はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

"法定"仮想通貨ペトロが8/20よりベネズエラで導入か:1PTR=60ドルで固定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

8/20にデノミ、1ペトロ=60ドルで提供開始?
現在、ベネズエラでは経済混乱により大幅なインフレが起き、法定通貨の著しい価値低下が問題となっている。オイル価格に裏付けされた法定仮想通貨ペトロは、ベネズエラ経済を安定化させるカンフル剤となり得るだろうか。
ボリバルとペトロ
8/20には、ペトロの交換が開始すると同時に法定通貨のデノミも行われる。ペトロはあくまで新規法定通貨ボリバル・ソベラノの安定を図るためのペッグ通貨として運用される意向だ。

8/20にデノミ、1ペトロ=60ドルで提供開始?

現在、ベネズエラでは経済混乱により大幅なインフレが起き、法定通貨「ボリバル・フエルテ(Bolivar Fuerte)」の著しい価値低下が問題となっています。

IMFによると、ベネズエラではインフレ率が今年末までに100万%を超え、通貨ボリバル・フエルテは世界で最も価値を低下させた法定通貨の一つとなるだろうと予想されていました。

8/20には、従来の法定通貨であるボリバル・フエルテから新法定通貨「ボリバル・ソベラノ(Bolivar Aoverano)」への移行が行われ、通貨単位が1/10000に切り下げられるデノミが行われます。

すなわち、1ボリバル・ソベラノ=10000ボリバル・フエルテのレートで交換がなされ、8/20以降はボリバル・フエルテの価値は失われてしまいます。

一方、新規法定通貨が発行されるのと並行して、ベネズエラでは目下”法定”仮想通貨である「ペトロ(PTR)」の発行が計画されてきました。

8/20には、新規法定通貨への移行と同時に、仮想通貨ペトロについても取引が開始されます。

ボリバル・ソベラノとペトロ

ベネズエラの大統領Nicolás Maduro氏が明らかにしたところによると、ペトロの価格は1PTR=60ドルで固定されます。

この価格は、国際市場における1バレル当たりのオイルとほぼ同じ価格に設定されています。

また、この国家仮想通貨は新法定通貨のボリバル・ソベラノを用いて購入することも可能です。

1PTRは3600ボリバルで購入可能であり、この額は旧ボリバルで換算すると3億6000万旧ボリバルとなります。

新たなボリバルはオイルに裏付けされた仮想通貨ペトロに支えられることとなり、価格の安定が期待されています。

最低賃金の引き上げ

さらにMaduro氏は、南アメリカの社会経済的な状況を向上させるための一連の政策として、ペトロによる新たな最低賃金の設定を試みています。

大統領が明らかにしている情報によると、同国の月あたり最低賃金は0.5PTR(1800ボリバル・30ドル)にまで引き上げられ、これは現在の最低賃金水準の60倍にも上ります。

この施策には、価格が安定しているペトロを用いて最低賃金を定めることで新法定通貨の安定化を図る意向があります。

CoinPostの関連記事

ベネズエラ:仮想通貨に価格連動させる新法定通貨を発表
ベネズエラで、新通貨の流通が8月20日から開始することを発表された。新通貨は、現在の法定通貨ボリバル・フエルテの単位を5桁切り下げるデノミを行い、さらに石油価格と政府の信頼性で価格決定する仮想通貨”ペトロ”にペッグする通貨となる予定。
ベネズエラ:インドに対して仮想通貨Petro決済で原油30%OFFを提示
アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏は、アメリカ市民による仮想通貨Petroの購入を禁じ、ベネズエラ国会でも憲法違反に当たると主張。Business Standardでは、Petroが石油に裏付けられていたとしても、それは中央集権的通貨に変わりはないと指摘しています。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧