ERC20間での直接取引が可能に
分散型取引所(DEX)のUniswapは、メインネットバージョン2がイーサリアムメインネットへ実装されたことを発表した。
このメインネット実装に合わせ、UniswapのV1からV2へプールを移す機能の追加や、インターフェースのアップデートを実施した。
Uniswap V2では、ERC20トークン同士のペアプールの提供や、価格オラクルの改善、フラッシュスワップなどが実行される。
これまでのUniswap V1では、ERC20トークンはイーサリアム(ETH)を通じた交換に限定されていたが、V2では直接交換することが可能になった。
また、V2では価格オラクルが改善され、価格の取得方法に変更を加え、より価格の操作が難しくなったほか、フラッシュスワップでは、手元にトークンが無くてもプールにアクセスして、価格のアービトラージなどを行うことができる。
また、Uniswap V2のデータ分析ページもメインネットローンチと同時に公開された。記事執筆時点では、流動性は150万ドルほどまでに増加しており、V1にはまだ及ばないもののすでにV1を含めたUniswap全体の流動性の2~3%を占めている。
一方で、24時間の取引高では既にV1を圧倒的に上回っていることが確認できた。
この情報サイトでは、ほかに取引ペア別での取引高などを見ることができる。どのトークンに需要があり、活発に取引されているのか、といったことが確認できる。
Uniswap(ユニスワップ)とは
2018年年末にメインネットを開始したイーサリアム(ETH)基軸のDEX。主な機能はスワップ、送金、プールとの3つで、それぞれ交換、送金、流動性提供の役割を持つ。
*プールではETHと同価値のトークンを預けることで取引の流動性を確保、インセンティブを得ることも可能だ。
参考:Uniswap