はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

欧州中央銀行、リブラに対して「迅速なアクション」の必要性を指摘 |禁止以外の方向性模索

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

欧州中央銀行、リブラに対する「金融機関の迅速なアクション」の必要性を指摘
欧州中央銀行の理事が、フェイスブック社が開発中の独自仮想通貨リブラに対して「金融機関の迅速なアクション」の必要性を強調。波紋を呼ぶリブラ規制の動きに対する欧州規制当局の対応が注目される。

欧州中央銀行理事「迅速なアクション」の必要性を指摘

欧州中央銀行理事Benoit Coeure氏は、フェイスブック社が開発中のLibra(リブラ)に備え、金融機関は迅速なアクションをとる必要があるとの見解をが示した。

同氏は現地時間7日、フランス南部の都市エクス=アン=プロヴァンスにてブルームバーグに対してその旨を明かした

発言の中で、同氏はフェイスブック社が開発中の金融サービスに関して「危険すぎる」とし、次のように危機感を示している。

我々(規制当局)は、今まで以上により迅速に(フェイスブック社の動向に対して)対応する必要がある。

リブラに関しては、各国規制当局において度々波紋を呼んできた。英国では3人の規制当局関係者がこの問題に関して最適解を模索している。その1人Mark Carney氏は、英国銀行の対応を「マインドはオープンだが、ドアはオープンではない」とその慎重な姿勢をあらわにしている。

さらに米国では先週、リブラの展開およびそれがもたらすプライバシー侵害を不安視する計33の米政治・圧力団体が、国会の複数の委員会理事長に対しプロジェクト中止を請願したことが話題になった

そのような動きに対して、Libraの創始者の1人であるDavid Marcus氏が、議会からの質問に対して「Libraの恩恵を受けるために、フェイスブックを信用する必要はない」との回答を発表している

Coeure氏としては、同社のプロジェクトの中止を要求するというよりも、このような金融サービスに対しては、「現在の金融規制におけるギャップを顕在化させ」、銀行ビジネスの適応の遅さに警鐘を鳴らしてくれているとの立場を示す。

このようなプロジェクトはすべて、規制当局や公的機関にとっては非常に有用な目覚まし(Wake-up call)だ。彼らは、我々に数多くの質問を想起させ、我々の対応方法を良い方向に導いてくれる可能性がある。

リブラに関しては一定の懸念があることは否めない一方で、今回の同氏の発言は、それを禁止するという動きではなく、いかに規制を迅速に適応させていくか、という点が強調されており、欧州中央銀行の今後の対応そのものに注目が集まる。

CoinPostの関連記事

バイナンス最高戦略責任者が語る「リブラの可能性」と「仮想通貨市場の展望」
仮想通貨取引所最大手バイナンスの最高戦略責任者に就任したGin Chao氏が、バイナンスの方向性やファイスブックのリブラプロジェクト、ビットコインの今後ついて自身の見解を語った。
ビットコイン(BTC)80%の価格調整に関するベテランの見解|イーサリアムは7%上昇
著名トレーダーPeter Brandt氏は、ビットコインの80%価格調整の可能性を指摘した。一方、イーサリアムはCMEの好ファンダを受け一時7%高騰。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧