- BCHが香港の民主派デモで利用された
- 大規模デモが続く香港で、デモ隊に配られた水や傘に世界からの募金で集まったビットコインキャッシュが利用された。
BCHが香港の民主派デモで利用されたことが判明
香港は6月より、いわゆる「逃亡犯条例」改正案の提案撤廃に対して、1997年の中国返還後のデモとして過去最大となる数百万人規模の民主主義擁護派デモに発展、激化している。
11週間にわたりデモの続く香港では、空港占拠および抗議活動による欠航・機能不全の状態に陥っていたが、状況は一転、本日大規模なデモ行進が平和的に行われている。同デモの最大規模は、香港人口の25%に達していた。
今回のデモが続く中で、およそ42台の仮想通貨ATMが設けられている香港では、ビットコインキャッシュ(BCH)を利用した寄付が行われ、デモ隊への物資の供給に当てられたことがわかった。
事例としては、7月1日にATMサービス企業Genesis Blockがデモ隊にボトル水と傘の供給に、国際的に集められたビットコインキャッシュの募金が利用されたという。
フォーブス誌の報道によると、ボトル水の瓶に送金用のQRコードが付いており、より多くの供給品を提供できるための募金を募っていた。ボーダーレス送金かつP2Pの特性が利用される事例となった。
実際の募金数は多額ではなかったものの、仮想通貨による募金の利用は国境を超えて行われたことに注目が集まった。
Genesis Blockの統計によると、6月〜7月の間の仮想通貨利用率はやや減少ぎみで、デモが行われていた地域ではATM利用数の減少が著くみられたという。
一方、香港では情勢不安の影響で、ビットコインの高い需要がみられ、「価格プレミアム」は一時4%ほどまで拡大した。
参考:Forbes