はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社とSEC和解でXRP急伸、トランプ政権の仮想通貨政策など複数の材料が相場押し上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.76%の1BTC=116,920ドルに。

BTC/USD日足

関連:ビットコイン急騰、米401k仮想通貨投資解禁、SECとリップル和解でアルトも全面高|仮想NISHI

複数の好材料が仮想通貨相場を押し上げた。

最初の重要な材料として、トランプ大統領が政治的理由による銀行サービス拒否を禁じる包括的な大統領令に署名したことが挙げられる。

「すべてのアメリカ国民に公正な銀行業務を保証する」と題されたこの命令は、連邦銀行規制当局に対し、「政治的または違法な銀行業務の廃止」を助長するガイドラインや慣行を廃止するよう指示している。これまで仮想通貨業界が直面してきた銀行サービスへのアクセス制限問題の根本的解決につながる可能性が高い。

同時にトランプ大統領は「401(k)投資家の代替資産へのアクセスの民主化」に関する大統領令にも署名し、9000万人以上の米国民間部門労働者がデジタル資産を含む代替資産に投資できる環境を整備した。これは従来政府職員と一部の機関投資家のみが利用可能だった投資機会を民間部門に開放する画期的な制度変更となる。

この政策転換により、資産運用会社がポジションを見直すことになり、ビットコインを保有する上場投資信託(ETF)への数百万ドル規模の資金流入や、仮想通貨の直接取引拡大が現実味を帯びている。従来の規制的制約が取り除かれることで、機関投資家による本格的な市場参入が期待される。

2つ目は、トランプ大統領がFRB理事にビットコイン支持者として知られるスティーブン・ミラン氏を指名したこと。ミラン氏は現在経済諮問委員会の委員長を務めており、ビットコイン支持者としても知られる人物だ。

アンバーデータのデリバティブ担当ディレクターは、トレーダーらがミラン氏の任命を連邦準備制度理事会による緩和政策への転換と解釈していると分析している。「彼はハト派的になると予想されており、それがトランプ氏の望みだ」との見方が市場で広がっている。

さらに、エックスアールピー(XRP)を発行するリップル社と米SEC(証券取引委員会)の約5年間に渡る訴訟が、完全終結に向かう見通しとなった。リップル社のCEOブラッド・ガーリングハウス氏が6月28日に反対控訴を取り下げると発表し、SEC側も控訴を取り下げる見込みだ。

関連:リップルとSEC、控訴を相互取り下げで法廷闘争が終結 5年間の争いに決着

これに伴い、XRP価格は前日比10%と高騰した。

最終的にリップル社は1億2500万ドルの罰金のうち5000万ドルをSECに支払い、残りの7500万ドルが返還される形で決着することになる。2023年の地裁判断で、一般投資家向けのXRP販売は証券にあたらないと認定されており、XRPは流通市場において「証券ではない」との法的地位が機関投資家向けを除き確立された。

この決着により、仮想通貨業界全体にとって規制の明確化という重要な前例が示されたほか、機関投資家参入の呼び水となることが予想される。

関連:XRPの買い方・将来性、リップル社の今後の注目点を初心者向けに徹底解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:15
KDDI、Pontaをステーブルコインに替えられるサービス提供へ
KDDIは年内にも、共通ポイントPontaをステーブルコインに替えて決済や送金に利用できるようにすることがわかった。ブロックチェーン上の金融サービスでも活用できるようにする。
08:05
ブロック社のスクエア、400万店舗でビットコイン決済開始
ジャック・ドーシー率いるブロック社が、スクエアで全世界400万店舗のビットコイン決済を可能にした。Square Bitcoinは2027年まで手数料無料で、ライトニングネットワークによる即時決済を提供。
07:40
米上院農業委員会が仮想通貨規制法案の草案公開、CFTCに新たな権限付与へ
米上院農業委員会が仮想通貨規制法案の草案を公開し、CFTCにデジタル・コモディティの規制権限を付与する内容を明らかにした。多くの部分が両党間の交渉中で未解決となっている。
07:02
仮想通貨投資商品、先週は約1800億円の資金が純流出
CoinSharesは、ETFなどの仮想通貨投資商品全体への先週における資金フローは約1,800億円の純流出だったと報告。ビットコインとイーサリアムの商品が流出を主導した。
06:40
コインベース、トークン販売プラットフォーム開始、第1弾は仮想通貨モナド(Monad)
コインベースが個人投資家向けトークンセール・プラットフォームを立ち上げた。米国の個人投資家が2018年以降初めて公開トークンセールに参加でき、第1弾としてモナドのセールを11月17日から実施する。
06:15
Bakkt決算、黒字転換で売上高27%増 事業再編が完了段階に
堀田丸正の筆頭株主Bakkt(バックト)が第3四半期に売上高4億220万ドル、調整後EBITDA2,870万ドルを達成し黒字転換した。ロイヤルティ事業を売却し、機関投資家向け仮想通貨インフラ企業やAIサービスへの転換を進めている。
05:55
米財務省、仮想通貨ETFのステーキング報酬分配を正式承認
米財務省とIRSが仮想通貨ETPによるステーキングと報酬分配を承認する新ガイダンスを発表した。イーサリアムやソラナ、ADAなど主要資産が対象で規制された枠組み内で投資家に報酬を提供できるようになる。
05:33
トム・リー率いるビットマイン、イーサリアム保有量が総供給量の2.9%に
ビットマインが仮想通貨イーサリアム保有量350万ETHに達し、供給量の2.9%を保有。
11/10 月曜日
18:00
ステーブルコインの正式認可を背景に、通貨の新時代をテーマとした金融カンファレンス「MoneyX(マネーエックス)」開催決定
MoneyX 2026年2月27日開催、日本円建ステーブルコインの社会実装を議論する次世代金融カンファレンスが発表された。WebX実行委員会主催、JPYC・Progmat・SBI・CoinPost企画運営。参加無料、オフライン限定。
17:45
メタマスクのガス代とは?初心者向けに仕組みと節約方法をわかりやすく解説
メタマスクで暗号資産を送金する際に必要な「ガス代」を初心者向けに解説。イーサリアム、Polygon、Solanaなど各ネットワークで必要なトークンの違いや、リアルタイム確認方法、手数料を節約するコツまで図解付きでわかりやすく紹介します。
17:00
WebX 2025開催記念、ショートフィルム『#ThinkFuture』シリーズを公開
未来への問いかけ 大型カンファレンス「WebX 2025」の開催を記念して制作されたショートフィルム『#ThinkFuture』シリーズが、CoinPostとあたらしい経済が共…
16:44
音楽業界初のIEO「Fanpla」販売結果は申込倍率9倍に 11日にコインチェックで取引開始
国内9例目、音楽業界初のIEOとなったFanpla(FPL)の販売結果が発表された。申込倍率は9.06倍、申込総額は90.6億円に達し、28,523口座が参加。11月11日に取引開始予定。
16:36
米CFTC代行委員長、レバレッジ付き仮想通貨現物取引の導入を推進
米CFTCのファム委員長代行が、レバレッジ付き仮想通貨現物取引を来月にも開始する方向で調整中と確認。CMEやコインベースなど規制取引所と協議を進め、長年禁止されてきたレバレッジ現物取引を「管理」へ移行させる規制上の節目に。
15:41
5つのXRP現物ETFが上場準備完了、11月中の米国デビューなるか
フランクリン・テンプルトンなど大手5社のXRP現物ETFがDTCCに登録完了。11月中の取引開始に向け最終段階、機関投資家の関心高まる。
14:46
Smart Pocket、30億ドル規模のIPミーム・エコシステムをつなぐ基軸通貨「SPトークン」をローンチ
Smart Pocketが30億ドル規模のIPトークン市場をつなぐ基軸通貨「$SPトークン」を正式ローンチ。総額3億5,000万ドルのSeason 2エアドロップも開始。世界初のIPトークン特化型ローンチパッドの新展開。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧