概要
bZxは、bZeroX LLCが運営するDeFi(分散型金融)プラットフォームだ。2017年に当初はb0Xというプロジェクト名で、元ノキア技術者であるTom Bean氏、そしてKyle Kistner氏によって米ジョージア州アトランタにて設立された。
2018年にb0xからbZxへのリブランディング、およびメインネットのローンチが実施された。以来、bZxはMakerDAO、Kyber、ChainLink、Augur、Set Protocolなどの主要プロジェクトとの業界パートナーシップの構築に注力している。
bZxは貸し手と借り手、そしてトレーダーがイーサリアム上の分散型金融プロトコルと対話可能なアプリケーションを誰でも構築することを可能にする。
bZxはコミュニティが主体で運営されているプロジェクトであり、プロトコルへのすべての主要な変更はコミュニティの投票によって管理されている。
プロダクト
bZxのエコシステムを構成するTorqueおよびFulcrumの2つの主要プロダクトは、それぞれ異なる役割を果たす。
Torqueは、無期限のローンと固定金利で資産を借りることのできるサービスを提供するDeFiプラットフォーム。またFulcrumは、トークン化された融資と証拠金取引のためのDeFiプラットフォームとなる。
それぞれKYC(本人確認)や信用調査を行わずに、即座に仮想通貨のローンを得ることが可能となっている。
BZRXトークン
BZRXトークンはイーサリアムの規格「ERC20」で発行されている。総供給量は10.3億枚。プレセール時に全て発行されているわけではなく、2024年後半にかけて全てのトークンを流通させていく。
最も重要な用途はガバナンスで、トークンホルダーはプロトコルをアップグレードする権限を有する。
DAO化
21年の8月からは、bZxの法人格が解消され、組織のコントロールはDAO(分散型自律組織)体制に置き換えられた。以降、BZRXトークンの所有者がプラットフォームのガバナンスと意思決定に関わることとなった。公式ブログでは、財務管理、プロトコルパラメータ、およびロードマップに関する意思決定権をトークン所有者に分散させると発表している。