はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム、次回大型アップグレードで実施される6項目を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムが大型アップグレードの詳細を発表
イーサリアムが次期大型アップデート「イスタンブール」の詳細を発表した。コードの変更の実施とメインネットの立ち上げとで2回に分けてアップグレードが行われる予定だ。

イーサリアムが大型アップグレードの詳細を発表

イーサリアムの次の大型アップグレード「イスタンブール」における6つの実装項目、また作業手順が発表された。

「イスタンブール」は2019年3月に行われたコンスタンティノープルに引き続く、大型アップグレードであり「セレニティ」(イーサリアム2.0のPoS実装)に向けた最終的な段階に位置するものだ。

「イスタンブール」は前半と後半に分けて行われる予定となっている。

前後半それぞれのアップデート内容

前半は、六項目のイーサリアム改善案(EIPs ※ Ethereum Improvement Proposalsの略)に伴うコード変更であり、現在の予定としては今年10月にイーサリアムのメインネット上で行われる。

内容としては、プライバシーコインzcashのチェーンとの相互運用性の向上、リプレイ攻撃など外部からの脅威に対して、ネットワークの安全性を向上させることが目的とされている。また、様々な改良によりシステムの効率性も上がる予定だ。

後半では、メインネットが立ち上げられ、改善案(EIPs)のさらなるテストと審議に焦点が当てられる。これには「ProgPoW」と呼ばれるマイニングアルゴリズムの変更案も含まれている。

アップデートの実施時期については、コア開発者のPéter Szilágy氏が、「一回目の「イスタンブール」は、数週間以内には実施できるが、二つの大きなEIPsを含む二回目については、より人員と時間を必要とするので、さらに後になるだろう」とCoinDeskのインタビューで明かした。

イーサリアムのテストネットである、Ropstenでの「イスタンブール」テストネットの起動は、当初今年の8月14日に予定されていたが、イスタンブールの一回目で行うEIPsの項目を最終決定するまでに、二週間ほど先送りする必要があるという。

今回の実装項目がコア開発者によって承認されたばかりなので、今年の9月4日に予定されていたテストネットRopsten上での、アップグレードバージョンの起動も後ろ倒しになる可能性がある。ディベロッパー達は来週の会議で、いつをテストネットの起動日にするか話し合うことに決めた。

メインネットでのアップグレードを行う前に、ネットワークの安定性と安全性をテストネットで検証することは重要であり、テストネットの立ち上げはメインネット起動前の最後の不可欠なステップとなる。

GethやParityなどの主なイーサリアム・クライアントの開発者は、一週間程度で、新たに承認されたEIPsをソフトウェアに統合し、テストネットワーク上で実装するのに備えるとみられる。

承認されたEIPsによる実装項目

イーサリアムのGithubページによると、現在承認されている改善案は以下の通り。

EIP-152: Blake2 コンプレッションの追加と F プリコンパイルの起動

EIP-1108: alt_bn128 プリコンパイルのガス代を削減

EIP-1344: ChainID オペコードの追加

EIP-2028: Calldata のガス代を削減

この他に暫定的に承認状態の改善案EIP-1884とEIP-2200がある。

イーサリアムの今後の主な予定

尚、イーサリアムにおける近い将来の主なイベントとしては、以下が挙げられる。

  • 2019月10月4日メインネット・アップグレード(イスタンブール)予定日
  • 2019年10月8日(火)-11日(金) 大阪でのDevCon5開催

また、イーサリアム2.0の初期段階にあたるフェーズ0の実装仮日程として2020年1月3日という提案が今年6月になされていた。

「ビーコンチェーン」を実装するフェーズ0では、投資家からも最も注目されているイーサリアムのコンセンサス・アルゴリズム変更(PoWからPoSへの移行)にも関わる開発工程であり、イーサリアム2.0における重要フェーズとなる。

CoinPostの関連記事

仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
仮想通貨イーサリアム「生誕4周年」、Devcon 5やETH 2.0など大型イベントを控える
時価総額2位のイーサリアム(ETH)が日本時間31日で生誕4周年を迎えた。今年10月に控える「Devcon 5」や2020年に予定されるETH 2.0に向けて、新たな一章を切り拓けるか期待される。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧