegWit」システムの採用が世界で初承認された仮想通貨だ。
SegWitとは、ブロックに保管されているデータをインプット、アウトプット、電子署名の3つに分類。この中の電子署名の部分だけ別で管理することで、ブロックの容量を圧縮できる技術のことを指す。
同じSegWitを採用する通貨であるライトコインの価格が上がった際には、モナコインも注目を集めた。
アトミックスワップ対応
モナコインは「アトミックスワップ」に対応している数少ない仮想通貨の一つだ。
アトミックスワップとは、異なるブロックチェーン上にある仮想通貨同士を、取引所などの第三者の監視と仲介無しで個人間による仮想通貨の取引を可能にする技術だ。
従来の個人間での取引は、持ち逃げや詐欺のリスクが先行したが、アトミックスワップを導入することで個人間が異なる仮想通貨を持ち寄り、安全に取引を行うことができるようになった。