CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨 モナコイン(MONAcoin)とは|今後の将来性とおすすめ取引所

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2ちゃんねるで開発された日本初の仮想通貨
「掲示板での質問や回答次第で得ることが出来るコイン」として開発され、現在でもチップとしてモナコインが配られる掲示板が存在します。
日本に根強いファンが多い
Amazonギフト券やiTunesギフトなどと交換することができ、「Twitter上でモナコインを投げ銭できるシステム」など独自のサービスを数多く展開しています。
世界初のSegWit(セグウィット)承認通貨
ビットコインが長らく議論していたSegWitという同時に多数の送金処理が出来るシステムが世界初承認され、同じSegWit採用通貨であるライトコインの価格が上がった際にモナコインも注目を集めました。
目次
  1. 概要
  2. 特徴
  3. 歴史
  4. 取引所
  5. ウォレット
  6. マイニング
  7. まとめ

概要

通貨コード MONA
取引開始日 2013年12月23日
承認アルゴリズム Proof of WorkLyra2REv2)
発行上限 105,120,000 MONA
ブロック生成サイクル 約90秒
ブロックチェーンURL ブロックチェーンサイト
公式サイト モナコイン公式サイト

モナコイン(MONAcoin)とは、Mr.Watanabeにより2chで開発された日本初の仮想通貨です。

有名なアスキーアート、「モナー」がモチーフとなっています。

モナコインは、第三者が管理・運営する中央集権型ではなく、各ユーザーのPC上で実行されるクライアントプログラムによって維持される、完全分散型の決済システムです。

アトミックスワップに成功

2018年1月20日には、取引所の仲介なしで、トラストレスに仮想通貨取引を行うことを可能にする技術、「アトミックスワップ」を成功させています。

アトミックスワップは、ビットコインとライトコインなどの成功例があり、第三者の仲介を省くことによるメリットとしては、

アトミックスワップのメリット

  • 取引速度の向上
  • 不正取引リスクの減少
  • 取引所の破綻やGOXリスクの回避

などが挙げられます。

アトミックスワップのデメリット

逆にデメリットとしては、

  • ブロックの生成時間がボトルネックとなる
  • オンチェーン処理のため、取引手数料がかかる

などが挙げられます。

関連:ビットコインキャッシュとKomodoのアトミックスワップが成功

主な特徴

モナコインの主な特徴は、以下の3つです。

  • 技術力
  • 実用性
  • コミュニティの強さ

1:技術力

モナコインの特長と一つとして、取引スピードの早さが挙げられます。

90秒ごとにブロックが作成されるため、ビットコインの約6倍とされるスピードで、スムーズな取引が可能です。

世界初のSegWit承認通貨

世界初のSegWit(セグウィット)承認通貨ということも忘れてはいけません。

SegWit(セグウィット)を簡単に説明します。

保管されているブロックのデータを分解すると、インプット、アウトプット、電子署名の3つに分けられます。 この中の電子署名の部分だけ別管理をすることで、ブロックの容量を圧縮できる技術をSegWit(セグウィット)と呼びます。

ビットコインは送金要請が増えすぎた結果処理が遅れてしまうようになり、このセグウィットを導入するかどうか長く議論されてきました。

ビットコインのSegWit導入の議論が長引いている間に、モナコインはSegWitが承認された世界初の仮想通貨となりました。

多数の送金処理ができるというメリットがありますが、世界中の仮想通貨ファンの注目を集める効果もあります。

同じセグウィット承認通貨である「ライトコイン(Litecoin)」は、2017年7月にビットコイン分裂問題が話題となり、全ての仮想通貨が価格を大幅に下げる中、ビットコインの避難先コインとして話題になりました。

関連:仮想通貨 ライトコイン(Litecoin)とは|今後の将来性とおすすめ取引所

2:実用性

すでに日本国内の多くのサービスで使用できる点が挙げられます。

2chでの使用の他にも、Amazonギフト券、iTunesギフトなどと交換も出来ます。更には同人作品、PCゲームなどのサイトで使えるケースも増えてきました。

3:コミュニティの強さ

関連サービスが次々と誕生していることからも、コミュニティの強さが伺えます。

モナ神社

モナオクに出品された、長野県の山中にある土地を有志が購入、祠などを持ち寄って建立。モナコイン保有者たちが定期的にオフ会を開催、開拓を進めているといいます。

tipmona(チップモナ)

tipmona(チップモナ)は、暗号通貨「Monacoin」を、誰かのTwitterアカウントに送金するためのウェブサービスで、Twitterユーザー同士でモナコインを投げ銭できます。

公式アカウントやクリエイターなど、Twitterのアカウントを持つ相手であれば、「いいね!」を付ける感覚で誰にでもチップを送金・支援することができます。

Twitterで、「@tipmona 入金」とリプライを送ると、モナコインちゃんbotから”宛先のアドレス”が送られてきます。

「ありがとう!」の意味を込めて、語呂合わせで「0.39MONA(サンキュー)」を送るユーザーも少なくないようです。

Monappy

Monacoin対応の多機能オンラインウォレットサイトのこと。

Monappyの投げ銭(モナゲ)という仕組みが存在し、写真投稿や絵師さんの描いたイラストに対して、Monacoinを「投げ銭」してプレゼントすることが可能です。

また「Payment機能」では、イラスト・漫画などのデジタルコンテンツから、食料品まで出品・購入することが可能で、モナコインで決済できるマーケットプレイスとして確立されています。

モナコインの歴史

日本国内では一定以上の認知度がありながらも時価総額が小さいモナコインですが、当初は「採掘をするゲーム」、もしくは「掲示板での質問や回答次第で得ることが出来るコイン」として使われていました。

Askmona(アスク・モナ)という掲示板では、質問の投稿や質問に答えるとチップとしてモナコインを入手可能で、手に入れたモナコインを渡すことも出来ます。

また、ホリエモンこと堀江貴文氏も、モナコインには関わりが深いことが知られています。

堀江貴文氏が技術アドバイザーを務めたことがある「テックビューロ」株式会社が、ビットコイン・モナーコイン取引所であった「etwings」を買収、改修を加えて「Zaif」をリリースしたというニュースがありました。

さらに、ニュースサイトにおいて「日本には日本発のモナーコインがあるのだから、それを買って長者になる人が出てきても、可能性としては全然おかしくない」等の発言をしたことで、その関係性が広まりました。

その後大きなトラブルなく稼働し続け、取引が比較的活発な状態が続くことで次第にモナコインに対する信頼が生まれ、2017年3月にはビットコインとモナコインでのみ支払い可能な通販サイトが誕生しました。

それがビットコインモールです。

円の支払いが不可で、モナコインの支払いが可というサイトが生まれるほど、モナコインは発展を遂げたのです。

価格変動(初動時)

モナコインの黎明期の3~4円台から、2014年8月に99円台まで急騰しましたが、その後価格を急落させて元の3~4円台に価格を戻しました。

しかし、2017年5月に全仮想通貨の価格が大幅に上昇したことで、モナコインも同じように値を上げました。

モナコインのチャートが分かりやすく掲載されているmona-coin.comで最近3ヶ月のチャートを見てみましょう。

執筆時点では、6月に再度90円台まで高騰した要因として、モナーコインの供給量が一気に減少する「半減期」というタイミングまで残り1ヶ月を切っていたため、半減期の期待買いが起こったという理由が考えられます。

モナーコインやビットコインなど、発行枚数上限があらかじめ設定されている仮想通貨は、ある特定のタイミングで供給量が減るようように定められていますが、これを「半減期」と呼びます。

ビットコインは約4年に一度、モナーコインは約3年に一度の周期で、モナーコインの半減期は2017年7月上旬でした。

つまり、需要が変わらずに新規供給量が減ったため、価格上昇が期待されたということです。

2016年7月9日に行われたビットコインの半減期に向けて、同年5月後半から価格上昇が起こりました。モナーコインでも半減期への思惑買いが発生し、6月にかけて価格上昇が起こったものと思われます。

2017年10月12日、モナコインの価格が急騰を始めました。

10月2日に、日本最大級の仮想通貨取引所であるビットフライヤー上場のニュースがあり、影響していると思われます。

モナコインを購入できる取引所

モナコインを取り扱っている国内取引所としては、21年7月現在で7社あり、coincheck(コインチェック)、Zaif(ザイフ)、bitbank.cc(ビットバンク)などです。

取引所 解説

bitFlyer

bitWireによる決済、Lightningによる信用取引など幅広く展開。先物取引を含めたビットコインの取引高は他の取引所を寄せ付けない圧倒的な通貨を誇る。販売所としても機能している。

Zaif

COMSAやNEMと縁が深い会社であるテックビューロが運営している取引所。取引手数料は-0.01%となり、取引回数が増えると手数料をもらえる仕組みになっている(手数料還元システムに関して、付与されるBTCには上限がある点に注意)。TwitterやYoutubeでトレードの賑わいを見せた。

bitbank.cc

取引手数料がマイナス0.05%のbitbank.cc、追証なしレバレッジ最大20倍のビットコインFXが出来るbitbank Tradeの二つの取引所を運営。販売所機能はないが、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、モナコインは日本円建てで取引出来る。

関連:人気通貨別の仮想通貨取引所おすすめランキング|ビットコイン、リップル、イーサリアム

ウォレット

最もベーシックな「Qt(日本語版)」がお勧めです。

外出先でモナコインをやりとりする場合は、AndroidWalletやWebWalletが便利です。

送金手数料無料のMonappyは、メッセージのやりとりも可能で、またポータルサイトとしての側面もあるため、情報収集も可能なサイトです。

Walletの種類OSダウンロード先
Qt(日本語)Win,Linuxkeystore00
Qt(英語)Win,MacMONACOINProject
Android walletandroidkeystore00
Monappyすべての端末keystore00

マイニング

モナコインはProof of Works(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。

そのため、マイニングで高い利益を上げるには、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)など高性能な電子的回路が必要です。

競争の激化したビットコインと比較すると、モナコインのマイニングは比較的利益が出やすいとされていますが、自宅の環境で力を持ったマイナーに対抗するのは容易ではありません。

マイニングには大きく分けて2つの方法がありますが、モナコインのマイニングで推奨されるのは、プールマイニングです。

プールマイニングソロマイニング
プール(採掘場)という場所で複数人が採掘し、手に入れた仮想通貨を山分けするという方法です。手数料(例:1%)を取られる場合もあります。 単独でPCを動かして採掘する方法です。プールマイニングのように手数料等はかかりませんが、高性能PCが必要です。

プールマイニングを始めるためには、プールへ登録する必要があります。人が多いプールのほうが仮想通貨を獲得しやすいということはありません。

モナコインのプールはvippoolなどいくつか存在します。プールはそれぞれ手数料などの違いがあるので、注意しましょう。

関連:世界の仮想通貨マイニング事情と日本のクラウドマイニング

まとめ

2ちゃんねる発祥で、AAのモナーから名前を得た仮想通貨、モナコイン。世界初のSegWit(セグウィット)承認通貨、使用できる場所が多いなど、ネタのようなコイン名からは想像しにくいほど高性能な仮想通貨です。

次々と開発される関連サービスなど、開発コミュニティも活発に活動しています。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
16:00
フロリダ州、年金基金でのビットコイン投資を提案 CFOが州投資委員会に検討要請
フロリダ州が約2,050億ドル規模の年金基金でビットコイン投資を検討。Patronis CFOが州投資委員会に実現可能性の調査を要請。ウィスコンシン州に続く動きで、DeSantis知事のCBDC反対政策とも連動。2025年3月までに結論へ。
15:00
カナダの上場投資会社、ソラナ投資拡大13万SOLへ 株価高騰
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ビットコインからソラナへの投資シフトを加速。166BTCから23BTCまで保有を縮小し、ソラナは13万SOL(約35億円)まで拡大。株価は882%急騰。機関投資家のソラナへの注目度が高まっている。
14:10
ビットコインL2プロジェクトStacks、大型アップグレード実行でビットコインとの連携強化
ビットコインのレイヤー2プロジェクトStacksは、トランザクションの高速化を実現する「ナカモト アップグレード」を有効化した。ブロック生成時間が大幅に短縮されるとともに、ビットコンと同等のファイナリティを実現した。
11:34
香港証券取引所、ビットコインとイーサリアムの新インデックスを提供へ
香港取引所がビットコインとイーサリアムの新インデックスを11月より提供する予定だ。アジア時間帯の価格を基準とする。
11:10
ビットポイント、ミームコインPEPE(ぺぺ)取り扱い開始
国内の仮想通貨取引所ビットポイント(BITPOINT)は30日、新たにミームコインのPEPE(ぺぺ)を取り扱い開始した。これに伴い、10万円相当のPEPEがもらえる購入キャンペーンも実施中だ。
10:10
ビットコイン、円建て最高値更新 複数材料を市場が好感
仮想通貨ビットコインは30日、1128万円を超え、日本円建てで最高値を更新した。米ドル建てでも、7万3500ドル付近まで上昇し、史上最高値更新まで目前に迫った。
09:40
日立ソリューションズ、Web3開発支援を開始 知識習得から運用までカバー
日立ソリューションズはWeb3開発支援ソリューションを提供開始。トレーニングからシステム開発、運用保守まで様々な段階をサポートする。
09:00
バイナンス幹部が語る、日本市場の課題やIPOの可能性
日本の仮想通貨市場の課題、規制の取り組みやIPOの可能性などについて、バイナンスに独自取材を実施。地域市場責任者のヴィシャル・サチェンドラン氏とバイナンスジャパン代表の千野氏に話を聞いた。
07:40
JVCEA、ステーブルコインの自主規制団体に
ステーブルコイン発行の環境整備とみられる動きをJVCEAが発表。JVCEAは電子決済手段の自主規制団体になり、名称を日本暗号資産等取引業協会に変更した。
07:30
Bybit、米株指数をパロディしたミームコインSPX6900の永久先物を提供
大手暗号資産取引所Bybitは29日にイーサリアム基盤のミームコイン「SPX6900(SPX)」の永久先物取引を提供開始した。
06:35
メタマスク開発のConsensys社、20%の人員削減を決定
イーサリアムの主要な仮想通貨ウォレットMetaMaskの開発元であるConsensysが、20%の従業員を削減すると発表した。
06:05
売却準備か ブータン王国、100億円相当のビットコインをバイナンスへ入金
ブータン王国政府は29日、100億円相当のビットコインを仮想通貨取引所バイナンスの入金アドレスに送金したことがわかった。
10/29 火曜日
15:16
ドージコイン前月比28%高、マスク氏のD.O.G.E構想が追い風
仮想通貨ドージコイン(DOGE)が月間28%上昇。イーロン・マスク氏が再度、政府効率化部門(D.O.G.E)構想を掲げた。24時間取引量は158%増。時価総額3.7兆円で市場8位に。マスク氏の発言経緯と価格動向をまとめる。
14:45
中央銀行がビットコインを準備資産に加えるべき7つの理由=米シンクタンク報告書
米非営利シンクタンクのビットコイン政策研究所は、新たな報告書で、中央銀行が準備資産としてビットコインの保有を検討すべき理由を、金を保有する理由と照らし合わせて解説した。
14:00
GMOコイン、アバランチ(AVAX)取扱い開始
GMOコインが2024年11月2日よりアバランチ(AVAX)の取扱いを開始。販売所・つみたて対応で、Cチェーンでの預入・送付にも対応予定。Amazon採用で注目のブロックチェーン通貨、記念キャンペーンで最大10万円のチャンスも。取引開始情報とキャンペーン詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧