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ビットコイン高騰相場継続で見えた2つの注目点・専門家見解のまとめも掲載|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨
ビットコインが再度急騰し、安値水準であった3000ドル台を抜け、4000ドル台に復帰した。相場をけん引している要因と今後も高騰相場が続くかという点で重要なポイントを掲載。

仮想通貨市況

仮想通貨市場は20日、4日連続で相場が続伸していたビットコインが一時反落する場面も見られたものの、夕方から3万円幅を超える急騰を記録した。米ドル建てでは4000ドルに復調するなど、依然地合いのいい相場が続いている。

相場反転タイミングとしても、日足のパラボリックが転換してから勢いが増しているため、2018年の年初から相場反転タイミングとして注目されていた「相場のトレンド転換点を計るトレンド追随型のテクニカル指標」が、上昇トレンドの転換が注目されている場面で、より顕著に相場に影響している。

パラボリックとは

パラボリックとは、トレンドが継続しているか転換するかを計る際に有効なトレンド系テクニカル指標。

チャート上の価格帯の下に丸い玉があれば上昇トレンド、価格帯の上に丸い玉があれば下落トレンドとなる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

2つの相場の注目点

本日の相場を見て行く上で2つの注目点がある。

  • ビットコインキャッシュが先行して価格上昇
  • 金融市場リスクオフ時のビットコイン上昇

ビットコインキャッシュが先行して価格上昇

ここ数日の仮想通貨市場の上昇率を追って行くと、全通貨の中でビットコインキャッシュが安値からの高騰率でずば抜けていることがわかった。

ビットコインキャッシュは今回の市場全体の下落要因ともなっていたため、分裂後のABC(多くの取引所では現在のビットコインキャッシュ)は、予想以上の売りが継続していた状況にあった。

直近ではビットコインキャッシュコミュニティの状況も落ち着いてきており、買い戻しの動きが相次いでいると見られる。

また、ここ5日間(上昇相場継続期間)のビットコインキャッシュとビットコインの相場比較をおこなってみると、最初の3日間では概ね同時刻で相場が変動する場面が見られていたが、直近2日でみると勢いのあるビットコインキャッシュの価格が数分ほど先行して上昇、または下落していることがわかった(米Coinbase)。

上昇の勢いが強いビットコインキャッシュが相場をけん引している可能性があるため、上昇が続く日数が長い現相場において、注目すべき指標となりそうだ。

金融市場リスクオフ時のビットコイン上昇

また、今回のビットコイン相場上昇における注目点は、他のマーケットと比較するとその重要性が明らかになる。

東京株式市場で日経平均が一時700円を超える大幅続落。米株式相場は大幅に反落し、ダウ工業株30種平均は前日比351ドル98セント安になった。

日経平均は約1年3カ月ぶりの安値を更新、ダウ平均では、約1年1カ月ぶりの安値を更新した。株式マーケット全体でリスクオフの動きが加速している。

19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が行われたことで年末前注目のイベントを控えていたが、結果としてFRBは今年4回目の利上げを決定した。2019年の利上げ回数見通しは2回になるなどハト派に寄る内容も見られたが、FRBのバランスシートが毎月500億ドルぺースで縮小ていく方針を表明したことが失望され、米国と日本株式に売りが相次いだ。

依然世界全体の景気減退懸念が払拭されない状況が続いている。

このような背景もあり、金融マーケット全体に続くリスクオフのムードがあるが、現状況下でのビットコイン価格上昇は、かなり大きな意味を持つ可能性もある。

ビットコインは、下落相場時や低ボラティリティ時に、株式のリスクオフムードをくむ形で相関性が指摘されていたが、もともと世界経済悪化時の資産非難先として「安全資産」的な側面も注目されていた。

金融と共に仮想通貨も地合いが悪い状況では、よりボラティリティも高いビットコインなどは売られる傾向にあるが、今回のように世界全体の金融マーケット減退時に、このままビットコインが上昇を続ければ、より大きな巨大マーケットから注目される可能性が出てくるだろう。

ある意味今回の価格上昇は、今後の相場の勢いを決めかねない重要なポイントにあると言えるかもしれない。

リスク的な要素は拭いきれないが、現時点では逆行して相場を展開しており、両相場の相関性は見られていない。

専門家はどのように見ているか?意見まとめ

直近で発表された専門家の意見も参考までに取り上げて掲載する。

強気センチメントに関して

米有力紙フォーブスが、複数のアナリストは、3000ドル(≒33万5000円)付近が固いサポートラインとなっている上に、ショートポジションの踏み上げに伴うロスカットの実行などの要素から、反発相場に直結していたとの分析を取り上げた。

まず、仮想通貨ヘッジファンドBitBullキャピタルのCEOを務めるJoe DiPasquale氏は、「3000ドルとショートの踏み上げはビットコイン相場の反発を後押ししただろう。そして、マーク・ダウ氏が年初からのショートポジションを全決済した事を公言したことに注目が集まったこともあり、投資家の心理も向上したと考えられる」と話した。

仮想通貨分析プラットフォームTheTIE.ioの責任者のJoshua Frank氏はこのように語った。

自社のデータによれば、ツイッター上の仮想通貨関連ニュースの67%がポジティブなものに変化している。

以下がそのデータのチャート、緑色がポジティブなツイートとなっている。

出典:Forbes

Peter Brandt氏

ベテラン投資家のPeter Brandt氏が今年1月に発信したツイートも再度注目を集めている。

テクニカル分析の原則:パラボリックを切ると80%以上の価値低下につながる。このルールに沿った場合、ビットコインは4000ドル以下にリトレースするだろう。

Brandt氏のツイートは1月23日のものだが、仮想通貨市場はその後下落を続け、ビットコイン価格は現在、最高値の80%近い3800ドル台を推移している。そして実際に同氏の3933ドルのターゲットは的中したこととなっている。

Yahooファイナンスとのインタビュー内でBrandt氏はビットコインが他の資産クラスと大差ないと述べ、ビットコインが3000ドルの重要ラインを下回れば、2019年の第一四半期(3月下旬)までに2013年時の最高値だった1200ドル台まで下がると自身の予想を語った。

このようなことは過去に何度も見ている、そして結果はいつも同じだ。価格が80%から90%下がる。

価格はこれから4600ドル以上が天井となるだろう。

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