はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

GMOマイニング、過去最高の月間ビットコイン採掘数を記録|仮想通貨採掘事業月次開示は終了へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GMOマイニング事業の月次報告書が公開
GMO インターネット株式会社は8日、「2018年12月仮想通貨マイニング事業の月次報告」を発表した。前月比でハッシュレートの変化はなかったものの、BTC採掘量が過去最高を記録した。なお月次開示を終了する旨も述べ、今後は、四半期ごとの決算発表時に収益状況、事業KPIを開示するとしている。

GMOマイニング事業の月次報告書が公開

GMO インターネット株式会社は8日、「2018年12月仮想通貨マイニング事業の月次報告」を発表した。

また、今回の仮想通貨マイニング事業の月次開示を終了する旨も述べ、今後は、四半期ごとの決算発表時に収益状況、事業KPIを開示するとした。

GMOは12月25日、仮想通貨価格の下落や、想定を上回るハッシュレートの上昇により想定通りのマイニングシェアが得られなかった事を背景に、事業用資産の全額回収は困難とみて、「355億円の特別損失」を計上。マイニングマシンの開発・製造・販売事業は中止する旨を報告書で発表していた。

12月仮想通貨マイニング事業

出典:fs.magicalir.net

GMOが行う仮想通貨マイニングのハッシュレートは、概ね右肩上がりに上昇していたが、直近2ヶ月(11月12月)は停滞していることがわかった。これは、開示された「仮想通貨マイニング事業の再構築に伴う特別損失の計上に関するお知らせ」で報告された通り、より安価な電力の調達が可能な地域へのマイニングセンターの移転を検討していることが同水準を継続した理由として挙げられている。

また、BTCの採掘数だけで見た場合、GMOマイニング開始以来、最高値を更新している。自社ハッシュレートが伸びていない点を考慮すると、最高値を更新した理由は以下の2点になるだろう。

  • マイニングハッシュレートBCHからBTCに全て振り分けている
  • 世界のBTCハッシュレート、デフィカルティの低下

まず一つ目に挙げた「BCHマイニングをBTCに全て振り分けている」点だが、これはCoinPostのインタビューでも「いつ何を掘った方が良いのかをハッシュレートや仮想通貨の価格変動などから収益率を数学的に計算して、効率的にマイニングを行っている」とGMOグループ熊谷社長が述べていることからも、収益性がBTCに傾いたことでBTCマイニングにハッシュレートを振り分けたことが予想される。

実際に11月にはBCHのハードフォークによる通貨分裂が確認されており、相場が急落していた。一時的にBCHマイニングの収益性が大きく落ちた可能性は十分に考えられるだろう。

2つめは、ビットコイン相場下落に伴う、世界的なマイニング収益悪化に伴うグローバルハッシュレートとデフィカルティの低下だ。

出典:bitcoinwisdom.com

2018年末は、BTC価格下落に伴い収益が悪化した企業の撤退が相次いで報道されるなど、マイニング不況が顕著になった時期に当たる。実際に撤退の影響からかBTCグローバルハッシュレートは右肩下がりに推移しており、GMOが今回報告した12月の時期は、直近で最もデフィカルティが低い時期に当たる。

ハッシュレートが低くデフィカルティが低いという状況は、一般的に収益性が悪化していることをさすが、競合企業が減ることで、同様のハッシュレートでマイニングを続ける企業は採掘量を増やすチャンスにもなり得る。

実際にGMOのハッシュレートは3ヶ月間ほぼ同水準で推移していることからも、グローバルハッシュレートなどが下がった分、採掘量が増えた事に繋がったものと考えることができるだろう。

前述した通り、今後GMOのマイニング事業収益状況は、四半期ごとに発表される。現在発表されている、より安価な電力の調達が可能な地域へのマイニングセンターの移転を検討などを含め、今後GMOがどのような戦略でマイニング事業を行なっていくかが注目される。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

GMOに続きDMMも 金沢の仮想通貨マイニング事業から撤退へ|東洋経済が報道
DMM Bitcoinなど仮想通貨取引所展開も行うDMM.comが、2018年2月から金沢で大規模マイニングファームの運用を始めたマイニング事業から撤退する事になるようだ。東洋経済が取材内容を報じた事で明らかになった。
GMOが仮想通貨マイニング事業の収益悪化に伴い「355億円の特別損失」を計上|採掘事業がなぜ厳しい状況にあるかを解説
GMO インターネット株式会社は25日、「仮想通貨マイニング事業の再構築に伴う特別損失の計上に関するお知らせ」と題した報告書を公開。マイニング事業に関して特別損失を計上することが明らかになったほか、マイニングマシンの開発・製造・販売事業は中止する旨が報告された。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/29 水曜日
18:28
平将明議員、高市内閣で新たなポジションに就任 引き続き「Web3政策」の中核担う
石破前政権でデジタル大臣を務めた平将明氏が、自民党のサイバーセキュリティ本部長とWeb3小委員会委員長に就任。暗号資産税制改革のホワイトペーパーを取りまとめた実績を持つ平氏が、党内で政策立案の中枢を担う。
18:04
GrayscaleソラナETF上場控え 市場の熱気高まる
グレースケールのソラナETF(GSOL)が29日にNYSE Arcaで取引開始。先行するビットワイズBSOLは初日5600万ドルの出来高を記録し、2025年上場の仮想通貨ETF中で最大に。米政府閉鎖下でも市場は活発な動き。
17:04
株主優待に「仮想通貨XRP」導入、SBIインシュアランスG
SBIインシュアランスグループが株主優待に仮想通貨XRPを導入。100株以上の保有で最大1.2万円相当を進呈。暗号資産優待の導入が国内でも広がりを見せている。
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。
13:40
【2026年度】仮想通貨(暗号資産)の最新税制要望から読み解く今後の法改正シナリオ|Aerial Partners寄稿
JVCEAと金融庁が2025年に提出した仮想通貨税制の最新要望を解説。ETF導入、申告分離課税、株式等同等扱いの3つの改正シナリオと、今後の制度変更に向けて準備すべきことを整理する。
13:35
RWAトークン化企業セキュリタイズ、SPAC上場決定 評価額は約1900億円
RWAトークン化大手のSecuritizeが、Cantor Equity Partners IIとのSPAC合併により株式上場を発表。企業価値12.5億ドル、ブラックロックなど既存投資家が全株保有。市場シェア20%を占める最大手プラットフォーム。
13:25
米ビットコインETF、ブラックロック除外では年初来マイナスフローに
K33のアナリストが、米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFの年初来流入がIBITに集中していると指摘。ブラックロックの役割の大きさが示されている。
13:20
リップルやSBI出資のエバーノース、すでに154億円相当のXRPを保有=オンチェーンデータ
エバーノースが約3.89億XRPを購入し、投資額は9.47億ドルに達したことが分かった。既に5000万ドル以上の含み益を得ている。
12:39
万博提供のデジタルウォレット、約100万ダウンロード達成
大阪・関西万博で提供された「EXPO2025デジタルウォレット」が約100万ダウンロードを達成。会期中に累計590万件の取引を処理した。10月31日より「HashPort Wallet」へリニューアルし、マルチチェーン対応やDEX機能を搭載する。
12:05
Oasys、イーサリアムとのブリッジ対応を発表
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysが、イーサリアムとのブリッジに対応。異なるチェーン間での資産移動が可能に。分散型取引所での交換も開始し、IPトークン化への展開を加速。
12:05
『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲーム 11月上旬にリリース予定
Kyuzanがセガの人気IP『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲームを開発。MUSHIトークンを活用した期間限定カードバトルとして10月下旬にリリース予定。約90種類のムシカードが登場。
11:35
トランプ一族関与のワールドリバティ、USD1ポイント参加者に1.8億円相当のWLFIトークンを配布
トランプ一族関連のワールドリバティがUSD1ポイントプログラム参加者への報酬配布を発表した。提携取引所を通じて合計840万WLFIトークンが配られる予定だ。
11:15
テザーゴールド、時価総額3200億円に倍増 金の価格高騰を受け
テザーが金連動トークンXAUTの第3四半期証明書を公開し、スイス保管の現物金による完全裏付けを報告した。金価格上昇を背景に時価総額は8月から倍増し3200億ドルに到達。
10:55
サークル独自のレイヤー1「Arc」、テストネット始動 ブラックロック・ビザ含む100社超が参加
サークル社が新ブロックチェーン「Arc」のテストネットを開始。ブラックロック、ビザなど100社超が参加し、USDC を活用した次世代金融インフラの構築を目指す。ステーブルコイン市場は3000億ドル規模に成長。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧