CoinPostで今最も読まれています

Brave、デスクトップブラウザで仮想通貨取引が可能に──「ロードマップ2.0」の進捗状況を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨サービスの開発状況

プライバシーに焦点を当てたブラウザ「Brave」について、今後の開発計画(ロードマップ)の進捗状況が7日に発表された。

Braveは今年2月、その後の指針となる「ロードマップ2.0」を公開し、一度4月に進捗状況を発表している。今回も仮想通貨取引機能など、計画が徐々に現実化している様子が伝えられた。

Braveは、不正広告やトラッカーをブロックする機能を備えているインターネットブラウザ。広告を閲覧することで、ユーザーにBasic Attention Token(BAT)という仮想通貨が付与されたりする「Brave Rewards」という制度を導入している。BATは、イーサリアム(ETH)の規格「ERC20」で発行されている仮想通貨だ。

2月に「ロードマップ2.0」を発表した際には、これまでのウォレット機能に置き換わる予定の「Braveウォレット」は、イーサリアムウォレットとして、リワード機能や口座としての機能、ノンカストディアル口座(秘密鍵をユーザー自身が管理)を統合して提供することなどが説明されていた。

関連Braveブラウザ、新ロードマップでDEX機能やウォレット刷新を予定

今回の発表でも、この新ウォレット(イーサリアムでの正式名称は「リモートクライアント」)に言及。2月の段階でも複数のブロックチェーンへの対応や、レイヤー2ソリューションの利用を予定・検討していると説明していたが、今回は「イーサリアム以外でも、ビットコインやPolygon、他のブロックチェーンやレイヤー2ソリューションに対応したいと考えている」としており、具体名が増えている。

新しいウォレットは現在もまだ開発中だが、現時点でユーザーインターフェース(UI)の大部分ができていると説明。新しいウォレットはデスクトップ、Android、iOSの機器で利用できると述べている。

UIとは

ユーザーが機器などを利用する際の接点(インターフェース)のこと。具体的には、入力や表示方法などの仕組みを指す。

▶️仮想通貨用語集

現在開発中のウォレットは、上述した通り、ノンカストディアル型の仮想通貨ウォレットとして機能するだけではない。Brave Rewardsやクレジットカード、バイナンスやGeminiといったサポート対象の取引所やカストディアンを利用する際のホーム画面のような機能を備えているという。以下はデスクトップウォレットのサンプル画像だ。

出典:Brave

上記の出典リンクをクリックすると、モバイルウォレットのサンプル画像を見られる。

Brave Swapについて

今回の発表では、新ウォレット以外に、仮想通貨同士を取引して交換(スワップ)を行う「Brave Swap」についても説明。デスクトップのBraveブラウザの最新バージョンでは、現在この機能が利用できるようになっているとした。公式ホームページによると、デスクトップブラウザの最新バージョンは6月30日にリリースされた「V1.26.74」だ。

以下はイーサリアムとBATのスワップを行う際のサンプル動画。今のウォレットから複数の分散型取引所(DEX)をまとめて活用することができる「アグリゲーター」の機能を含んだデモ画面だという。

Brave Swapは、分散型取引所のインフラプロジェクト「0x」のツール(API)を活用している。Braveは、0xのパートナーシップを通して、今後も仮想通貨とDeFiを全ての人が利用できるように取り組んでいくとした。

今回の発表では他に、国内取引所bitFlyerとのサービス開発や、「THEMIS」という分散型広告プロトコルの開発などについても現状を報告している。

関連Braveにパブリックブロックチェーンを活用した広告システムを──ステイク、Parity社らと共同提案

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/11 水曜日
16:33
バイナンス、4種類の通貨ペアを9月13日に取扱い中止へ
海外の暗号資産(仮想通貨取引所バイナンスは2024年9月13日から4種類の現物通貨ペアの取扱いを中止。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
16:20
「Radar Hackathon」がスタートソラナ財団とSuperteamが開発支援を強化|週間ソラナニュース
*本レポートは、Soylana Japan(@SoylanaJapan)プロジェクトが、CoinPostに寄稿した記事です。 Soylana Japanは、Solanaの情報を…
14:30
米マイニング企業Core Scientific、AIデータセンター事業拡大で評価額4兆円を目指す
米大手マイニング企業コア・サイエンティフィックのアダム・サリバン最高経営責任者は、AIデータセンターサービスの大規模な拡大を通して、今後数年で同社の評価額が4兆円規模に引き上げられる可能性があると述べた。
13:15
コインベースのBase「オンチェーンサマー」が急成長、7億円超の収益
コインベース開発のL2「Base」で開催された「オンチェーンサマー」が大成功。参加者数が前年の8倍に増加し、7億円以上の収益を生み出した。
12:39
米大統領選テレビ討論会やCPI発表控え、ビットコイン相場は様子見基調
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン相場は、トランプとハリスが経済政策などを巡り論戦する米大統領選討論会を本日、明日には重要指標のCPI発表を控え様子見基調。ポジション調整の動きも散見される。
11:05
「ソニューム」を活用したサービス開発を支援へ、博報堂キースリーがスターテイル・ラボと連携
博報堂キースリーは、Sony Block Solutions Labs Pte. Ltd.が開発するパブリックL2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のテストネット開始に伴い、新たな取り組みを発表した。
09:55
個人マイナーがビットコイン採掘で2600万円獲得 困難な環境下での快挙
ビットコインの個人マイナーが単独でブロック生成に成功し、2,600万円相当の報酬を獲得。厳しい競争下での稀な快挙を解説。
08:30
ブロックチェーン分析のNansen、ステーキング企業「StakeWithUs」を買収
ブロックチェーン分析企業Nansenは、オンチェーンデータ分析以外の分野で新たなサービスを提供し、収益化を強化するために、トークンのステーキングサービス「StakeWithUs」を買収した。
07:20
バイナンス、新機能でトークンアンロック情報を可視化
大手仮想通貨取引所バイナンスは、トレーダーが重視する機能として取引銘柄のトークン解除(アンロック)予定を可視化する機能を追加した。
06:40
3つの新しい仮想通貨関連ETF、米ステート・ストリートとギャラクシー・デジタルが共同で立ち上げ
米ボストンに拠点を置く金融大手ステートストリート傘下の投資顧問事業、ステートストリート・グローバル・アドバイザーズとWeb3投資企業ギャラクシー・アセット・マネジメントが、今後のWeb3成長を見越して3つの新たな仮想通貨関連ETFを立ち上げた。
06:15
仮想通貨決済簡素化へ、米PaypalとVenmoがイーサリアムのENSを導入 
米決済大手米Paypal(ペイパル)と傘下のVenmo(ヴェンモ)はイーサリアムのネームサービスENSを決済サービスに導入した。
09/10 火曜日
17:50
メタプラネット社、ビットコイン保有量を398 BTCに拡大
東証上場のメタプラネット社がビットコインを3億円追加購入し、保有量が398.832BTCに。ホテル事業からの転換と今後の成長戦略、業界動向を解説。
17:31
ビットコインETFは40億円の資金純流入を記録
米国市場でビットコイン現物ETFへの資金流入が2870万ドルに達し、フィデリティとビットワイズが資金を集めている。機関投資家の動きとETF市場の最新動向を解説。
16:20
トランプ前大統領とイーロン・マスク氏の動向 ドージ投資家に波紋
トランプ前大統領とイーロン・マスク氏の最近の発言が暗号資産市場に注目を集め、ドージコイン価格に影響を与えました。過去の訴訟や市場反応について詳しく解説します。
15:00
「誰もがビットコインに投資すべき」米著名金融アドバイザーの意見
米著名金融アドバイザーのスージー・オーマン氏は、CNBCのインタビューで、ビットコインを保有することの重要性を強調。次世代の投資家が価格上昇に寄与するとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア