4銘柄の上場廃止
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは15日、4銘柄の上場廃止を発表した。
対象銘柄は以下の通り。テザー(USDT)やバイナンスUSD(BUSD)建の通貨ペアの取引が22日18時より取引停止となる。
- ミスリル(MITH)
- トライブ(TRIBE)
- オーガ(REP)
- ビットコイン・スタンダード・ハッシュレート・トークン(BTCST)
バイナンス側は市場の動向やプロジェクトやトークンが基準に満たないと判断した場合、入念な調査を実施してトークンの上場廃止を定期的に実施していると説明。以下の項目を考慮するとした。
- プロジェクトに対するコミットメント
- 開発の度合いとクオリティ
- 取引量と流動性
- 攻撃に対する堅牢性
- ネットワークおよびスマートコントラクトの安定性
- コミュニケーションの度合い
- デューデリジェンスの依頼に対する反応
- 違法/不正および怠慢行為の証拠
- 健全で持続可能な仮想通貨エコシステムへの貢献度
対象銘柄の入金は23日10時(日本時間)より対応できなくなる。一方、出金は2023年3月23日まで可能となる。
対象銘柄の説明
Mithril(ミスリル)はイーサリアム(ETH)上の分散型SNSプラットフォーム。独自通貨のMITHはプラットフォーム上にコンテンツを投稿した報酬として配当される。
TRIBEはFei Protocolのガバナンストークン。ETH建のステーブルコインFEIと2つのトークンを活用している。
Augur(オーガ)はイーサリアム上の分散型予測市場プラットフォーム。REPトークンは予測市場の結果を投票する際にステーキングされる。
ビットコイン・スタンダード・ハッシュレート・トークンはBNBチェーン上で発行されるBEP-20規格のユーティリティトークン。ビットコイン(BTC)のハッシュレートによって価値が担保されている。
*16日追記
Mithrilの上場廃止を受けて、Mithrilの公式側はバイナンスに200,000 BNBデポジットの返金を求めた。「Mithrilのコミュニティを代表して、CZ氏にこの預金を返却するよう要請する」とツイートした。
一方、Mithrilの前回のツイートは2021年1月に行われたもの。長期にわたるSNSの活動休止や作動しないホームページといったレッドフラッグが指摘されている。
1/ Today, Binance has announced that it will delist MITH. As part of the MITH listing, Binance required a 200,000 BNB deposit, which was never returned.
— MITH (@mithdotio) December 15, 2022
⁰On behalf of the Mithril community, we ask @cz_binance to return this deposit so that Mithril may continue to operate.