- BTCと1:1裏付けのラップドビットコイン「cirBTC」発表
- イーサリアムおよびArcチェーンで先行ローンチ予定
サークル、cirBTC発表
ステーブルコイン「USDC」の発行元であるサークルは3日、ビットコイン(BTC)と1:1で裏付けられたラップドビットコイン「cirBTC(サークル・ラップド・ビットコイン)」の提供開始を公式発表した。
cirBTCはネイティブBTCによる完全担保を採用し、準備金はオンチェーン上でリアルタイムかつ独立して検証可能な設計となっている。マルチチェーン対応を想定しており、まずイーサリアムおよびサークル独自のEVM互換レイヤー1ブロックチェーン「Arc」での先行ローンチが予定されている。
cirBTCの登場により、機関投資家向けのトークン化ビットコイン市場は競争が一段と激化する見通しだ。コインベースが発行する「cbBTC」など既存のラップドBTC製品が存在する中、サークルはcirBTCをOTCデスク、マーケットメイカー、レンディングプロトコル向けの「機関投資家グレードのグローバル標準」として差別化を図る。
ラップドビットコインの先駆けとなった「wBTC」はビットゴーが2019年に創設し、現在はビットゴーとジャスティン・サン氏に関連するコンソーシアムが管理している。
関連記事: USDCが調整済み取引量でUSDTを上回る、みずほ証券がサークルの評価引き上げ
みずほ証券が2026年3月13日付リポートで、サークルのUSDCが2026年累計調整済み取引量においてテザーのUSDTを7年ぶりに逆転したと報告した。
一方で、サークルはUSDCやEURCの発行で培った信頼性と技術基盤をcirBTCにも適用することで、透明性と中立性を重視する機関投資家の需要を取り込む狙いがある。
サークルは公式声明の中で、cirBTCがUSDC、Arc、サークル・ミントとシームレスに統合され、サークル・ネイティブのエンドツーエンドスタックを提供すると説明した。仮想通貨市場において機関投資家がBTC建ての流動性をDeFiエコシステムで活用する需要が高まっており、cirBTCはその受け皿として機能することが期待されている。
cirBTCはサークルが提供する数少ない非ステーブルコイン製品となる。サークルはハッシュノートの買収を通じて利回り付きトークン化マネーマーケットファンド「USYC」も展開しており、Arcブロックチェーンのネイティブトークン発行も検討中と伝えられている。
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