はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

少額仮想通貨送金で「手数料約3億円」 謎のイーサリアムトランザクションの送金主が判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高額手数料の詳細が判明

少額送金にも関わらず、イーサリアム(ETH)のネットワーク上で3億円相当の高額な送金手数料が支払われた謎のイーサリアムトランザクションについて、取引の送金主が不明だった2回分は、韓国のP2P仮想通貨(暗号資産)取引所Good Cycleが送金したものであることが新たに判明した。ブロックチェーン分析企業PeckShieldの調査結果を公表した。

今回の送金の原因は、高額送金が取引所にハッキングを仕掛けたハッカーが行なったもので、調査結果からもウェブサイトで利用するプロトコルに脆弱性があるなど、セキュリティ上の欠陥が確認された。Good Cycleはあまり知られていないP2P取引所で、ポンジスキームで利用されている可能性も高いと報告されている。

少額送金で高額な手数料が支払われた取引は先週だけで3回確認されており、残り1回はMining Pool Hubが送金主で、こちらも同様にハッキングによる被害出会ったことが明らかになっている。

16日の時点でTheBlockが確認したところ、該当ブロックを生成したF2Poolはブロック報酬をマイナーに配分するか、Mining Pool Hubに返金するか検討、その後、F2Poolはハッキングであることを考慮し、返金すると決断したと発表している。

今回新たに詳細が判明した取引は残りの2回分で、同じ送金主から合計でおよそ500万ドル(約5.5億円)の手数料が支払われていた。

Good Cycleもウェブサイト上でハッキングの被害に遭ったことを認めており、それぞれ当該取引のブロック生成を行って報酬を受け取ったマイニングプールSpark PoolとEthermineに対し、送金主はGood Cycleである旨を伝えたという。

一方でSpark PoolとEthermineは、いったんは送金主からの連絡を待ったものの、該当者が直ぐに現れなかったことを受け、Ethermineはマイナーに手数料を分配済みで、SparkPoolも17日に分配を決断している。

SparkPoolには決断までに連絡を行うことができたというが、Ethermineも含め、返金に応じるか、今後の対応については明確になっていない

ハッキングについて

またハッキングを行なった犯人とその意図もまだ明らかになっていない。

先週の時点で、本件はハッカーの仕業である可能性を指摘する声は複数挙がっていた。PeckShieldやETHのヴィタリック共同創設者も見解を述べている。ヴィタリックも可能性として考えられると述べたPeckShieldの仮説「 ガスプライスランサムウェア攻撃」の内容は以下だ。

  1. 取引所が所有するアドレスがフィッシングなどの方法でハッキングされ、一部のサーバー権限も奪われた。
  2. マルチシグのアドレスの可能性が高く、ハッカーは秘密鍵を確保できなかった。
  3. しかしETHが入ったアドレスからホワイトリストのアドレスへ送金する権限はあると気づき、2回に分けて同じアドレスに送金。
  4. その後、取引所側に「身代金を払ってくれないと、引き続き資金を送金手数料として利用する」と脅迫。

関連イーサリアムでの不可解な数億円手数料、ハッカーの仕業説が浮上

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧