はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTCマイニング施設の開発停止

ステーブルコインUSDT発行で知られるテザー社は、ウルグアイでの暗号資産(仮想通貨)マイニング事業を停止し、従業員の大幅解雇を行った。地元メディアなどが報じた。

25日にウルグアイ国家労働総局で開催された会議で正式に確認された格好だ。ウルグアイの従業員38人のうち30人を解雇している。

同社の決定は9月に関係筋の情報として報じられていた。テザー社は、ウルグアイのエネルギーコストの高さと競争力のある料金体系の欠如が投資規模に見合っていないと判断したと伝えられている。

テザー社は2023年5月、地元の企業と共同で、ウルグアイで持続可能なビットコイン(BTC)マイニング事業を開始していた。再生可能エネルギー大国であるウルグアイで、持続可能なビットコインマイニングを推進する計画だった。

関連:テザー社、持続可能なビットコイン採掘を推進へ ウルグアイにリソースを投資

テザー社は事業開始後、5億ドル(約780億円)の投資を計画。さらに、設備容量300メガワットの風力・太陽光発電所の建設も予定していた。

この総額のうち実際に支出されたのは1億ドル超にとどまった。さらに5,000万ドルがウルグアイ国営電力会社(UTE)と全米相互接続システム(NIST)の所有となるインフラ整備に充当される予定だった。

7月下旬には、UTEが総額約500万ドルの未払い料金を理由にテザー社への電力供給を停止。9月に、テザー社はUTEへ書簡を提出し、次のように述べていた。

私たちはウルグアイの可能性を信じているが、この規模のプロジェクトには、競争力があり予測可能な料金体系が不可欠だ。合意に至らなかったことで、戦略を見直さざるを得なくなった。

ブラジルでのマイニング計画

テザー社は、ステーブルコインの他、テクノロジー部門への戦略的投資や金融インフラ、ビットコインマイニングなど多角的な事業展開を進めているところだ。

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは2023年時点で、パラグアイやエルサルバドルにもビットコインマイニング施設を建設し、各施設の発電能力は40メガワットから70メガワットの範囲になる見込みだと話していた。

ビットコイン・マイニングネットワークの1%の計算能力を持つことを目指すとしていた形だ。

マイニング事業を進める動きは継続している。今年7月、テザー社は南米の農業・エネルギー企業Adecoagroと、ビットコインマイニングに焦点を当てた提携のための覚書(MoU)を締結した。

ブラジルで再生可能エネルギーを活用したビットコインマイニングを行う計画だ。

Adecoagroは、南米全域で230メガワットを超える再生可能エネルギー発電能力を有しており、この共同プロジェクトによりビットコインマイニングの可能性を評価することができる。

Adecoagroは、ビットコインが農地資産と同様、新たな長期的価値の源泉となる可能性があることを認識していると述べた。テザー社とのプロジェクトを通じて、バランスシートにおけるビットコインの戦略的蓄積も開始する予定だとしていた。

関連:テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ

関連:S&P、ステーブルコイン「USDT」のドルペッグ能力を最低評価に引き下げ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧