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仮想通貨DASH、ソーシャルウォレット「DashPay」α版リリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「DashPay」公式リリース、v0.17はテストネットへ

暗号資産(仮想通貨)Dashが、ソーシャルウォレット「DashPay」のパブリックアルファ版をリリース、またDashプラットフォームの更新版v0.17のテストネット移行を発表した。

Dashは、人間が読みやすいユーザー名、連絡先リスト、プロフィール写真を使用してシームレスなユーザーエクスペリエンスを提供する、DashPayアプリのパブリックアルファ版をリリースした。このエクスペリエンスは、仮想通貨が大量採用される上での大きな障壁に対処するものだ。

使いやすさは、仮想通貨普及の障壁の一つとされており、特にトランザクションについては、2018年にウォレット間運用財団(Foundation for Interwallet Operability)が実施した調査で、多くのユーザーがトランザクション成功について不安を持っていることが分かっている。

送信直後の取引に完全に自信を持っていたのは25%のみで、送信した後に17%が非常に心配すると感じていたという。

Dashの広報マネージャーMark Mason氏は仮想通貨の普及には快適なユーザーエクスペリエンスが重要だと意見して次のようにツイート。

Dashpayは、長い暗号化アドレスを、ブロックチェーンIDとユーザーネームに変えて資金を送受信できるようにすることにより、仮想通貨トランザクションのユーザーエクスペリエンスを改善する。

DashPayは、ネットワーク全体からユーザー名で相手を検索可能。また連絡先リスト、プロフィール写真や自己紹介欄、決済履歴などを実現しており、ユーザー間のソーシャルペイメントを、サードパーティに依存することなく、完全に分散化された方法で可能にするウォレットである。

プロトコルの更新情報

Dashは、更新版v0.17で行われるプロトコルのアップグレードについても詳細な説明を行った。以下に幾つか紹介する。

・プラットフォームチェーンのCoreハイト・コンセンサス

Dash Platformは動作をCoreに依存しており、プラットフォームのブロック実行プロセス中に積極的に利用している。ハイト・コンセンサスにより、すべてのノードがどの時点でも同じCoreの状態を使用することが保証され、ブロック実行プロセスを安定させる。

・InstantSendにおけるアイデンティティ・ファンディング

ユーザーは、Dashの即時決済機能「InstantSend」で、安全にネットワークアイデンティティに資金調達できるようになる。この機能により、データストレージに支出する際に、Dashを素早くクレジットに変換可能で、ユーザーが無限にクレジットを鋳造する可能性があるという既知の脆弱性も解消されたという。

・ハードコーディングされたバリデータセット

バリデータセットは、PoS(プルーフオブステーク)チェーンの一般的な構成要素で、ネットワークに入ってくるトランザクションを検証するために使用される。時間の都合上、プラットフォームチェーンのバリデータセットは、一時的にテストネット上でハードコーディングされることになる。

これは、Dash開発を行うDash Core Group(DCG)のノードのみがプラットフォームチェーンのコンセンサスを提供することを意味している。バリデータセットの完全なローテーションはv0.18リリースの一部として実装され、プラットフォームの完全な分散化とセキュリティが保証される予定だ。

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