はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロシア経済開発省、過度な仮想通貨規制に反対 議会の法案巡り

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア経済開発省、仮想通貨抑制法案に反対

ロシアの経済開発省が、ロシア議会に提出されている仮想通貨規制を強化する法案に反対していることが分かった。過度な規制を課すことではなく、仮想通貨を制御しながら流通させる法律整備を提案した。

規制強化に係る提出された二種類の法案草稿は次のようなものである。

草案の一つ目は、仮想通貨の発行・利用だけでなく、それらに関する情報配信も禁止。仮想通貨による支払いも受け取れない。また税務当局に取得を報告しなくてはならない。

草案の二つ目は仮想通貨に関連する違法事項について刑法に加えるもの。ロシア中央銀行に登録しない企業が仮想通貨を発行した場合、罰金を科せられる。また、銀行口座を通じて仮想通貨を購入した場合や支払いを受けた場合、罰金や懲役を科せられる。

この法案を巡って、経済開発省はロシア議会に書簡を送付した。

同省は、法案によってロシアにおいて仮想通貨の発行と流通を禁止、また流通に関する事業者の活動を違法化することを危惧しており、過度な規制は仮想通貨関連事業が海外へ逃避することにつながり、結果的にロシア経済にとって損失になると主張している。

仮想通貨を制御しつつ流通させることを提案

経済開発省は代わりに、「仮想通貨の制御された流通メカニズムの創設」を規定する法案作成を提案している。

そうした法案には、仮想通貨の発行等についての要件確立、事業者の活動を許可するための手順、また管理方法などについての規定が含まれるという。

草稿への批判は、経済開発省以外からも挙がっている。

ロシア弁護士会の「デジタル経済法的支援のための委員会」長であるAlexander Zhuravlevは、仮想通貨が法的に禁止されても、ユーザーはVPN接続などの技術的手段を利用して抜け道を見つけ、かえって制御されない闇市場が発生すると指摘した。

また、モスクワデジタルスクールのDmitry Zakharov事務局長は、もし法案が採択された場合、ロシアは起業家、プログラマー、弁護士などに革新的な環境を提供しないことでイノベーターを喪失することになると語った。

マイニング業者へも影響可能性

規制強化法案が採択されれば、ロシアの仮想通貨マイニング業者も影響を受ける可能性がある。マイニングについては草案で明示的に言及されていないものの、仮想通貨「発行」禁止は、マイニングによる新通貨創出についても対象とするかもしれない。

その場合は、事業の海外移転や法人登録だけ海外で行うという抜け道も考えられるものの、うまく対応できないマイニング業者は事業閉鎖を余儀なくされる可能性もある。

一方先月、ロシア議会下院の金融市場委員会委員長であるAnatoly Aksakovは、人々は仮想通貨を購入して保持することができるが、それについて税金を申告するべきだと述べた。申告により、仮想通貨は財産として法的保護が与えられるという。

ロシアの仮想通貨規制強化の理由の一つには、課税回避を防ぐこともあると窺わせる発言である。

同委員長は、ロシアの仮想通貨についての新法案は承認されたとしても、夏まで施行されることはないとした。仮想通貨規制を巡っては、ロシア国内でも意見が分かれており、しばらく不透明な情勢が続きそうだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/06 月曜日
14:18
クオンタムソリューションズ、20カ月ぶり高値 イーサリアム財務戦略を拡大
クオンタムソリューションズ(2338)の株価が急伸。ETH保有量は322ETHを突破し、日本上場企業でトップのETH保有企業に。200億円調達で買い増し計画も進行中。
13:25
DAT企業資産が20兆円規模に拡大も懸念浮上、ボラティリティ依存が課題=VanEckレポート
VanEckは最新レポートでDAT企業の保有資産が20兆円規模に拡大したと報告した。ブームが継続する中、レポートはボラティリティ依存型のDAT企業の戦略の持続可能性に懸念を表明した。
13:15
スタンダードチャータード銀、2025年末にビットコイン20万ドル予想を維持
スタンダード・チャータード銀行が仮想通貨ビットコインの2025年末価格を20万ドルと予想している。ETF流入と米政府閉鎖を上昇要因に挙げた。
11:05
ビットコイン史上最高値更新、独歩高の背景に強気の投資家態度|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日、史上最高値を更新した。金融市場全体における「脱中央集権的リスクヘッジ資産」としてのBTC存在感を際立たせている。
10:20
メタマスク、最大級のオンチェーン報酬プログラムを開始へ 独自トークンとも関連か
仮想通貨ウォレットのメタマスクが大規模報酬プログラムを予定している。シーズン1のみで45億円相当のLINEA配布を予定し、独自トークンとの連携も示唆されている。
10/05 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、BTC20万ドル到達分析や米国でXRPなどのETF個別申請が不要になど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1700万円台後半に回復、米政府機関閉鎖で逃避資金流入|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン円相場は1775万円周辺まで反発。米政府機関閉鎖による逃避資金流入と利下げ期待の復活が支援材料に。ドル建て12万ドル回復で史上最高値更新の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧