- 仮想通貨市場の推移
- BTC/JPYは前日比2.8%の上昇幅を記録している他、主要アルトコインで10%を超える銘柄も散見されており、市場全体が好調な推移。アルトコインのドミナンス推移は堅調なものの、ビットコインの急激な価格変動は不安材料に。
好調相場が続く
仮想通貨市場は、アルトコインを中心に大きな盛り上がりを見せています。
(4/19 11:00時点)BTC/JPYが前日比2.8%の上昇幅を記録している他、主要アルトコインで10%を超える銘柄も散見されており、市場全体が好調な推移を辿っていることがわかります。
Cointelegraphが提供するヒートマップでの市場全体の推移は、時価総額の大きな通貨は、軒並み大きなプラス圏を維持していることを示しています。
特に1週間前までドミナンス44%を記録していたビットコインは、引き続き価格を続伸させているものの、個人投資家人気の高い主要アルトコインのより大きな価格上昇による影響でドミナンス自体は下落させており、40%ライン寸前まで迫っています。
ビットコインがドミナンスを40%台まで回復させたのは3月初旬に入ってからであり、価格面が下落傾向にある中で、仮想通貨の弱気市場に強く見られるアルトコインドミナンスの減少と、相対的に上昇するビットコインの台頭が顕著に表れる時期と重なっていました。
特に、近日勢いを伸ばし続けている主要通貨以外のアルトコイン市場の伸びは、2017年12月にビットコインが過去最高値を更新したにも関わらず、アルトコインの台頭によるドミナンスの減少を見せた時期との類似点も見受けられます。
巨大な投資家『クジラ』
仮想通貨市場が下落期から転じて堅調な推移を続ける一方で、ビットコイン相場で見られる瞬間的な価格変動が、投資家の不安を煽る一因となっています。
巨額資金を動かす”クジラ”と呼ばれる投資家(機関投資家)が相場を大きく動かしている可能性も度々指摘されており、この数週間のチャートを見ても短時間での大きなダンプ(下落)とパンプ(上昇)が確認されています。
このビットコインの不安定な値動きに関して、「Tom Lee」氏はBloomburg紙で以下のように語っています。
「現状の動きには大きな違和感を感じるが、昨年12月から下落トレンドが継続しており、今現在でも激しいボラティリティに変化は見られない。」
「ビットコインが回復傾向にあるのか、ダウントレンドを継続しているのかを判断するのは容易ではない。」
先物市場の限月は、特にクジラが大きく動くタイミングとして注目点でもあります。
また、巨大クジラと考えられる世界3大投資家のジョージ・ソロス氏や、世界的財閥であるロックフェラーやロスチャイルドが仮想通貨市場への参入検討が報じられた影響は、依然として未熟な市場であり流動性が十分確保できていない仮想通貨市場に対して、どのような影響を及ぼすのかが今後の争点になるでしょう。
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