はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FBIが異例の対応、「詐欺ICO」の特徴や仮想通貨取引所の認可登録について説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FBIが詐欺ICOの特徴を解説
米連邦捜査局FBIは、決済リサーチメディアの取材を受け、詐欺ICOプロジェクトの見極め方や仮想通貨取引所の登録について、説明を行なった。

FBIが解説、詐欺ICOの特徴とは

米連邦捜査局FBIの捜査員は、決済ペイメントリサーチメディアThe Paypers の取材を受け、詐欺ICOプロジェクトを含む仮想通貨関連犯罪および捜査について、様々な意見を述べている。本記事では、その主要内容を取り上げ、以下のように紹介する。

この点に関して、FBIは以下のように言及した。

詐欺ICOの発行者は、よくある不正投資商品のように、ICO投資による配当の約束を偽る。

多くのICOスキャムには共通点が見られ、プロジェクト側の責任者および開発者のキャリア捏造や、ICOに対する仮想通貨業界の関心度の誇張、またはICOトークンの利益リターン率の杜撰さなどが挙げられる。

投資家たちに注意してほしいのは、利益のリターン率は約束できるものでなく、その比率が高いほど、不透明なプロジェクトである可能性が極めて高い。

そして、FBI側は投資家に対して、ICOを選ぶときに、プロジェクト企業の本拠地(郵便番号の有無など)や法律と規制の管轄範疇など広範囲に渡るデューデリジェンス(投資対象となる企業や投資先の価値、リスクなどを調査すること)を行うように勧めている。

FBIは、より見極めにくい詐欺ICOに対する追跡と阻止について、以下のように言及した。

我々FBIは、不正仮想通貨と有価証券の追跡と撲滅に対応するスタッフが多くいる。また、SEC(証券取引委員会)とCFTC(先物取引委員会)とも密接に連携している。

さらに、不正・詐欺ICOがどのように米国の経済と消費者に影響を与えているかとの質問に対して、FBIはこのように答えている。

残念ながら、多くの米国および外国の投資家は不正ICOなどの不正投資から被害を受けている。我々は絶え間なく規制当局と連携し、スキャムの撲滅とスキャマーの逮捕に勤めているが、現時点では詐欺師にとって莫大な利益が得られそうなマーケットであるため、このような不正は今後も出てくるだろう。なので、最も有効な対策とは、情報を大衆に開示し、注意を喚起することだ。

仮想通貨取引所やビットコインATMに関して

FBIは、詐欺ICOのほか、仮想通貨取引所ならびにビットコインATMの法的登録に関して、以下のように説明した。

仮想通貨ATM、仮想通貨取引所の経営者は、FinCEN(財務省金融犯罪取締ネットワーク)に、MSB(マネーサービス事業)として登録する必要がある。

FinCENはこれまで、個人もしくは企業が仮想通貨取引所の事業に携われば、登録条件に該当すると主張しており、複数の連邦地裁もこれに同意している。

未登録の事業者は、法律違反となる。

昨年夏、FBIは初めて仮想通貨の不正利用における130件以上の調査 を行なっていることを明かした。

FBIが、今回のように仮想通貨・ICO関連の不正行為や取引所の登録について詳しく説明することは珍しく、今後FBIによる不正ICOに対する調査・取り締まりにも注目したい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米SEC、仮想通貨トークンの不正有価証券販売の訴訟に新たな展開|米地裁がBlockvest社に差止命令を発令
米連邦裁判所は米時間14日、米国証券取引委員会(SEC)が不正有価証券販売の主張で訴訟中の仮想通貨企業Blockvest社に対する新たな証拠を認可し、業務の差止命令を発動させた。
昨年2月の歴史的大暴落|「VIX指数」の市場操作疑惑で米SECとCFTCが本格調査へ
米規制当局は14日、市場心理を示すVIXに関する不正を調査していると報告した。昨年2月に発生した世界同時株安で、人為的な介入操作があり、投資家が数千億円規模の損失を被った可能性があるとしている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧