SushiSwap(SUSHI)の概要
SushiSwapは元々、分散型取引所(DEX:Decentralized Exchange)Uniswap(ユニスワップ)のフォーク(コピー)として誕生したが、賛否両論を巻き起こした「ヴァンパイア攻撃」により、ローンチからわずか2週間弱で14億ドル(約1,500億円)を集め、瞬く間に頭角を現した。
SushiSwapは、新興DeFiプロジェクトが乱立していた20年8月に、匿名の開発者Chef Nomi氏および0xMaki氏により、Uniswap(V2)のフォーク版としてローンチされた。
そのユニークな名前や親しみやすいデザインから、初めはミーム的プロジェクトとして大衆に認識されていたが、大手デリバティブ取引所FTXのSam Bankman-Fried CEOの開発介入などもあり、誕生から一年経たないうちに、DeFi分野の主要プロジェクトへと発展した。
SushiSwapとは
SushiSwapは、複数のブロックチェーンおよびレイヤー2上に構築されている、コミュニティ主導のDeFiプロジェクトだ。
ミーム的な名前やデザイン、次々と発表される先進的なプロダクトやサービスを特徴としており、ガバナンストークン「SUSHI」を発行している。
元々はイーサリアム・ブロックチェーンを基盤にDEXを開発していたが、21年10月現在、異なる分散型市場を繋ぎ合わせ、より高い流動性を提供することを目的に、DEXだけでなく、レンディング(貸付)やイールドファーミング等に特化した幅広いサービスやプロダクトを提供。また、イーサリアムだけでなく、BSC、ポリゴン、Fantomなど14のチェーンをサポートしている。
SUSHIトークン
SUSHIは、SushiSwapのガバナンストークンだ。SUSHI保有者は、SushiSwapの分散型ガバナンスにて投票の権利を有する。
1SUSHI=1票ではなく、SUSHIのステータス(どこにステークされているか等)により、1SUSHIの重みが変動。ガバナンスの他にも、流動性提供やステーキングに利用し、金利を稼ぐこともできる。
日本では、渋谷の鮨屋「鮨渡利」が、SUSHIでの決済を導入したことで話題となった。鮨渡利はまた、SushiSwapのオマージュとして、鮨職人の技をNFT(非代替性トークン)化した作品、「SUSHI TOP SHOT」を販売したことでも知られる。