はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

南米コロンビア調査、仮想通貨投資に予想を超える好感度 80%が投資に躊躇いなし

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コロンビアの現地仮想通貨調査
コロンビアの調査で、仮想通貨に期待感を示している人物が想定以上に多いことがわかった。投資に対しても高い好感度を示している。その背景には?

コロンビアで好感されるビットコイン投資

米ニューヨークに拠点を置くビットコインP2P取引プラットフォーム「Paxful」が発表した南米コロンビアの仮想通貨事情に関する最新レポートによると、コロンビア人の大半が仮想通貨に慣れ親しんでいるだけでなく、その将来性に大きな期待を寄せている状況が明らかになった。91%が「デジタル通貨は世界貿易の未来」と回答したという。

世界で80万人を超えるユーザーベースを持つPaxfulにとって、昨年に比べ70%の取引増加を記録したコロンビアは、大変有望な市場だと南米担当責任者のMagdiela Rivas氏は述べているが、今回の調査結果もその見通しを裏付けるものとなった。

Paxfulが、消費者動向調査会社Toluna Insightの支援を受け、コロンビアで行った世論調査では、回答者の86.5%が仮想通貨に対する知識を有するとともに、80%が投資に対してもためらいを感じていないことがわかった。

また、回答者の58.7%が仮想通貨の採用件数は増え続けると信じており、11%はこのシステムを支援する強い動きがあると考えているようだ。

さらに、仮想通貨に対するイメージは、概ね肯定的なものだ。

  • 良い投資形態だと思う  60.5%
  • グローバル化の好例  13%
  • 将来、必要とされる大きな技術的進歩  20%弱

調査対象者のうち、25歳から40歳のグループでは、その50%以上が、ビットコイン(79%)、イーサリアム(3%以上)、バイトコイン(Bytecoin:5%弱)等にすでに投資経験を持っているか、投資に関心があると回答している。

Paxfulにおけるコロンビアのユーザーの取引額は、2019年だけでも100万ドル(約1億600万円)を超えているが、このような仮想通貨使用の増加は、「ハイパーコネクテッド(高接続性)」世代が求める、24時間可能なグローバルオンライン取引と関連性があるとレポートでは分析している。

なお、20%弱の回答者が、金融の代替手段として仮想通貨を利用することに抵抗感を持っており、そのうちの約40%が取引に関する知識がないため、投資をためらうと答えている。また、仮想通貨に対する不信感(32%超)や規制の欠如によるリスク(6.5%)等もその理由となっている。

南米とコロンビアにおける仮想通貨支援の動き

南米では、ベネズエラのハイパーインフレによる法定通貨ボリバルの機能不全や、直近では政情不安によるアルゼンチンペソの暴落などにより、ビットコインをはじめとする仮想通貨の有用性に注目が集まり、需要が急増している。

また、アメリカへの違法入国者問題で、送金チャンネル封鎖などの懸念が指摘されるメキシコや、通貨不安を抱えるブラジルでも、ビットコイン取引高の上昇が見られるようだ。

そのような状況の中、仮想通貨取引所大手の米コインベースは、4月にアルゼンチン、メキシコ、ペルー、コロンビア、そしてチリを対応地域に追加、米リップル社は、南米の拠点として、6月、ブラジルで事業を開始している。

南米でもコロンビアでは、いち早く国をあげて、仮想通貨およびブロックチェーン支援を行ってきた経緯がある。 同国のイバン・ドゥケ大統領は、世界から仮想通貨関連企業の誘致を促進するため、昨年9月、最大5年間、仮想通貨およびブロックチェーン関連企業に対して減税を約束した。

また、仮想通貨ならびにブロックチェーン技術支援と、規制整備のため、国営の非上場企業と株式会社が共同で新たなブロックチェーン会社が設立されている。

加えて、コロンビアの中央銀行であるリプブリカ銀行(Banco de la República)は、すでに分散型台帳技術イニシアチブの一部として参画し、セキュリティ面で貢献しているという。

このようなブロックチェーンや仮想通貨に好意的な背景を持つコロンビアにおいて、多くの人々が仮想通貨取引システムの強化が前向きに前進していると感じていることが、Paxfulの調査で数字によって裏付けられた形となった。 今回の調査では、回答者の91%がデジタル通貨が世界貿易の未来をに繋がっているという考えに賛同しているとの結果が出ている。

まさに、コロンビアにおける仮想通貨の将来を明示する指針となったとレポートは結論づけている。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧