はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IBMがVeridium Labと提携:Stellarブロックチェーンでトークン発行を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IBMとVeridium Labが提携
コンピューター関連大手のIBMと環境テックスタートアップVeridium Labが提携し、仮想通貨Stellarのブロックチェーン上で、カーボンクレジット・トークンを発行する計画を発表しました。
ブロックチェーンが既存産業を再開発
以前まで摩擦の多かったカーボンクレジット分野で、ブロックチェーン技術を使用することで、摩擦を減らし、透明性と効率性を高めた取引が実現できるとされています。そして、IBMのKralingen氏は、既存産業をブロックチェーン技術が再開発する良い例になるのではないかと言及しました。
Stellarとは
国境を超えた送金や決済を可能にすることを目指している通貨。世界中の金融アクセスとリテラシーを拡大することを目的として、マウントゴックスの創設者ジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Stellarのブロックチェーンを使用

コンピューター関連大手企業のIBMは、環境テックスタートアップであるVeridium Labと提携し、仮想通貨業界で時価総額第8位を誇る「Stellar」のブロックチェーン上でカーボンクレジット・トークンを発行すると発表しました。

彼らはこのカーボンクレジットを使用し、環境保全に繋がるよりスムーズなカーボンクレジット取引を実現させようと試みています。

カーボンクレジットの課題

地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出する権利は、「炭素排出権」と呼ばれています。

例えば、京都議定書では、温室効果ガスの削減目標が定められ、各国では、その目標に向け「温室効果ガスの削減」に取り組んでいます。

しかし、その目標値まで削減できなかった場合、逆に炭素排出権が余っている国から、その炭素排出権を買うことができるのです。

この温室効果ガスの排出相当量で経済的な取引が可能なものが、カーボンクレジットと呼ばれ、企業間や国家間で取引されています。

Veridium LabのCEOを務めるTodd Lemons氏は、「私たちは数年間に渡って、バリューチェーンのあらゆる側面から、環境への影響を緩和しようと試みてきた。既存の解決方法では、多大なコストと複雑さが生じてしまう。」と語っています。

IBMのデジタル資産登録部門のディレクターJared Klee氏も、「現時点で、任意のカーボンクレジット市場を見てみると、それらは2カ国間で取引されているため、多くの摩擦が生じています。」と言及しています。

ブロックチェーンを使用した新しいカーボンクレジット取引

しかし、Veridium Labは、カーボンクレジットに、仮想トークンやブロックチェーン技術を用いることによって、有効な解決策を構築することができると主張しました。

今回の提携でVeridium Labは、その価値を算出する方法を提供し、IBM側は、販売や購入、トークン全般の技術的なサポートを行うとされています。

さらに、Stellarブロックチェーンを使用することにより、カーボンクレジットは国際的に取引が可能になると考えられています。

Lemons氏は、以下のように言及しました。

「私たちのデジタル環境にある資産は、企業や機関投資家が”カーボンクレジット”を使用し、環境への影響を緩和させることで、将来的な温室効果ガス責任リスクを軽減させることも可能だ。」

IBMで、産業プラットフォームやブロックチェーン部門のシニア・バイス・プレジデントを務めるBridget Van Kralingen氏は、以下のように述べています。

「許可型パブリックブロックチェーンネットワークを使用することによって、Veridium Labが持続可能な新しい市場を開拓するサポートを行うことができる。これはビジネスだけでなく、世界的にも良い影響を与えることになるだろう。」

「これは、ブロックチェーン技術が既存の産業を再開発する非常に良い例であると言える。このケースでは、ブロックチェーンを使用することによって、炭素排出の計上、差引勘定により高い効率性と透明性をもたらし、個人や企業が環境改善の一端を担うことの促進に繋がる。

このプロジェクトの詳細は、現時点では計画段階で、複数の規制機関に承認される必要がありますが、同社はこのトークンを2018年中に販売できればと考えているようです。

Laborant/ Shutterstock.com

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧