はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの非中央集権化に追い風 仮想通貨採掘大手Bitmainのハッシュシェアが16ヶ月最低値に下落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitmainのハッシュレートシェアが16ヶ月最低値に
ビットコインマイニングプール大手のBitmainが運営するBTC.comとAntpoolの二つのプールのハッシュレートが16ヶ月最低値まで下落、一時全ネットワークの4分の1になったことが判明。ビットコインのハッシュレート分散化が加速している。

Bitmainのハッシュレートシェアが16ヶ月最低値に

ビットコインマイニングプール大手Bitmainが運営するBTC.comとAntpoolの二つのプールのハッシュレートが16ヶ月最低値まで落ちていることが判明した。

上記2つのマイニングプールは2018年、6月後半には42.2%のシェアまで拡大を見せており、51%攻撃が可能な域に達するとの懸念やビットコインマイニング環境の寡占化が問題視されていた。

これほどまでにBitmainがシェアを拡大した背景には、初期のころからマイニング業界に多額の投資を行なっていた他、マイニングを行うために必要なマシンを自社開発していた事に他ならないが、マイニングリグの世界販売シェア一位であることでの優位性は、業界の中で群を抜いていたと言えるだろう。

しかしその後状況が変化、Bitmain社は香港証券取引所への上場がうまくいっていない他、相場下落の煽りを受け、世界中に規模を拡大していた事業を縮小、イスラエルとアムステルダムの2つのオフィス拠点を閉鎖したほか、 テキサス工場にも経営改革のメスをいれるなど、事業縮小の動きがみられていた。

これらの背景から、Bitmain社の勢力図が弱まったことになるが、この動きは、市場におけるポジティブな動きであるといえる。

ハッシュレート比較

当時と現在の状況を比較するために、Blockchain.comのハッシュレート分布を並列する。

2018年6月下旬

2019年2月5日

2018年6月初旬のハッシュパワー比率が、42.2%に達していたのに対し、現在のハッシュレートシェアはUnknownが1位に、Bitmain傘下の2社は、約30%まで低下している。

なお、直近最低値では24時間シェアで26%を記録していたようで、2社の合計値でも全ビットコインネットワークの4分の1まで落ち込んだ。

Unknownは、大手マイニングプールではない個別のマイナーを指しており、ビットコインの分散化が思わぬ形で進んだ事になる

というのも、2018年11月の相場暴落によって、マイナーの撤退が相次いで報道されていた中で、電力代やマシン供給量などで劣勢に立たせる中小マイナーを中心に事業をたたんでいると見られていたため、逆にBitmainのような自社基盤のある企業が勢力を拡大すると見られていたからだ。

また、昨年11月の同時期にはBitmainの最新機器、7nmチップを搭載したANTMINER S15のリリースが発表されており、タイミング的にもBitmainの追い風になるとの見方も強かったのだ。

このマイナー寡占化の問題は極めて重要であり、ビットコインの特性上、分散化された検閲体制のあるネットワークが10年に渡って維持されてきた中で、ネットワークが一部に偏る事で、ビットコインがその利点の一部を失ってしまう事に繋がってしまうことが懸念されていた。

つまり、ビットコインネットワークの価値に投資されてきた資金の流出要因になりかねない問題であったのだ。

マイナーの寡占化が解消され、分散化が進んだビットコイン。この動きはビットコインの今後を見る上でのファンダメンタルズ要因になり得るだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

(URL)&from=in_article
(URL)&from=in_article
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧