CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨大手取引所Huobi、ビットコインABCを正式に『BCH』に任命|リプレイプロテクション実装で送金再開となるか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

HuobiはABCをBCHの後継者としてみなす。
世界取引高No.3の大手仮想通貨取引所Huobiは、ビットコインキャッシュのハードフォーク後の分裂通貨であるABCバージョンを正式のビットキャッシュとしてみなし、既存の『BCH』ティッカーを継続させると公式で発表した。

Huobiのビットコインキャッシュのハードフォークに関する対応

世界取引高No.3の大手仮想通貨取引所Huobi(フォビ)は、ビットコインキャッシュのハードフォーク後の分裂通貨であるABCバージョンを正式のビットキャッシュとしてみなし、既存の『BCH』ティッカーを継続させると公式で発表した。

Huobiグローバルは、ABCのチームがブロックチェーンにおけるリプレイプロテクションを確保するチェックポイントを設置したことが確認でき、BCH ABCの方が最もブロックチェーンが長いため、BCHのティッカーを保持することにした。

そして、SVバージョンを、『BSV』とする。

フォーク後の取引、入出金対応とは

Houbiグローバルは、BCH(ABCバージョン)とBSVの入出金、配布、および取引再開に関して、以下の様に公表した。

  • BSVは1:1の比率でBCHの所有者に配布する。
  • BCH(ABCバージョン)の入金は、日本時間11月19日月曜日、15時より開始する。
  • BSVの入金は、日本時間11月20日火曜日、16時より開始する。
  • BCHとBSVの出金開始日は、後日にお知らせする。

HuobiとBinanceの対応の違い、今後の影響

このニュースでの重要点は以下の2点。

1.リプレイプロテクションの実装が明確に取引所が明言した点

2.ABCをBCHのティッカーとして扱う取引所が出てきた点

リプレイプロテクションとは、分岐したチェーンが相互に作用しないシステムのことで、実装されていない状況で、通貨分裂した場合、不正送金(リプレイアタック)が行われる懸念も含むことになる。

よって、取引所によっては、ハードフォーク後の新通貨の開発状況(リプレイプロテクションの実装、独自のアドレスフォーマットの実装等)の実装が、通貨分岐の明確な基準としている場合もあり、このリプレイプロテクションが実装されたことによって、ユーザーは引き出しがついに開始できる可能性が高まっている。

この動きを見て、日本の取引所も通貨分岐または、付与通貨配布などに動く可能性はあるだろう。

今回ビットコインキャッシュのハードフォークは、コミュニティとチェーンの分裂、ハッシュパワー戦争、そして、価格の分離などネガティブな要素が未だ定かではないものの、世界3位のHuobiは、ABCをBCHのティッカー後継者と見なしていることは、今後両通貨の相場や開発陣にも測れない影響がもたらされるだろう。

また、これまでBinanceはBitcoinABCとBitcoinSVという新しい通貨として取り扱いを行なっていたため、他の取引所も追随する先例になるとの見方も強かったことから、今回の発表は極めて重要な発表となる。

一方で、ABCとSVに分岐した状態で上場をさせた、世界一の取引所Binanceの代表者CZ氏は先週、「ツイッター上で、いずれの通貨も、BCHのティッカーへと変更させず、今後もその変更予定はない」と言及している。

現在、Binance上では、BCHABCとBCHSVという二つの分裂通貨が取引されており、旧BCH自体はすでに廃止された格好だ。

このように、仮想通貨の代表的な取引所の異なった対応からすると、各取引所による一致しない対応の可能性が高く、Poloniexはフォーク前から両通貨の取引を継続しているが、OKExやCoinbaseなどの大手取引所は未だ状況を見ている状況にあり、また、BCHの価格変動にとって重要な動きとなるため、今後もビットコインキャッシュのユーザーだけでなく、全ユーザーが注視したいトピックとなる。

なお、OKExは二日前の公式発表では、「仮にSVか、ABCがリプレイの保護を加えた場合、ユーザーの所有BCHのに応じて、1:1で保護の入っていない通貨を(分裂通貨として)配布する」と掲載している。

また、ビットコインキャッシュに関する重要内容は、以下の記事に掲載している。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

【速報】仮想通貨取引所バイナンス、ビットコインキャッシュ分裂通貨の「配布及び取引」を公式発表
Binanceが、ビットコインキャッシュ分裂後半日で、ユーザーへの分裂通貨付与に関する内容と同社プラットフォームでの取引内容を発表した。
BCH(ビットコインキャッシュ)ハードフォーク:新通貨付与に関する「仮想通貨取引所」対応一覧表
11月16日未明に決行した仮想通貨ビットコインキャッシュのハードフォークでBitcoin ABCとBitcoin SV、2つのチェーンに分裂が生じた。国内外の取引所とウォレットサービスの対応方針を一覧表にまとめた。(随時更新予定)
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/07 土曜日
15:00
2026年までに米国企業が最大1.5兆円のビットコインを購入か=レポート
仮想通貨ビットコインを財務資産として購入する米企業が増加中。リバー社は、企業によるビットコイン保有量は2026年までに最大94万枚になると推算。
12:30
リップル共同創業者ら88名の実業家、米大統領選でハリス氏支持を表明
米リップル社のラーセン氏、著名投資家キューバン氏など88名の実業家が米大統領選でハリス氏支持を表明した。
11:15
予測市場KalshiがCFTCに勝訴、11月米国選挙で市場立ち上げへ
米予測市場KalshiがCFTCとの裁判に勝利。11月の米国選挙に向けて新たな予測市場の開設が可能になった。
07:50
ビットコイン、米雇用統計発表後に乱高下
仮想通貨ビットコインの価格は、米雇用統計発表後に乱高下し、現在は下落基調に。米国の景気後退への懸念が根強く、株式市場も下落している。
07:10
イーサリアム財団が主要ウォレットに約900億円相当の仮想通貨を保有、財務報告書発表へ
イーサリアム財団は、財団による仮想通貨ETHの運用透明性が欠けていると指摘される中、投資家やコミュニティメンバーの懸念を解消するために近いうちに財務報告書を発表する予定としている。
06:40
バイナンスとOKX、NEIROなどのミームコインの永久先物取引提供
大手仮想通貨取引所バイナンスおよびOKXは6日、ミームコインの永久先物取引を新たに提供開始した。一部のトークンは高騰していた。
09/06 金曜日
17:22
サイバー攻撃から暗号資産を守る「NordVPN」とは|市場トップシェアVPNの活用方法を解説
NordVPNは、市場トップシェアを誇るVPNサービスです。高速の通信速度と多くのユーザーから高い評価を得ているNordVPNの特徴と活用法を詳しく解説します。
16:26
ビットバンク、ポリゴンエコシステムトークン(POL)の取扱い開始
ビットバンクは、ポリゴン(MATIC)から新トークン「ポリゴンエコシステムトークン(POL)」への移行を完了し、POLの現物取引を開始。トークンの特徴と取引方法について解説。
14:30
テレグラムCEO、逮捕後初の声明でフランス当局の対応を批判
テレグラムCEOパベル・ドゥーロフ氏が逮捕後初めて声明を発表。フランス当局の対応は「誤ったアプローチだった」と強く非難した。
14:00
「知的財産権(IP)をWeb3でどう活用すべきか」講談社、サンリオ、手塚プロダクションの有識者が討論|WebX2024
WebX 2024で講談社、サンリオ、手塚プロダクションが、Web3を知的財産(IP)にどう活用するか徹底討論。二次創作、ライセンス管理、新たなビジネスモデルなどを議論した。
13:05
米上場仮想通貨マイニング企業Riot、保有ビットコインが1万BTC突破
米マイニング企業Riotが8月の採掘状況を報告。保有するビットコインが1万枚を突破。今後の成長戦略も明らかにしている。
11:42
ポリゴン(POL)の買い方|STEPN GOユーザー向けおすすめ取引所
STEPN GOで必要なポリゴン(POL)の買い方・使い方を解説。おすすめの取引所やPOLの送金方法も詳しく紹介しています。
11:25
DMM Crypto、ミレディ・メイカーNFT発行のRemilia社と戦略的提携
DMM Cryptoは9月5日、Web3ゲームとデジタルカルチャーにおける新たな基準の確立を目指すべく著名NFTコレクション「Milady Maker」を展開するRemilia社と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
10:50
イーサリアム、BTC建の価値が21年4月以降最低水準に
仮想通貨イーサリアムは、ビットコイン建の価値が21年4月以降最低水準になっているとCryptoQuantが指摘。その要因を分析している。
10:15
トランプ氏「米国を仮想通貨の中心地に」再選時の経済政策を演説
ドナルド・トランプ氏は再選した場合の経済政策を発表。米国を「仮想通貨の中心地」にすると述べた。イーロン・マスク氏率いる「政府効率化委員会」の設立も計画。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア