はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン急騰で50万円越え 仮想通貨相場高騰要因は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン急騰で50万円越え
ビットコイン相場は4月2日、日本時間昼13時半に価格が大きく急騰し50万円(一時56万円)を突破、2019年の最高値を更新した。価格上昇の要因は?

ビットコイン急騰で50万円越え

ビットコイン相場は4月2日、日本時間昼13時半に価格が大きく急騰し55万円を突破、15分足確定のタイミングで一時調整が入るも、上昇の勢いを継続、わずか20分で前日比20%高に到達した。

今回の上昇によって、2019年の最高値を更新、2018年末の下落後の水準から、1日の最大上昇率を記録した。

BTCJPY(bitFlyer)の長期レンジにおいて(2018年以降より)右肩下がりに形成されたレジスタンスラインのポイントに差し掛かっていたほか、直近で抵抗帯となった黄色の価格帯を抜けるか否かが注目されているタイミングにあった。上昇相場へのターニングポイントとして注目されていたポイントでもあったため、価格上昇による買いが強まったと見られる。

また、市場の関連指標として注目されていたCoinMarkerCap上で掲載されるビットコインドミナンスが、2018年8月に50%回復して以来初となる50%割れ目前(厳密には50.1%を割った)に迫ったタイミングでもあり、これまで半年に渡り底堅く推移していたビットコインドミナンスが意識されたとする見方もある。

出典:CoinMarketCap

なお、昨日の仮想通貨市況でも報じた様に、Bithumbの仮想通貨流出事件を含め仮想通貨流出のインシデントが相次いで確認されるなど、市場の売り圧力に直結するニュースが報じられていた中でも、相場への影響は限定的に留まるなど、売りの弱さが確認されていた。

BitMEXでは10万BTCを超えるロスカット

また、今回の上昇タイミングで、ビットコインのデリバティブ取引を提供するBitMEXにて、10万BTC(500億円相当)を超えるショートポジションの巨額ロスカットが確認されたことがわかった。

このロスカットの数量は、BitMEXで上限100倍のレバレッジを加味した数値であると見られるが、異常な数値である。このロスカットの連鎖が、現ビットコイン相場の急騰を後押しした要因の一つとなったことがわかるデータだ。

今回の上昇で重要な指標を上抜け

また、今回の上昇率が極めて高かったことで、長く意識されていたビットコイン日足の200日平均線を突破したことが、最大の重要ポイントだ。

チャートの時間レンジを長期で見ると、日足の200日平均線は2016年よりサポートラインとして意識されてきたラインで、2018年のバブル崩壊でレジスタンスラインへ変わった経緯がある。

同ラインを上抜けしたことが確認(厳密には、明日9:00の日足確定後)されたことにより、過去最長の期間続いた弱気相場に、本格的なトレンド転換も期待される。200日平均線は、日本円建て(bitFlyer BTCJPY)にて52万円付近に該当、日足確定のタイミングまで上昇水準を保つかが、次点の注目ポイントとなりそうだ。

センチメント大幅改善

日米株式市場など、国際金融市場でも”リスクオン”に傾きつつある。

米中貿易摩擦や英EU離脱問題などが取り沙汰されると、マーケットはネガティブに反応したが、直近では大きく反発。

景気後退や政情不安による先行き不透明感などで、年初に付けた21,712ドルから、4月2日現在では26,258ドルまで、実に4,500ドルもの回復を見せている。

SBI証券

日本の株式市場も例外ではなく、一時期大幅に毀損していた個人投資家の信用維持率が急回復したほか、投資余力が生まれたことで、仮想通貨市場への流入も増加しやすい状況にあった。

新元号「令和(れいわ)」発表によるご祝儀的なセンチメントが良好な上、2019年以降の金融庁の姿勢が軟化し始めたことも後押し。

楽天やYahoo! JAPANの仮想通貨交換業参入に加え、先日認可を受けたディーカレットに出資するJR東日本が発行する電子マネー「Suica」での仮想通貨チャージが検討されるなど、新年度突入でファンダ要因の期待感も思惑を加速させている節がある。

より詳しいテクニカル分析など、本日のマーケットレポートは、こちらからどうぞ。

ビットコイン急騰の垂直上げで「5000ドル」到達、トレンド転換の重要ポイントを探る|仮想通貨市況
本日の仮想通貨市場は、ビットコインの高騰に伴い全面高。テクニカル分析では、一時前日比23%高の5000ドルまで急騰を見せた理由と、仮想通貨市場のトレンド転換に必要な要素を探る。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

日本の新規仮想通貨登録やICO実施 自主規制団体の公表内容から見る業界の動き
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は、新たに会員に関する会費の内容を発表。会員である仮想通貨交換業者に向けて新たに仮想通貨の新規取扱や販売(国内ICO)に関する手数料が公開された。
新元号「令和(れいわ)」発表でビットコイン市場の展望は?「平成」の最後を駆け抜けた仮想通貨業界
日本政府は1日、新元号「令和(れいわ)」を発表した。典拠は、日本最古の歌集である平安時代の万葉集にあるという。新時代におけるビットコイン市場の展望と、平成を駆け抜けた、仮想通貨・ブロックチェーン業界の歴史を振り返る。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧