はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン市場に相次ぐ追い風 大口の「ガチホBTC」も直近で急増|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況
ビットコイン市場に複数のプラス要因が相次いだ。現在の市場の状況と増加傾向にあるビットコインの関連指標を解説した。

仮想通貨市況

1ヶ月もの間、下落基調が続いた7月を終えたビットコインは、8月1日に入り価格を再び110万円まで回復した。

トレンドライン(緑)を抜けて定着し、4h雲下限の1万ドル付近でも止まるどころか騰勢を強めながら4h雲上限の110万円台まで続伸した。いずれも、4h足確定タイミングである1:00前後と9:00前後に上昇し直近高値を付けている。

110万円付近は強めのレジスタンスであり、短期的にはRSIなど過熱感も出始めているため売られやすい水準か。依然として急落リスクは払拭出来ないものの、4h100EMAあるいは1万ドル付近をサポート化して4h雲を抜けてくるようであれば一段高も期待できる。

市場高騰の背景には、LedgerX社は米国で初めて現物決済のビットコイン先物取引を開始した事が市場におけるメインサプライズ要因となった。

関連:米国初 現物決済ビットコイン先物が誕生

米国でスタバやアマゾンといった大手小売業やレストランで利用ができるビットコイン決済アプリで20%の還元キャンペーンが発表されたほか、英金融規制当局が仮想通貨の分類別に規制対象を明確にするなど、市場にプラス要因が相次いだ事で、価格が続伸した。

関連:英金融規制当局 仮想通貨のガイダンスを改定

米連邦準備理事会(FRB)では、金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決定したものの、パウエル議長が今後の継続的な利下げを明言しなかったことで、焦点となっていた継続的な利下げ継続期待が後退。株安やVIX指数も急上昇したこともビットコインの追い風となった。

また、FRBが利下げを決定したことを受け、ブラジル中央銀行も31日、政策金利を1年4ヶ月ぶりに引き下げることを決定。通貨安を招くことを警戒していた各国でも、米国が金融緩和に踏み切ったことで、金融緩和の流れが続く可能性も指摘される。欧州中央銀行(ECB)も追加利下げや量的緩和策の検討を行なっているなど、先進国も含めて世界で緩和に向かう動きが強まっている。

ビットコイン関連指標も右肩上がり

なお、ビットコインの関連指標も上昇基調に再び転じている。

ハッシュレートが過去最高値を更新

ビットコインハッシュレートは直近の下落水準の中でも続伸し、過去最高値を更新。アルトコインのハッシュレートの伸び悩みも含め、時価総額のドミナンス同様、ビットコインへの投資が続いている。(例:イーサリアムは過去最高値の2分の1水準で推移)

中国の豊水期における中国マイナーの優位性を加味しても、その増加傾向は高い水準を保っている。なお、中国の四川省を基準とした豊水期は10月を目処に終わるが、年末に向けてまだ高い水準が継続する可能性は十分に考えられる。

ビットコインのトランザクション量が急増

また、ビットコインのトランザクション量も7月末に入り急増している。

ビットコインの取引量と価格の相関性は概ね一致する形で推移しているが、7月の下落水準の中で、取引量が急増した。取引の活発化を示す数値でもあり、ネットワークトランザクションの増加は、ビットコインのプラス要因として見られる可能性がある。

休眠アドレスの資産額が急増

なお、トランザクション量が増加する中でも、大口のビットコインガチホ勢は増加傾向にある。このチャートはビットコインの休眠アドレスにあるビットコイン量をチャートで起こしたもので、直近の2019年6月より急増していることが確認された。

休眠しているのになぜビットコインの量が増えているのか、との疑問が出てくることが予想されるが、ウォレット作成からOUTが一定期間ないウォレットを数値化したものであり、IN(溜め込む動き)に関してはその基準から外している。よって、大口がビットコインの保有する数量を増加させていることがチャートとして可視化することができる。

専門家:FOMCの利下げがビットコインの追い風

著名マクロ経済・仮想通貨アナリストのトム・リー氏は、FOMCが決定した11年ぶりの利下げがビットコインにとって好材料であるとの見解を示した。

リー氏は米経済番組FOXビジネスに出演し、ビットコインが受ける利下げの影響について意見を語った。なお、この出演は利下げが起きる直前に放映されている。

ビットコインは段々とマクロ的ヘッジ手段になりつつある。

利下げは米ドルの流動性を増やすが、その結果として、流動性の改善に伴い、米ドルはリスク資産とヘッジ資産へとより多くの資金が流入してくる。

このような資金の動きはビットコイン高騰の燃料になるだろう。

また、今年のビットコイン価格予想について、リー氏は「我々は価格を想定してはいないが、これまでのATHが約2万ドルだったため、年内それを再現することは可能だろう。」と、以前の大胆な予想とは異なり、控えめにコメントを行なった。

参考資料:Fox Business

CoinPostの注目記事

米パウエル連銀議長、リアルタイム高速決済システムの開発を本格検討「利用する技術は近いうちに決定」
パウエル連邦準備制度議長が、米国会上院に宛てた書簡で、「FRBが高速決済システムの構築を本格的に検討している」と伝えた。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/06 水曜日
06:20
米シャープリンク、イーサリアム保有量を52万ETHに拡大
ナスダック上場のシャープリンクゲーミングが8月5日、7月28日-8月3日に8.3万ETHを平均3634ドルで購入し総保有量52.1万ETHに拡大と発表。ETHトレジャリー企業で世界2位。
05:50
コインベース、約3000億円の転換社債発行を発表
米仮想通貨取引所コインベースが8月5日、10億ドルずつ2029年・2032年満期の転換社債20億ドル発行計画を発表。
05:30
米SEC、「リキッドステーキング活動は有価証券に該当せず」
米証券取引委員会が8月5日、仮想通貨リキッドステーキング活動と受領トークンは証券法の適用外とする新ガイダンスを発表。リド(LIDO)等の登録義務を免除。
08/05 火曜日
17:10
メルカリアプリでコインチェックの口座開設・取引が可能に、2026年上半期開始予定
コインチェックとメルコインが業務提携を締結。2026年上半期にメルカリアプリからCoincheckの多様な暗号資産(仮想通貨)取引が可能に。現在3銘柄のみの取り扱いから大幅拡大予定。両社合計で顧客預かり資産1兆円、利用者数300万人超の実績を活かし国内市場の本格拡大を目指す。
17:00
Aptosが描くブロックチェーンの社会実装、日本のWeb3変革支援も|WebXスポンサーインタビュー
今回、WebXのプラチナスポンサーとしてブースを出展するAptos LabsのRyan Zega氏へ独占インタビュー。大阪万博デジタルウォレット採用の背景や、実世界でのブロックチェーン活用、日本市場への期待について聞いた。
16:42
G-SHOCKがThe Sandboxとコラボ、メタバース体験とNFTアバター販売へ
カシオ計算機が「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトでThe Sandboxと提携。9月3日よりロボット型NFTアバター販売、9月24日より無料ゲーム「G-SHOCK CITY」提供開始。
15:54
DEAとカルビー、『Community Wars』の推し活試合に「じゃがりこ」ら参戦
仮想通貨DEPを発行するDEAが運営する『Community Wars』で、カルビーとのコラボイベント『SNACK WARS』第2弾が8月5日開始。じゃがりこ、Jagabee、ピザポテトの3ブランドがVTuberと組んでファンコミュニティを形成し、勝利を目指す。参加者はAmazonギフトカードや暗号資産DEAPcoinを獲得可能。
15:30
ネイルサロン運営コンヴァノ、2027年末までに21,000BTCの保有計画を公開
東証グロース上場のコンヴァノが2027年3月末までに21,000BTC保有を目指す「財務補完計画」を発表した。3段階で段階的に取得し、インフレヘッジや外貨準備機能を想定する。特設ページでBTC保有状況をリアルタイム公開中。
13:45
盗まれたサトシ・ナカモト像、ルガーノ湖から破損状態で回収 復元に向け署名活動も 
スイス・ルガーノ市のサトシ・ナカモト像が8月2日未明に盗まれ、行方不明となっていたが、4日にルガーノ湖から破損状態で回収された。市民による復元署名運動も開始され、作品を制作したアート集「Satoshigallery」は、同集団が目標とする世界21か所へのサトシ像の設置運動を継続する決意を改めて表明した。
12:55
億万長者アダム・ワイツマン、Yuga Labsから5000点以上のNFT購入へ
投資家アダム・ワイツマン氏がYuga Labsから5,000点以上のNFTを購入すると発表した。メタバースゲーム「Otherside」へ長期的な支援を行うとしている。
11:00
「BTCは“21年間”保有したい長期資産」ストラテジーのセイラー会長
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は、仮想通貨ビットコインは長期的に保有すべき資産であると改めて語った。BTCイールドの数字についても説明している。
10:35
トランプ、政治的理由での銀行サービス停止に罰金科す大統領令を準備中
トランプ政権が保守派と仮想通貨企業への差別的扱いを理由に、銀行への制裁措置を含む大統領令を今週にも署名予定。平等信用機会法違反を調査へ。
10:05
カルダノ(ADA)、106億円相当の資金で大規模アップグレードへ
仮想通貨カルダノのコミュニティが9600万ADAの開発予算を承認した。今後、大規模アップグレードでスケーラビリティと相互運用性などを強化する計画だ。
09:30
次世代ビットコイントレジャリー企業への進化 リミックスポイント田代新社長 独占インタビュー
リミックスポイントが315億円を調達し全額ビットコイン購入へ。田代卓社長が役員報酬を全額BTCで受け取る国内初の試みや、エネルギー事業との相乗効果、世界No.1のビットコイントレジャリー企業を目指す戦略について語る。
09:25
構造変化進むビットコイン市場、持続的蓄積需要と古参クジラの動きに注目
クリプトクアント登録アナリストの分析によるとビットコイン需要は30日間で16万BTC増加。2025年は既に21.5万BTCの長期休眠コインが再活性化され市場構造が変化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧