はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Alipay・WeChatPay、仮想通貨取引への決済サービス提供を全面否定 中国マネー細る要因で警戒感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国Alipay・WeChatが仮想通貨取引に関する決済サービスを否定
バイナンスの中国向け仮想通貨OTCで決済プロセスにAlipayとWeChatPayが使えることをCZ氏が認めた問題で、当該2社が仮想通貨取引に関係する人民元の決済サービス提供を全面的に否定する公式文書を公開した。一連の流れと中国の水面下の取引状況から、中国マネーが細る要因に繋がる可能性も危惧される。
           

Alipay・WeChatが仮想通貨取引に関する決済サービスを否定

バイナンスの中国向け仮想通貨OTCで決済プロセスにAlipayとWeChatPayが使えることをCZ氏が認めた問題で、当該2社が仮想通貨取引に関係する人民元の決済サービス提供を全面的に否定する公式文書を公開した。文書を通じて、中国政府の意向のもと、そのような利用を禁止している方針を伝えた。

バイナンスが新たに開始した中国人民元(CNY)建てのOTC取引(P2P)で、人民元の入金ルートに銀行カードのほか、AlipayやWeChatPayからの入金も可能であることがユーザーの報告から判明。CZ氏もツイッターで事実関係を肯定した。

その後、話題の広がりを受けCZ氏は、「バイナンスが直接にAlipayやWeChatと提携しているわけではない。ただユーザーがP2Pの決済で利用できるだけだ」と追加説明を行なっている。

AlipayとWeChatPayの公式声明内容は以下の通りだ。

Alipay

CZ氏の肯定したツイートに対して、否定する内容を掲載。「Alipayを利用しビットコイン取引が行われた報告は複数あった。仮想通貨に関与するAlipayでの送金は、ただちに中止する」と立場を明確にし、中国政府へのコンプライアンスを強調した。

WeChatPay

WeChatPayは、「我々は仮想通貨取引には一切対応(関与)しない。仮想通貨関連の送金が見つかり次第、ただちに規制当局に通報し排除する」と、Wechatと同様の対応を明らかにした。

中国事情通の仮想通貨ファンドマネージャーDovey Wan氏は、今回行われた2社の声明文がバイナンスOTCにおける発表で世界的に話題が広がったことに起因すると指摘。Alipayのような公式声明は、「中国特有の政府へのアピールである」と言及した。

その上で、OTCトレーダーでもある友人の一人が、WeChatPayでコーヒーを購入する時にサービスをブロックされたことと明かし、WeChatPay側はOTCを行なったことのある利用者を探知できると推論している。

昨年にもAlipayとWeChatは、仮想通貨取引における利用へ対応を行わず、規制当局と協力する方針を示しており、水面下での利用はできたとの指摘はあるものの、今回の問題を受け、取引停止などの対応措置を強める可能性もあると指摘されている。

今年8月以降、中国のOTC市場は決済サービス企業と警察当局の対策強化によって水面下の取引に懸念が生じたことから、以前より出来高が低下する傾向が見られている、とWan氏は説明した。

OKExやHuobiなどのOTC取引でも利用できたとの指摘もあるこれらの入金プロセスは、バイナンスが公式に人民元建てのビットコイン取引を発表したことを受け、Alipayらに警戒心を再燃させた可能性が高い。一度は中国マネーの流入に期待が高まったニュースではあるが、真逆の結果を生む可能性も危惧される。

まさに、バイナンスとCZ氏の影響力の高さが影響した格好だ。

今後、決済サービスの対応およびユーザーの利用頻度、出来高には市場の注目度も高まることが予想される。

CoinPostの注目記事

バイナンス、中国向けビットコイン取引でWechatやAlipayと連携
世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスが新たに開始した、中国人民元(CNY)建てのOTC取引(P2P)で、人民元の入金ルートに銀行カードのほか、AlipayやWeChat Payからの入金が可能であることが判明した。
【速報】バイナンス版リップル「XRP-BF2」Binance DEXに新規上場
バイナンス版リップル「XRP-BF2」がBinance DEXに上場。本日17:30より取引が開始されることが発表された。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧