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イーサリアム2.0のステーキング入金額、ローンチ基準3倍の1000億円相当に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーキングが増加

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の次世代チェーン「ETH2.0」のステーキングで、デポジットコントラクトへの入金額が大幅増加している。17日時点で152万ETHに達しており、ETH価格上昇に伴い米ドル換算で一時10億ドル(約1030億円)に達した。

ETH2.0の心臓部を司るブロックチェーンである「ビーコンチェーン」の起動条件には、ローンチ予定日1週間前までにデポジットコントラクトへ計52万4288ETHが入金される必要があった。ネットワークを安全に稼働するために設けられた数字だったが、インセンティブ不足などによる資金拘束が敬遠されたため初速は遅く、遅延が懸念された。

しかしその後、期限の11月24日が迫ると入金額が急増して予定通り12月1日にビーコンチェーンがローンチされ、その後、ローンチ基準の約3倍ものETHがステーキングされるに至った。

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入金されたETH

ETH2.0の今回のアップグレードはコンセンサスアルゴリズム「Proof of Stake(PoS)」への変更や、シャーディングの実装など大規模な変更を伴うことから、完全なネットワーク移行に向けた開発はこれから数年続く。

デポジットコントラクトに入金されたETHは約2年間出金できないため、いち早く入金するインセンティブがなく、これが入金がなかなか進まなかった一因と考えられていた。ロックアップされる期間が長いことは、投資家が入金を躊躇することにつながる。

一方ローンチ直後には、ETH2.0のコア開発者Danny Ryan氏が、ロックアップされたETHの約8割を早ければ21年1Q(1月から3月)にも出金できるようにする改善案を提出。ビーコンチェーンに特化した「出金コントラクト」を作成するという内容だ。

関連:ETH2.0コア開発者、長期ロックアップ通貨の「出金コントラクト」を提案

また先月にはETHのヴィタリック・ブテリン共同創設者が、開発の工程を並行して進めることによって、ETH2.0への移行を予想より早められる可能性があると説明。

今月公開したETH2.0の最新のロードマップ(計画書)には、各工程を「フェーズ」で区別せず、主な作業を並列で進めることを明記した。

関連:イーサリアム2.0、最新ロードマップ(計画書)を公開

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