はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

株式市場急落の余波でビットコインなど仮想通貨市場大幅下落、XRP(リップル)が一時10%反騰する場面も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融市場とビットコイン

日経平均株価が30年ぶりに3万円の大台を突破するなど官製バブルの様相を呈していた金融市場が、ここへ来て強いダウンサイドリスクにさらされている。東京株式市場では、日経平均株価は前日比一時600円安の2万8400円台まで下げた。米国株でも、高PERを許容できないテック関連などグロース株を中心に売りが先行している。

リスクオフ転換の発端となったのは、米長期金利(米10年国債利回り)の急騰だ。本日にかけて再び上昇し、一時1.54%水準に達した。ドル・インデックス上昇も続いており、マクロ要因として逆相関しやすいゴールド(金)市場やビットコインなど仮想通貨市場が下げている。ゴールド相場は一時1,600ドル台まで急落した。

ドル指数

ゴールド価格

ドルインデックス(指数)とは、為替市場における「ドル円」など複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化したもの。米ドルの強さを示している。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、大規模な金融緩和の当面の継続と市場動向を注視する方針を示したものの、金利高対策の”牽制”としては弱いとみなされ売りが加速した。

新型コロナウイルスのパンデミックからの世界景気回復が望まれる一方、過剰流動性をもたらした金融緩和縮小(テーパリング)による官製相場の反動(巻き戻し)が警戒されている。

今晩には米雇用統計が、16~17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されるほか、12日にはメジャーSQを控えており、個人投資家の信用維持率も毀損していることから、しばらくは足元不安定な相場が続くか。

また、毎年3月〜4月は、売却益の確定申告期限に伴う日米投資家の納税売り(現金化)の売り圧力があり、昨年のコロナ禍における異例の株高の影響で、例年より強い影響を及ぼす可能性も考えられる。

ビットコイン相場

5日の暗号資産(仮想通貨)市場。

株式市場のリスクオフを背景に、ビットコイン(BTC)価格は、前日比-7.83%の506万円(47.100ドル)と大幅下落した。

ビットコイン価格

直近安値の4万3千〜4万5千ドル付近の下値支持線で耐えきれるかどうかが注視される。

一方、中・長期で俯瞰すると、同様の代替資産性を持つ金(ゴールド)よりも、強気相場が継続してきたことがわかる。(上図:矢印)

個別銘柄の動向

日本時間6日0時過ぎ、XRP(リップル)が一時前日比10%の52円台まで上昇する場面があった。

リップル社のGarlinghouse CEOに続き、共同創設者のChris Larsen氏が米SEC(証券取引委員会)に対し、訴状取り下げを求める申立を裁判書に提出したことなど新たな動きがあったことが好感された。

SECは、XRPの有価証券問題をめぐりリップル社を提訴しており、これを機にXRP価格は低迷していた。

関連:リップル訴訟まとめ──仮想通貨XRPへの影響・弁護士の見解

4日には、リップル社が、分散型台帳「XRP Ledger(XRPL)」のプライベート版をテストしていることが分かった。各国の中央銀行による利用を想定し、CBDCなどデジタル通貨を安全かつ柔軟に発行・管理できるソリューションを提供することを目指し、「CBDC Private Ledger」の開発を行っており、これも材料視された可能性がある。

CoinMarketCapの時価総額ランキングでは、XRPは、ADA、BNB、DOTに抜かれて時価総額ランキング7位まで後退するなど大きく出遅れており、循環物色が進む中で相対的な割安感による見直し買いと、4時間足などのチャート形状がブレイクを後押ししたものとみられる。しかしその後、株式市場とビットコイン大幅下落に伴い、XRPも上昇幅を大きく押し下げた。

関連:仮想通貨XRP(リップル)とは|関連プロジェクトと今後の将来性

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧