はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

分散型取引所SushiSwapで4億円相当のハッキング 承認取り消し(リボーク)を推奨

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不正流出資金の一部は回収済

ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShieldは9日、分散型の暗号資産(仮想通貨)取引所SushiSwap(SUSHI)から不正に資金が流出していると知らせた。現在、SushiSwapのチームはその一部を回収している。

PeckShieldによると、RouterProcessor2コントラクトで承認(Approve)に関連するバグが悪用され、少なくとも1アカウントが約4.4億円(330万ドル)相当の損失を被った可能性がある。

PeckShieldおよび、SushiSwapの責任者Jared Grey氏は、もしこの取引を承認してしまった場合デジタル資産(資金)が盗まれる恐れがあるため、すぐに「Revoke」する(取り消す)よう呼びかけている。

関連:Web3ウォレットMetamask 利用上の注意点を解説

RouterProcessor2というコントラクトは、イーサリアム(ETH)、BNBチェーン(BSC)、ポリゴン(MATIC)、アバランチ(AVAX)、ファントム(FTM)と複数チェーンで展開しており、このすべてのチェーンで、承認取り消しを求めた形だ。

DeFi(分散型金融)のデータやアグリゲータを提供するDeFi Llamaの開発者0xngmi氏は次のように述べている。

いくつかのチェーンでは、問題のコントラクトは最大2週間展開されていた。過去2週間のSushiswapにおけるコントラクト承認は、すべてリスクがあると考えるのが一番安全だ。

該当するコントラクトの承認を取り消すか、関係するウォレットから資金を他のウォレットに移すことを推奨する格好だ。0xngmi氏は、承認を取り消すべきコントラクトの一覧も示している。

その後、SushiSwapは、ホワイトハットのセキュリティプロセスにより、不正流出した資金の多くの部分を回収することに成功したと発表。Jared Grey氏も、300イーサリアムを回収したことを確認した。

Grey氏は、SushiSwapとも提携している、リキッドステーキング・プロトコル「Lido Finance」に連絡を取り、さらに700イーサリアムを取り戻すために動いているところだとも続けている。

悪意あるコントラクトを承認させる手口

今回、バグを利用した悪意あるハッカーにより、資金が不正に引き出されたとみられる。Web3サイバーセキュリティ企業Ancilisによると、SushiSwapルーターコントラクトの承認に関する部分にバグがあった形だ。

これにより、ハッカーが一般ユーザーに悪意あるコントラクトを承認させ、その資金を盗むことが可能になっていた。

仮想通貨メディアThe BlockのリサーチアナリストKevin Peng氏によると、現在までに190のイーサリアムアドレスが問題のあるコントラクトを承認している。さらに、イーサリアムのレイヤー2プロジェクトであるアービトラム(ARB)では2,000以上のアドレスが、このコントラクトを承認済とみられる。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 火曜日
17:49
ソラナで採用されているDAOガバナンスの種類を解説
Superteam Japanの大木悠氏が、ソラナで採用される主要なDAOガバナンスの仕組みを徹底解説。従来型のトークンガバナンスから、クアドラティックやフタルキーなど新しいモデルまで、実例を交えて紹介する。
17:25
ビットフライヤー、仮想通貨「定期貸付」を開始 第1弾はビットコイン最大年利3.05%
暗号資産取引所大手のビットフライヤーが、新サービス「定期貸しコイン」を開始。第1弾はビットコインを対象に年利最大3.05%を提供。価格変動に左右されにくい収益機会として注目され、最小1.4万円相当から投資可能。12月6日から募集開始。
15:10
リミックスポイント、仮想通貨投資で7.9億円評価益 XRPなど6銘柄保有
リミックスポイントが仮想通貨投資で7.9億円の評価益を計上。ビットコインを中心に6銘柄で35億円を投資し、23%のリターンを達成。新たに15億円の追加投資を決議し、投資総額は50億円規模に拡大へ。
13:10
「CZ氏にも恩赦を」バイデン大統領のハンター氏恩赦受け
バイナンス前CEOであるCZ氏の恩赦を求める声が仮想通貨業界の一部から上がった。トランプ氏は「シルクロード」設立者の減刑に言及していたところだ。
12:31
XRP400円突破、2018年1月以来の過去最高値(円建て)更新
XRP(リップル)市場価格がおよそ7年ぶりに400円を突破し、2018年1月に記録した円建ての過去最高値を更新した。データ分析によれば、韓国の投機筋ではなくコインベースの大口投資家による取引が主な原動力となっている。
10:55
イーサリアムETF、ステーキング利回り承認の可能性 バーンスタイン予測
米国のイーサリアム上場投資信託では、近い将来ステーキングによる利回りが組み込まれる可能性があると、投資銀行バーンスタインが12月2日のレポートで述べた。トランプ政権2.0が追い風になる見解だ。
10:30
石破総理、仮想通貨の申告分離課税適用に慎重姿勢
自民党の石破総理は国会答弁で、仮想通貨の分離課税20%適用やビットコインなどのETF承認に消極的な姿勢を示した。国民民主党からの代表質問に回答した。
09:30
イーサリアム現物ETFの日次資金流入、初のビットコインETF超え
米国のイーサリアム現物ETFが初めてビットコイン現物ETFを上回る日次流入を記録。機関投資家からの注目が高まっている可能性がある。
08:00
米MARA、ビットコイン追加購入のためにさらに1200億円調達へ
米上場の大手仮想通貨マイニング企業マラソン・デジタル(MARA)は2日、ビットコイン買い増しのために1,200億円分の転換社債の発行を通じて資金調達を行うと発表した。
07:30
マイクロストラテジー会長、マイクロソフトにBTC投資を提案
マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、マイクロソフトのCEOと取締役会に対し、仮想通貨ビットコインに関するプレゼンを実施。マイクロソフトがビットコインに投資すべき理由を説明した。
07:15
XRP現物ETFの上場申請に大きな進展 米WisdomTreeがS1書類を提出
米資産管理会社WisdomTree(ウィズダムツリー)は2日に仮想通貨XRP現物ETFに関連するS-1書類をSECへ提出し申請プロセスを加速させた。XRPの価格は3ドル手前まで高騰した。
06:35
ナイキ傘下のRTFKT、事業を完全停止へ
ナイキ傘下のNFTプロジェクトのRTFKTが3日、2025年1月末までに事業を完全に停止すると発表した。CloneXへの影響はまだ明確ではない。
06:15
ミームコインMOODENG(ムーデン)が60%急騰、コインベースの上場発表受け
コインベースが3日、仮想通貨ミームコイン「ムーデン(MOODENG)」を新たに上場する意向を示した。価格が大幅に急騰した。
05:55
今週もビットコイン追加購入、2200億円相当 米マイクロストラテジー 
新たな買い増しにより、米マイクロストラテジーの仮想通貨ビットコイン保有額はさらに15,400 BTC増加し、総保有量が402,100 BTCとなった。
05:40
米政府、1400億円相当のビットコインをコインベースへ送金 売圧懸念高まる
米国政府が月曜日深夜一時半ごろ、「シルクロード」から押収された約19,800 BTCのビットコイン(2,900億円相当)を新たなアドレスへ移動させた。ビットコイン価格はこのニュースに影響され一時急落した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧