はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン9.4万ドルに下落、アルトコイン指数は警戒水準に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-2.4%の1BTC=94,753ドルと続落した。

BTC/USD日足

急落後のリバウンド局面では一時10万ドル付近まで持ち直す場面が見られるも、一時的なものに留まり、再びサポートライン(下値支持線)まで下落した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て投資家心理が悪化するなか、同水準を割り込めば一段安は免れそうもなく、際どいライン上で推移していると言わざるを得ないだろう。

著名トレーダーのDaan Crypto Trades氏は、暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額について分析した。

過去5週連続の上昇の後、現在はピークアウトし1〜2週間の調整局面に入っている。ただし、それでも2021年の高値69,000ドルを大幅に上回る水準を維持しており、強気トレンドは依然として継続しているとの見立てを示した。

過去の事例を見ると2021年の夏頃には50〜80%の下落を記録し、ボラティリティ(価格変動性)の激しかった2017年のブル相場では数週間おきに30〜50%の調整があったと指摘。今回の調整も、現時点では長期的な上昇トレンドの中での一時的な調整として捉えている。

ネットフロー推移

ビットコインの市場動向を示す暗号資産(仮想通貨)取引所のネットフローで、約9,900BTC(約9.6億ドル相当)の大規模な入金が確認された。ある期間における資金やデータの純流入量(総流入量から総流出量を差し引いた値)を指す用語のこと。

この動きは12月20日頃に記録され、クジラ(大口投資家)や機関投資家による大規模な資金移動を示唆している。大規模な入金は一般的に、市場の変動性が高まる可能性を示す警戒シグナルとして注目される。

取引所への大規模なビットコイン入金は取引所への移動は売却準備とみられ、一時的な売り圧力となる可能性が高い。

ただし、取引所への入金が必ずしも即座の売却に結びつくわけではなく、市場の流動性供給を目的とした動きである可能性も指摘されており、他のオンチェーン指標やテクニカル分析と組み合わせて総合的に判断する必要がありそうだ。

CryptoQuantの公認アナリストKriptoBaykusV2氏が示したデータによると、大統領選でトランプ氏が勝利した後の11月下旬から12月中旬にかけては取引所からの出金がしばらく優勢だった。

これは投資家がビットコインを長期保管用のウォレットに移動させている傾向を示しており、売り圧力の低下を示唆するポジティブな市場シグナルとして解釈されている。

市場価格との相関関係を見ると、12月10日前後の価格上昇局面では取引所への入金が増加した。これは短期トレーダーによる利益確定の動きと考えられる。一方、価格下落時には出金が優勢となり、長期保有者による底値買いの可能性も指摘されている。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

アルトコインシーズン指数、警戒水準まで低下

仮想通貨市場の動向を示すアルトコインシーズン指数が47%まで低下し、警戒水準に達していることが、Blockchain Centerのデータで明らかになった。

同指数は75%を超えるとアルトコインの強気相場(アルトシーズン)、25%を下回るとビットコインの強気相場を示唆する指標として知られている。

今年初めから上昇基調を維持してきた同指数は、12月に入って急激な下落を記録。特に11月下旬に記録した80%超の水準から大幅に低下しており、市場のセンチメント悪化を示している。

市場関係者からは「この急激な低下は、投資家のリスク回避姿勢が強まっていることを示唆しているほか、年末年始の長期休暇を控え、投資家がポートフォリオのリバランスやステーブルコインへの資金シフトを進めている可能性がある」との見方が出ている。

主要アルトの前週比の値動きを見ると、ビットコイン(BTC)の-11%に対し、時価総額2位のイーサリアム(ETH)は-18%の3,275ドルまで大きく後退。

XRPが13%下落しながら2ドル台を辛うじて維持する一方、カルダノ(ADA)は-18%の下落で1ドル台を割り込み、ドージコイン(DOGE)などミームコインはいずれも20%以上の下落幅となった。

Alphractalのチャート分析によれば、2016年から2024年にかけてビットコイン価格は上昇基調を維持しているものの、ビットコインとステーブルコインを合わせた市場支配率は徐々に低下。特に2018年と2022年には急激な低下を記録した。

現在のドミナンスは約60%前後で推移しており、下降トレンドラインの重要な局面を迎えている。

関連:仮想通貨 時価総額ランキング|注目銘柄・チャート

関連:今すぐできる仮想通貨の税金対策、覚えておきたい損益圧縮による節税効果|Aerial Partners寄稿

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧