はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

音喜多議員、麻生大臣に「円建てステーブルコイン」の重要性について質疑

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

財政金融委員会で「ステーブルコイン」が議題に
7日に開催された参院財政予算委員会にて、日本維新の会の音喜多駿議員の質疑に答える形で、金融庁と麻生大臣が仮想通貨(暗号資産)及びステーブルコインへの見解を示した。

財政金融委員会で「ステーブルコイン」が議題に

7日に開催された参院財政予算委員会にて、日本維新の会の音喜多駿議員の質問に答える形で、麻生大臣が仮想通貨(暗号資産)及びステーブルコインに言及した。

音喜多議員は、米ワシントンで開催されたG20でステーブルコインに言及された件を引き合いに、中国や欧州でステーブルコインの可能性を含む「デジタル法定通貨」開発の動きが活性化している点を指摘。

円基軸のステーブルコイン開発の必要性に言及した上、日本で登録・発行する場合、取引業者に課される要件は明確化されているのかを確認した。

金融庁の見解

ステーブルコインの認識について金融庁は、「法定通貨等を裏付けとして価格を安定させることにより決済手段として利用されやすくなる可能性がある。一方で、インターネット上で取引を行うことで不正流出するリスクや、匿名性が高い場合マネロンリスクがある。」と言及。

その上で、「ステーブルコインをめぐり、送金・決済に使用される場合は資金移動業における送金サービス、あるいは銀行預金としての性格があるほか、扱った資金の裏付けとして他の資産で運用を行なっている場合、MMFといった投資信託に近い特性もあるなど、異なる金融サービスの特徴を兼ね揃えているとの指摘もなされている。」

「ステーブルコインの発行主体や取り扱い主体に課される規制については、個々の内容や枠組みで判断される。」 との考えを示した。

音喜多議員の見解

これを受け音喜多議員は、「国内で円建てステーブルコインを開発する段階になると、国の基準が不明確なために躊躇してしまうという事態になりかねない。」

また、「暗号資産交換業者ではステーブルコインの取り扱いできない、など制度の壁ができると、ブロックチェーンのメリットを日本の利用者が実質的に享受できないという結果になりかねない。現実的な審査基準を示すべきだ」と指摘した。

さらに、「暗号資産・ブロックチェーンの利便性を促進するには、価格変動の少ないステーブルコイン普及が不可欠だ。政府が最も主眼を置いている消費者保護の理念にも適う。日本円建てのステーブルコイン開発を政府が後押しすることで、金融取引の活性化を図り、世界をリードするべきではないか?」

と問いかけた。

麻生大臣の見解

これについて麻生大臣は、「ステーブルコインにおいてはグローバルに用いられることが前提で、政策や規制にする一連のリスクがあるものだ。中国を含むG20が、サービス開始前に吟味と適切な対処が必要との見解で共同声明を出している。」と、慎重な言い回しで言及。

その一方で、「マネロン対策の抜け穴になり得るが、銀行の送金手数料など金融分野におけるイノベーションになる可能性はある。ブロックチェーンは”なかなかのもの”だ」と評価。安全性や信頼、マネロンリスク対策は一国ではなく国際的に連携する必要があり、数年かけて少しずつ形にはなりつつあるとの見解を示した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧