- Bitmain社、IPOで180億ドル調達目指す
- 世界最大のマイニング会社Bitmainは香港証券取引所への上場を予定しており、それに伴う資金調達額は約180億ドル(約1兆9800億円)を目指している。もし、これが達成されれば過去最大のIPOになる。
- IPOとは
- Initial Public Offeringの略語。 日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と表す。具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることを指す。
Bitmain、IPOで180億ドル
世界最大のマイニング会社であり、ユニコーン企業のBitmain社は香港証券取引所への上場を予定しています。
上場に伴う資金調達額は約180億ドル(約1兆9800億円)を目指しているようです。
もし、これが達成されれば、Facebook社を凌ぐ過去最大のIPOになります。
主幹事証券会社は中国国際金融で、時期は2018年の第4四半期もしくは、2019年第1四半期であると報道されています。
世界最大級のマイニング会社のCanaan Creative社とEbang Communication社の上場に続く形になっています。
Bitmain社のプレIPOラウンドで、10億ドル(約1100億円)近く調達し、7月23日の企業としての評価額は150億ドル(約1兆6500万円)にまで登ります。
このプレIPOラウンドには、Tencent社やソフトバンクグループ, China National Gold Group(中国黄金集団)などが参加しました。
これは、Coinbase社の80億ドル(約8800億円)の2倍近くの額となっており、いかに巨大な額であるかが わかります。
株式の価格や出来高は公開されていませんが、投資銀行は、一般に取引される初年度の株価収益率は20倍と計算しています。
また、Bitmain社は2016から2018年の第1四半期にかけて、合計23億ドル(約2530億円)の利益をあげており、2018年の1年間で20億ドル(約2200億円)の利益を出すと推測されています。
Bitmain社が運営するBTC.comは、世界最大のマイニングプールで、56万台以上のマシンで、およそ36000個のビットコインブロックの内の11200をマイニングしています。
そして、2番目の規模を誇るマイニングプールAntPoolは44万台以上のマシンで、ビットコインやアルトコインのマイニングを行なっています。
マイニング事業だけでなく、販売時点の情報管理システムBizKeyへの出資、分散型取引所Dex.topの育成、仮想通貨支払いシステムCircleへの資金供給 、AIの活用などなど様々な分野に進出しています。
Bitmain社の規模は仮想通貨産業全体に影響を与えうるコングコングロマリットになりつつあります。
Bitmain image via/duly Flickr