はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イラン、ホルムズ海峡の通航料にビットコイン要求か ギャラクシー研究責任者が真偽を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 複数情報が矛盾と指摘
  • 北朝鮮のハッキングと異なる

技術的疑問点を整理

米デジタル資産運用大手ギャラクシー(Galaxy)のファームワイド・リサーチ責任者、アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏は11日、イランがホルムズ海峡を通航する船舶にビットコイン(BTC)建ての通航料を求めているとの報道を受け、独自の分析レポートを公開した。

英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)がイランの石油輸出業者組合スポークスマンの発言として報じた内容で、積載量1バレルあたり1ドル相当のBTCを、制裁による追跡・凍結を回避するために用いているとされる。

関連記事:イラン政府、ホルムズ海峡通行料を仮想通貨で徴収方針 ビットコイン一時72000ドル超え

イランがホルムズ海峡の石油タンカー通行料を仮想通貨での支払いで徴収する計画。1バレル1ドルの料金設定でスーパータンカーの通行料が最大200万ドルに達する見通しを受け、ビットコインは5%上昇した。

ただし、ソーン氏はこの報道に対して複数の矛盾点を指摘する。ブルームバーグの別報道ではステーブルコインや人民元での支払いが示唆されており、現地取材を行ったシトリーニ・リサーチ(Citrini Research)は「多くの船舶は各国政府による凍結資産解除で支払いを済ませている」と伝える。ブロックチェーン分析会社TRMラボ(TRM Labs)も、仮想通貨が通航料として大規模に使われている証拠はないと述べており、現時点では情報が錯綜している状況だ。

技術面でもソーン氏は疑問を呈する。イラン側スポークスマンは「数秒以内の送金でプライバシーが確保される」と説明したとされるが、通常のオンチェーンBTC取引においてこれは技術的に正確でない。

仮に高速・高プライバシーの決済を実現するとすればライトニング・ネットワーク(Lightning Network)が候補に挙がるが、タンカー1隻分の通航料は最大200万ドル規模に達する可能性があり、ライトニングの既知最大送金額である2026年1月の100万ドルを超えるケースも想定される。

こうした疑問を踏まえ、ギャラクシー・リサーチでは現在、船舶の自動識別システム(AIS)データを用いてホルムズ海峡通過船舶の積載量を推定し、通過時刻と同規模のBTCオンチェーン取引を照合する独自検証を進めている。海峡の通過船舶数は平時の1日100隻超から現在は10〜20隻程度に激減しており、個別取引の特定が比較的容易になっているとソーン氏は説明する。

ソーン氏はレポートを「ビットコインはデジタルゴールドに似てきている」との見解で締め括っている。仮想通貨による制裁回避という観点では、発行体が凍結できるステーブルコインより検閲耐性の高いBTCが有利とし、「金(ゴールド)が米国の敵にも使われるからといって金が悪いわけではない」と論じた。

北朝鮮によるハッキングを通じた窃取とは異なり、イランは経済的生存手段としてブロックチェーンを活用してきた経緯があるとして、両者の行動様式を明確に区別している。

関連記事:北朝鮮ITワーカーの内部決済サーバーが流出、月100万ドル規模の不正スキームが判明=ZachXBT

ブロックチェーン調査員ZachXBTが北朝鮮の内部決済サーバー流出データを分析。390口座・チャットログから月100万ドル規模の偽造身元・仮想通貨換金スキームが明らかに。

関連:【2026年最新版】ビットコイン(BTC)とは?初心者にわかりやすく仕組みや特徴を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/13 月曜日
11:14
セイラー氏、追加購入示唆 ビットコイン成長率次第で配当を無期限カバーと言及
ストラテジー創業者セイラー氏がSNSでBitcoin Trackerを更新し「Think Bigger」と投稿。BTC成長率次第で配当を無期限カバー可能とも言及。過去のパターン通りなら翌日に追加購入開示の見通し。
09:37
モルガン・スタンレー、ビットコインETFの次はトークン化MMFに照準=報道
モルガン・スタンレーのデジタル資産責任者が、仮想通貨分野でのさらなる事業展開を示唆。トークン化マネーマーケットファンドを次の重要な商品として挙げた。
09:27
ビットコイン急落、ホルムズ海峡リスクと原油高が重荷に|仮想NISHI
ビットコインは米イラン和平交渉決裂とホルムズ海峡封鎖報道を受け急落。原油高もマイナーの採算を圧迫するが、現物買いやオプション市場の強気姿勢など内部環境は反発余地を示す。
08:23
ビットディア、週間採掘165BTCを全売却 ゼロ保有戦略を継続
ビットディアが4月10日時点の週次データを公開。採掘した165BTCを全量売却し、ゼロ保有戦略を継続。稼働ハッシュレートは68EH/sに達している。
08:05
イラン、ホルムズ海峡の通航料にビットコイン要求か ギャラクシー研究責任者が真偽を分析
ギャラクシーのリサーチ責任者がイランのホルムズ海峡BTC通航料報道を分析。情報の矛盾点と技術的疑問を整理しつつ、オンチェーン検証を進めていることを明らかにした。
04/12 日曜日
11:30
ビットコイン地政学リスク後退で反発、和平交渉とインフレ指標が次の焦点|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTCは米・イラン停戦合意を受け1150万円台まで回復。目先はイスラマバードでの和平交渉の行方と米インフレ指標が注目材料。交渉継続+インフレ予想通りなら3月高値1200万円周辺を試す展開も。bitbankアナリスト長谷川氏が解説。
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、BTC創造者サトシの正体調査やETH財団のステーブルコイン変換計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊ニュース|ホルムズ海峡通行料の仮想通貨での徴収方針やグーグルによる量子リスク対応度分析に高い関心
今週は、量子コンピュータリスクに関する論文、JPXによる仮想通貨主体企業のTOPIX新規組み入れ見送り方針に対するメタプラネットの見解、ホルムズ海峡通行料の仮想通貨による徴収方針に関する記事が関心を集めた。
04/11 土曜日
14:15
バイナンスなどが「Pre-IPO」取引を提供開始 SpaceXなど、個人投資家層もアクセス可能に
バイナンスウォレットやビットゲットが、SpaceXやOpenAIなどのPre-IPO取引を仮想通貨プラットフォームで提供開始。従来は機関投資家に限定された投資機会が個人層に拡大する一方、直接所有権なしなど構造的な制限がある。
13:40
分散型AI「ビットテンソル」の最有力プロジェクトが離脱 集権化を批判
分散型AIネットワーク「ビットテンソル」の主要サブネット運営者Covenant AIが中央集権的支配を批判し、離脱を宣言した。TAOトークンの価格にも影響を与えている。
11:45
米FRB、大手銀のノンバンク融資関与状況を調査 市場不安が仮想通貨に与える二面性を分析
米連邦準備制度理事会(FRB)が、大手銀行に対しプライベートクレジット市場へのエクスポージャー実態を調査中。ブラックストーンでの解約殺到やデフォルト率9.2%到達など、2兆ドル規模の市場で走る亀裂が、ビットコインなど仮想通貨市場に及ぼす短・長期的なシナリオを提示する。
10:20
米イラン停戦合意でビットコイン・イーサリアム急騰、短期的な抵抗線は?=クリプトクアント
米イラン停戦により仮想通貨ビットコイン、イーサリアム両方が急騰した。クリプトクアントは強気継続した場合の短期の上値抵抗線を分析している。
09:30
ビットコイン続騰 原油反落が追い風に、ショートカバー観測も|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは2日連続で続伸した。米国とイランが2週間の停戦に合意した後も、イスラエルによるレバノンへの攻撃は継続しており、中東情勢を巡る地政学リスクは依然として高い状態にある。
09:05
アサヒ衛陶、仮想通貨流動性提供の運用開始 老舗メーカーが事業転換
創業100年を超える老舗衛生陶器メーカーのアサヒ衛陶HDが、仮想通貨流動性提供事業の実運用を開始。主力事業の低迷を受け、円安リスクヘッジと新株予約権で調達した資金の有効活用を目的にデジタル資産運用を本格化させる。
08:02
米CIA、全ての情報分析にAI導入へ 中国の人工知能優位性に対抗
米CIAが情報分析業務にAIを導入する計画を公表。数年以内に全分析プラットフォームへのAI統合を目指す。中国のAI優位性競争に対抗し、情報収集能力の高速化を図る。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧