はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX

ネオバンク化するステーブルコイン経済圏|主要7チェーンとユースケース解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本や米国などの国・地域で規制整備が進んでルールが明確になったことで、ステーブルコインの開発や利用が活発化してきました。

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン領域でステーブルコイン特化チェーンも複数開発されるなど普及に向けた活動が本格化しています。

例えば、日本では2025年10月、JPYC株式会社が日本円ステーブルコイン「JPYC」の発行を開始。米国では2025年7月に、ステーブルコイン規制の「ジーニアス法案」にトランプ大統領が署名して法制化が実現しました。

ステーブルコインの基本的な仕組みやリスクについては、「ステーブルコインとは?」で詳しく解説しています。

以下のグラフは、ステーブルコイン全体の時価総額の推移です。おおむね右上がりで増加していることが示されています。

出典:DefiLlama

DeFiアプリやステーブルコイン対応ウォレットは送金・貯蓄・運用・決済といった銀行の基本機能をアプリ上で完結できる「ネオバンク」的存在へと進化しつつあります。本記事ではその全体像を整理します。

目次
  1. 既存のブロックチェーン
    1-1. イーサリアム
    1-2. XRPレジャー
    1-3. トロン
  2. 新興ブロックチェーン
    2-1. アーク
    2-2. テンポ
    2-3. ステーブルチェーン
    2-4. プラズマ
  3. ステーブルコインの用途
    3-1. 決済・送金
    3-2. DeFiでの運用
    3-3. トークン化RWAの決済
    3-4. AIエージェントによる決済

1. 既存のブロックチェーン

最初に本節では、以前から稼働している主なブロックチェーンを整理していきます。

1-1. イーサリアム

まずは、ステーブルコインで最大の市場シェアを誇るイーサリアム(ETH)のブロックチェーンです。以下のDefiLlamaのデータによると、本記事執筆時点(2026年2月26日、以下同)のステーブルコインにおけるイーサリアムの市場シェアはトップの51.74%です。

出典:DefiLlama

銘柄別では、多くのステーブルコインが発行されていますが、米ドルステーブルコインUSDTの市場シェアが最も高く、次にUSDCが続いていて、この2銘柄が他のステーブルコインを大きくリードしています。

イーサリアムは、DeFi(分散型金融)やRWA(現実資産)のトークン化など幅広いユースケースで仮想通貨領域を主導しており、ステーブルコインの利用方法やユーザー層も多岐に渡ることが特徴です。それでも、各社のレポートやデータサイトを見てみるといくつか特徴があることがわかります。

例えば、ブロックチェーン分析プラットフォームを提供する「アーカム(Arkham)」は2026年1月に公開したレポートで、イーサリアム上のステーブルコインは機関投資家による利用が多いことが特徴だと指摘しました。ステーブルコインの供給が、1億ドル相当以上を保有しているウォレットに偏る傾向が見られたと述べています。

また、決済大手ビザのデータサイトでは、ステーブルコインのレンディング(融資)の出来高の内、本記事執筆時点ではイーサリアムが71.95%を占めていることが示されています。

出典:ビザ

この出来高にはステーブルコインを貸し出すことで報酬が得られる機能の利用が含まれているとビザは説明しているので、DeFiのレンディングでイーサリアム上のステーブルコインが多く使用されていることを示唆しています。

他にも、トレンドであるRWAトークン化でも採用されていることが示されています。

「rwa.xyz」のサイトによれば、本記事執筆時点においてRWAのトークン化で最も市場規模が大きいのが米国債です。この規模をブロックチェーン別に見ると、以下の通り、イーサリアムのブロックチェーンが半分以上の市場シェアを占めていることがわかります。

出典:rwa.xyz

米国債などのトークン化RWAの取引にステーブルコインが利用されることが多いことから、イーサリアム上のステーブルコインはRWA領域での利用も多いことが示唆されています。

なお、DeFiやRWAの取引で広く利用されていることなどから、ステーブルコインの流通量が相場の影響を受けやすいこともアーカムは指摘しています。

関連:イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説

1-2. XRPレジャー

続いて、米ドルステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」が発行されているブロックチェーン「XRPレジャー(XRPL)」です。

XRPLは主に事業向けのブロックチェーンで、国際送金のユースケースで広く知られていますが、最近はトレンドになっているRWAトークン化の基盤としても注目を集めています。

ステーブルコインのユースケースについては2025年9月、リップル社とセキュリタイズがブラックロックの「BUIDL」とバンエックの「VBILL」のトークン化ファンドを即座にRLUSDと交換できる機能を発表しました。これはRWA領域でRLUSDが採用された一例です。

また、2025年11月にはリップル社がマスターカード、ウェブバンク、ジェミニの3社との提携を発表。この提携は、RLUSDを活用してジェミニ・クレジットカードの法定通貨ベースの決済処理を改善することが目的で、決済領域でRLUSDが採用された事例です。

RWAや決済以外のユースケースでは、米デリバティブ取引所Bitnomialが2025年11月、RLUSDとXRPを証拠金資産として受け入れると発表。また、リップル社が同月、総合的な金融サービスであるプライム・ブローカレッジ事業でRLUSDとXRPなどのデジタル資産が活用されることも発表しました。

関連:リップル社の新戦略|ステーブルコインRLUSDを軸にRWA市場参入

このように、USDCなどのステーブルコインも流通しているXRPレジャーは、金融機関の決済、トークン化資産の取引、担保などに利用されています。

なお、RLUSDは、イーサリアムのブロックチェーン上でも発行されています。また、リップル社は2025年12月、RLUSDをイーサリアムのL2ブロックチェーンで展開することも発表しました。

関連:XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】

1-3. トロン

続いて、トロン(TRX)のブロックチェーンのユースケースを確認していきます。DefiLlamaのデータによると、ステーブルコイン領域における市場シェアでトロンはイーサリアムに次ぐ規模。上記(1-1)の画像の通り、本記事執筆時点の市場シェアは27.89%です。

トロンの大きな特徴は、USDTの流通量が多いことです。以下のグラフの通り、イーサリアムに次ぐ流通量を誇ります。

出典:ビザ

上述したアーカムのレポートによれば、トロンにおけるステーブルコインは主に、広範なDeFiのエコシステムが発展している中で、決済と送金に使われています。

ユーザーは、プラットフォームや国・地域をまたいで価値を移動する際にステーブルコインを利用。トロンにおけるステーブルコインの利用は、相場や投機的なトレードの影響を受けづらいようになっています。

また、イーサリアム上のステーブルコインが企業や機関投資家に使われることが多いのに比べ、トロン上では相対的に利用額が大きくない個人の利用が多いことも指摘されています。

地域別に見るとアジアやトルコ、インドネシア、インドなどの新興市場で多く利用されていることも大きな特徴です。こういった特徴は以前から、アーカム以外も指摘していました。

ペイパルのステーブルコイン「PYUSD」や分散型の米ドルステーブルコイン「Decentralized USD(USDD)」なども流通しているトロンは、企業や機関投資家の利用が多いイーサリアムやXRPLと異なり、個人による決済・送金での利用が多いことが大きな特徴です。

関連:仮想通貨トロン(TRX)とは?将来性、買い方・おすすめ取引所

2. 新興ブロックチェーン

2-1. アーク

続いて本節では、ステーブルコイン特化の新しいブロックチェーンをまとめていきます。まずは、USDCを発行するサークル社が2025年8月に発表したアーク(Arc)です。

関連:ステーブルコイン「USDC」の買い方と特徴|SBI VCトレードでの購入方法を解説

イーサリアムと互換性があるアークは最初の発表時、「ステーブルコイン金融のためのL1ブロックチェーン」と紹介されました。一方で、その後は公式サイトで「プログラム可能なマネーやオンチェーンの革新と、現実世界の経済活動を結びつけるためのブロックチェーン」と説明されています。

それでも、資本市場や金融市場などのユースケースでステーブルコインが中心的な役割を果たすことは変わりません。アークは、融資や資本市場、外国為替取引、支払いといったユースケースをサポートするために、ブロックチェーンの効率性と従来の金融における必須要素を組み合わせて設計されています。

主な特徴は、まずはステーブルコインをネイティブの手数料に採用して、手数料を安価で予測可能にしていることです。

また、1秒以下の取引確定を実現すること、コンプライアンスも遵守できるプライバシー設定を選択できること、流動性や開発者ツールにアクセスできるようにするためにサークル社のプラットフォームが利用できることも特徴です。

アークの開発やテストにはブラックロックやゴールドマン・サックス、SBIホールディングスなどの大手企業が関与しており、2026年2月10日には100超のパートナー企業がテストネットを支援していることを発表しています。

なお、サークル社はアーク上で複数通貨のステーブルコインを相互交換できるFXエンジン「StableFX」を構築しています。「Circle Partner Stablecoins」では、JPYC株式会社の日本円ステーブルコイン「JPYC」がパートナー通貨として採択されています。

関連:CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く

関連:JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?今後の活用法・注意点を徹底解説

2-2. テンポ

続いて、ステーブルコインなどの決済向けのブロックチェーンであるテンポ(Tempo)について紹介します。テンポは決済大手ストライプとベンチャーキャピタル大手パラダイムが最初に出資したブロックチェーン。公式サイトによると、本記事執筆時点でパブリックテストネットが稼働しています。

関連:決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画

開発の背景にあるのは、既存のブロックチェーンやシステムが汎用的であったり、トレードに特化したりしていること。そのため、テンポは現実世界の決済に特化して設計されています。

ストライプのパトリック・コリソンCEOは2025年9月、テンポを支援すると決断した主な理由は、既存のブロックチェーンがストライプの使用に最適化されていないためだと説明しました。

例えば、ストライプはピーク時に、1秒あたり1万トランザクションを処理する必要があるとし、新しいブロックチェーンの採用が必要になったと述べています。

公式サイトによるとテンポの特徴は、まずは決済に特化してブロックスペースが確保されているため、ネットワークの利用が急増しても手数料を安価なまま維持できることです。

また、手数料に米ドルステーブルコインを利用することで、使うトークンの価格を安定させ、取引コストを予測可能にしたり、経理を簡素化したりできるようになると説明しています。

他にも、ステーブルコインやトークン化預金に最適化されたDEX(分散型取引所)を備えていたり、コンプライアンス遵守も可能にするプライバシー機能が開発されていたり、0.6秒以内ブロックが確定したり、手数料の代理払い機能を使えたり、パスキーで認証できたりするなどの特徴もあります。

また、イーサリアムと互換性があることも特徴です。

テンポは開発に際し、ビザ、マスターカード、オープンAI、アンソロピック、ショッピファイ、ドイツ銀行、スタンダードチャータード銀行、カルシなどと協業しています。

2-3. ステーブルチェーン

次は、ステーブルチェーン(StableChain)です。ステーブルチェーンの最も大きな特徴は、USDTをシステムの軸にしていることです。取引手数料の支払いにUSDTを使っています。

開発の背景にあるのは、ステーブルコインは流動性が断片化していたり、取引コストが予測しづらかったり、企業にとって利用が複雑だったりするという課題です。

また、既存のブロックチェーンが決済に最適化されていないという現状もあります。

こういった問題に取り組むためにステーブルコインに特化した独自のブロックチェーンを開発し、決済にUSDTのみを使って仕組みを簡素化したり、取引手数料を安価かつ予測可能にしたり、1秒以下の取引確定を実現したりしようとしています。

また、イーサリアムと互換性があることもステーブルチェーンの特徴の1つ。他にも、プライバシーとコンプライアンスを両立させる送金秘匿機能があることも特徴です。

ステーブルチェーンのエコシステムには、ぺイパル、ユニスワップ、メタマスク、ビットフィネックス、バックパックなど、決済企業やDeFiプラットフォーム、ウォレット、仮想通貨取引所などの企業やプロトコルが参加しています。

2-4. プラズマ

続いて、2025年9月に正式稼働を開始したプラズマ(Plasma)です。

プラズマは、ステーブルコインを使った手数料ゼロの高速送金を実現するイーサリアム互換のL1ブロックチェーン。開発の背景には、ステーブルコインは普及が進んでいても専用のブロックチェーンがないことで、効果や影響力を十分に発揮できていなかったことがあります。

プラズマは、決済に焦点を絞った設計により、1秒間に1,000件以上の高速処理を実現します。

USDTの手数料ゼロ送金機能では、プロトコル内で管理される自動ガス代支払いシステムにより、ユーザーはネイティブトークンのXPLを保有せずにUSDTを送金できます。さらに、USDTやビットコインなどの主要トークンで取引手数料を支払うことも可能です。

また、他のブロックチェーンと同様、コンプライアンス遵守も可能にするプライバシー機能も開発されています。

プラズマは、ビットフィネックスや著名投資家ピーター・ティール氏率いるファウンダーズ・ファンド、野村グループなどから出資を受けています。

以上が、主な新興ブロックチェーンです。こういった新しいブロックチェーンはユーザーや流動性を獲得してTVL(総預け入れ資産)を拡大できるかが大きな課題です。

そのため、プラズマのようにインセンティブプログラムが実施するケースもあり、それがステーブルコイン利用の入口にもなっています。

関連:Plasmaとは?ステーブルコイン決済インフラの特徴・将来性を解説

3. ステーブルコインの用途

最後に、ステーブルコインがどのように利用されているかを概観します。

3-1. 決済・送金

まずは、決済や送金に代表される日常的な利用です。厳密には、報酬の受け取りや貯蓄なども含みます。最近は調査によって、日常的なステーブルコインの利用が増加していることがわかっています。

利用が増加している要因は、国際的な取引を行う際の利便性の高さや手数料の低さ、セキュリティの高さがあります。また、ステーブルコインで報酬を受け取っているフリーランサーや各マーケットプレイスの出品者からは、国際的にビジネスをする能力が高まったという声も多く上がっています。

日常的な利用を行うのは、主に一般の消費者です。特に、現地通貨の変動が激しい地域や、国際決済サービスの信頼性が低い地域の人々は、ステーブルコインを利用するインセンティブが強いとみられています。

また、貯蓄と収入のステーブルコインへの割り当て率は、高所得国よりも低所得・中所得国、特にアフリカで高いという調査結果もあります。なお、決済や送金などは企業が行うこともあります。

日常的にステーブルコインを利用するためのツールは主に、ウォレット、Web3ネオバンクのアプリ、クレジットカードやデビットカードです。

国内でもステーブルコインを利用した決済の実装が進んでおり、Visa加盟店で使えるステーブルコイン対応カードや、羽田空港でのUSDCを利用したQRコード決済の実証実験、手数料ゼロのウォレット決済など、国内企業による取り組みが本格化しています。

関連:ステーブルコインで買い物する時代へ、3社が語るリテール実装の現在地|MoneyX2026

なお、日常的な利用にもハードルがあります。特にカード発行で本人確認が必要になること。他にも、インターネットに接続できる環境が必要であることも利用の前提条件です。

また、調査によってステーブルコインの課題も指摘されています。最も一般的な不満点として、送金が取り消しできないことや資金損失のリスク、取引完了までの手順の多さ、ブロックチェーンの選択とウォレットの管理に関する煩雑さなどが挙げられています。

主流の決済システムと同様にステーブルコインが機能することが望まれており、より一般的に広い店舗で受け入れられることや、セキュリティや消費者保護の強化も期待されています。

3-2. DeFiでの運用

次のユースケースは、DeFiでの利用です。

わかりやすい例では、DEXの取引における基軸通貨に広くステーブルコインが使われています。例えば、USDTでイーサリアムを購入したり、イーサリアムをUSDTに交換したりします。

もう1つ重要なユースケースが、ステーブルコインで利回りを得ることです。例えば、DeFi大手のアーべにステーブルコインを預け入れて流動性を提供することで、利回りを稼ぐことができます。

本記事執筆時点では、アーべにUSDCを預け入れて運用した場合の年間利回りは2.10%。公式サイトでは、ステーブルコインで最大6.5%の利回りを得ることができるとアーべは説明しています。

関連:Aave(アーベ)でステーブルコインUSDCを預けて金利を得る方法

DeFiにおけるユーザー層は、主に仮想通貨に詳しい投資家やトレーダーです。日常的な利用と比較すると、仮想通貨の知識や経験が豊富なユーザーが対象で、主に仮想通貨ウォレットやDeFiアプリを使って取引や運用を行います。

ステーブルコインをDeFiで利用する際のハードルは、まずは知識や経験が必要であるということ。日常的な利用と比べると、損失が生じたり、プラットフォームにバグが潜んでいたりするなど特有のリスクがあるため、参入障壁が相対的に高くなります。

また、税金の深い知識が必要になることも特徴です。

関連:2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿

3-3. トークン化RWAの決済

ステーブルコインのもう1つのユースケースはトークン化RWAの決済です。例えば、サークル社は2024年4月、米金融大手ブラックロックのBUIDLをUSDCと償還(交換)できる機能を発表しました。

サークル社は、BUIDLの持分を売却したいけどデジタル上のドルは保有しておきたい投資家に対し透明性と信頼性の高い交換手段を提供することが、この機能の目的であると説明しています。

また、上述した通り、リップル社とセキュリタイズが発表した、BUIDLやVBILLをRLUSDと交換できる機能もトークン化RWAの決済に該当します。

他にも、米短期国債に投資できるオンドのOUSGがステーブルコインで購入したり、償還したりできるようになっています。

上述したRWAトークンの取引を行うのは、主に機関投資家です。投資家は、プラットフォームにアカウントを作ったり、ウォレットを接続したりするなどしてRWAトークンの取引を行います。

DeFiと同様、知識や経験が必要で利用のハードルは高く、投資資格の確認など厳格な手続きを経てから取引が可能になります。また、税金や規制の深い知識が必要であることも特徴です。

3-4. AIエージェントによる決済

ここまでは人間が直接ステーブルコインを使用する方法を紹介してきましたが、最近はAIエージェントによる利用も注目度が高まっています。AIエージェントとは、AIの技術を活用して人間や別のシステムに代わって自律的にタスクを実行してくれるシステムやプログラムのことです。

AIエージェントが自律的にオンライン上で活動するようになると、自動化された決済システムが不可欠になると言われています。AIエージェントは人間のように銀行口座やカードを持つことができないため、その代替手段としてステーブルコインが注目されているのです。

サークル社のジェレミー・アレールCEOは2026年1月、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、今後5年間で数十億のAIエージェントが決済システムを必要とするようになり、ステーブルコインが唯一の現実的な選択肢になると予測しました。

他の有識者からも、AIエージェントによるステーブルコイン利用を予想する声は上がっています。

スタートアップ企業のt54 Labsが、XRPL上でAIエージェントがRLUSDやXRPを使ってサービス料をアカウントなしで即時決済できる「x402ファシリテーター」をすでに稼働させているなど実装の事例もあり、これからも実際にAIエージェントの利用が広がっていくか関心を集めています。

4. まとめ

以上が、ステーブルコインのブロックチェーンやユースケースの紹介です。もともと決済手段や取引の基軸通貨などで利用が広がっていましたが、これから国内外の規制整備を追い風にして、さらに普及が急拡大する可能性があります。

そういった中で、効率的に低コストでステーブルコインを使えるようにするために新たなブロックチェーンも誕生しており、市場規模がより拡大していくかもしれません。

これから大手金融機関の参入やAIエージェントの利用も進み、さらに普及が拡大していくのか、今後のトレンドの1つとしてステーブルコインが注目を集めています。

CoinPost App DL