はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

法定通貨と仮想通貨を扱う新銀行、世界で続々 英国でも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イギリスの新しい仮想通貨銀行が誕生

今月中にもイギリスでも新しく規制に準拠した仮想通貨銀行が誕生するようだ。

11月に設立から4年余りで100万口座を獲得したチャレンジャーバンク、Starling銀行の共同創設者兼CTOであったMark Hipperson氏が、法廷通貨と仮想通貨を同一の当座預金口座で取り扱うデジタル銀行、「Ziglu」として近々ローンチされる予定だ。

Hipperson氏は、Starling銀行設立前、イギリスの銀行大手Barclaysグループの技術部門責任者を10年以上勤めた経歴を持つ人物。2018年9月よりデジタルバンキングのZigluプロジェクトを開始した。 Zigluはイギリスの金融行動監督機構(FCA)に電子マネー発行者としてのライセンスを取得申請中で、Zigluアプリは現在ベータ版で利用可能だという。

Zigluの特徴

ロンドンに本拠を置くZigluは、「チャレンジャーバンクと暗号通貨取引所の良さを一体化させ、全てを完備した当座預金口座」を作成することを目指し、法定通貨とデジタル通貨を同等に扱う口座を提供する。

Zigluでは、単一の口座で複数の通貨(外貨を含む法定通貨および仮想通貨)を保持することが可能で、外貨の売買には銀行間レートが適用される。また、仮想通貨の場合、複数の取引所のベストレート利用による売買が保証されるそうだ。

また、マスターカードのデビットカードを使用することで、仮想通貨を含む保有する全ての通貨を世界中どこでも、即座に使うことができるようになるという。 無料で口座開設ができるが、当面はイギリス在住者に限るとしており、世界的な展開は今後予定している。

地元メディアFinancial News Londonの報道によると、Hipperson氏は2020年に10億ドル(約1085億円)のトランザクション処理を目指していると述べており、今年の第4四半期には、アメリカへ事業を展開する予定もあるという。

存在感を増すチャレンジャーバンク

世界の金融大手がフィンテックとの協働を深める一方で、フィンテックを基盤とするスタートアップで銀行業務ライセンスを持つモバイル専業銀行、チャレンジャーバンクが、急速に顧客層を拡大して国境を超えた展開を進めている。

仮想通貨を取り扱うチャレンジャーバンクとしては、ドイツのBitwalaやイギリスのRevolutがある。Bitwalaはビットコインならびにイーサリアムウォレット機能を提供、Revolutはビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュおよびXRPが25の法定通貨で所有口座から市場レートで両替できる。

 

2015年にロンドンで設立されたRevolutだが、現在800万人の顧客を抱え、今後アメリカおよび日本への進出を目指して、積極的な資金調達活動を行っているようだ。 またクレジットカード大手のビザおよびマスターカードと提携し、デビットカードによる決済も提供している。

世界では、仮想通貨へのアクセスを制限する主要銀行も多い中、Zigluの言葉を借りれば、チャレンジャーバンクは「すべての通貨の地理的および技術的な壁を打破するアカウントを構築」しつつあるようだ。

 

欧州との境界をはっきりさせるブレグジット問題で揺れたイギリス発のチャレンジャーバンクは、金融では国境を易々と超える環境を提供し始めている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧