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ポリゴンとImmutable、ゲーム特化型ネットワーク「Immutable zkEVM」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PolygonとImmutableの共同プロジェクト

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2スケーリングソリューションを構築する2つのプロジェクトであるPolygonとImmutableが、ゲーム専用ネットワークを構築するプロジェクトを立ち上げたことが20日に明らかになった。

PolygonのzkEVM技術とImmutableのWeb3ゲーム基盤を組み合わせ、イーサリアムのゲーム利用拡大を促進するためのスケーリングソリューション「Immutable zkEVM」を共同で構築するという。

同プロダクトは23年第2四半期末にもローンチ予定。なお、ゲーム開発者向けの初期ドキュメントやソフトウェア開発キット(SDK)については20日から公開されている。

Immutable zkEVMはPolygonが開発するzk-Rollup技術をベースにしている。Polygon zkEVMの特徴は、イーサリアムのEVM(イーサリアム仮想マシン)をエミュレート(模倣)するように設計されており、スマートコントラクトをそのまま展開できること。

ImmutableXはNFTゲームに最適化されたレイヤー2ソリューションと、レイヤー2での構築を容易にするAPIとデベロッパーツールを提供している。

本パートナーシップにより、Polygonの次世代スケーリング技術に基づいて、Immutableゲームインフラを利用可能になることで、ゲームデベロッパーによるWeb3対応ゲームの開発をさらに促進することが期待される。

なお、Immutable zkEVMでのガス料金の支払いや、オフチェーントランザクションを検証するシーケンスのインセンティブ設計には、ImmutableのIMXトークンが使用される予定。

また、既存のImmutable XやPolygon独自のネットワーク間で資産移動を可能にするブリッジが設置され、エコシステム間でトークンの相互移動「クロスロールアップ流動性」を実現する構想だ。

Immutableの共同設立者兼社長であるRobbie Ferguson氏は、イーサリアムを拡張するという信念をPolygon Labsと共有できたため、L2ネットワークとして競合に当たるPolygonとタッグを組むに至ったと語る。

Immutableは1月、一般ゲーマーにとっての参入障壁を取り除くための総合ソリューション「Immutable Passport」を発表していた。

関連:Immutable、Web3ゲームのログイン向けウォレットツールを発表

Polygon Labsのプレジデントを務めるRyan Wyatt氏は、元YouTube Gamingの責任者を務めた経歴を有する。Wyatt氏は、「仮想通貨の専門用語を不要にし、シームレスな体験ができる本当に楽しいゲーム」が生まれる環境が整いつつあると分析。Immutable zkEVMはそれを実現する基盤になると語った。

Polygon zkEVM自体は、3月27日にメインネットベータ版のリリースを予定している。

関連:DeFi大手Aave、「Polygon zkEVM」メインネットβ版へ準備か=報道

zk-Rollupとは

zk-Rollupは、トランザクションをオフチェーン(メイン・ブロックチェーンの外)で処理し、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションの一種。数千のトランザクションを1つの証明に集約(ロールアップ)し、メインのブロックチェーンに送信、アカウントの状態のみをブロックに格納する。

zk-Rollupでは暗号技術「ゼロ知識証明」を使用することで、束ねられたオフチェーン取引の内容を明らかにすることなく、その正当性を保証する。

なお、Immutable Xは、StarkEx社のzk-Rollup技術をベースに採用しており、取引手数料(ガス代)無しで秒間9,000回の取引を処理できる。Immutable zkEVMネットワークがローンチされた後も、Immutable Xは単独で運営が継続される予定だ。

ゼロ知識証明とは

ゼロ知識証明とは、証明者が「実際の情報」を検証者に開示することなく、情報に関する知識を持っていることを暗号で証明する方法。イーサリアムのようなパブリックチェーンの透過的な環境で、プライバシーを保護しながらデータを活用する手段として注目を集めている。

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