はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン方向感を欠く展開、前週比36.8%高のNEARが時価総額19位に浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

週明け4日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比+0.04%の563万円(45,928ドル)と横ばいで推移した。

BTC/USD日足

200日移動平均線(200MA)で上昇を一服後、2月高値付近で揉み合っている。年初以来、米株指数のリスクオフ局面では連れ安を繰り返してきたが、直近ではその傾向は薄まりつつある。

著名トレーダーのKALEO(@CryptoKaleo)氏は、ビットコイン建てのS&P 500指数である「SPX/BTC」チャートを根拠に「無相関に変化した」と指摘。「暗号資産市場が株式市場をアウトパフォーマンスする兆候が見られる」との見方を示した。

アルトコイン市場では、NEARプロトコル(NEAR)が前日比+9.78%、前週比+36.8%と続伸。Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキングTOP20に浮上した。

NEAR Protocolは、高速処理が可能で、低手数料で利用できるブロックチェーン。スマートコントラクト機能を備えており、レイヤー1のメインチェーンとして、dApps(分散型アプリケーション)構築に利用することができる。

関連:動画で解説、ニアー(NEAR)とは?【CONNECTV・動画解説】

3月25日には、急速に成長するヨットレースの「SailGP」と複数年にわたるパートナーシップを発表。NEAR上に構築されるDAO(分散型自律組織)への新チーム売却を検討したほか、NFT(非代替性トークン)を含むグローバルコミュニティの活性化を掲げた。

3月24日には、NEAR基盤のDeFi(分散型金融)プロトコルBastionが、資金調達ラウンドの実施を発表。世界最大のマーケットメーカーの一角であるJane Streetやグレースケールの親会社である米デジタル・カレンシー・グループらが参加した。

関連: 米取引大手Jane StreetやDCG、NEAR基盤プロジェクトに出資

オンチェーン分析

オンチェーンアナリストのWill Clemente(@WClementeIII)氏は、ビットコインの供給量の内、63.15%が1年以上送金されていないことを指摘した。浮動BTCの減少による非流動的な需給は、将来的に供給ショックをもたらす可能性があるとされる。

また、Glassnodeのデータによれば、暗号資産(仮想通貨)取引所からのビットコインの外部送金は、過去30日間で約100,000BTCに達した。

このような大規模な資金移動は、20年3月のコロナショック以降、複数回にわたって発生している。

ブロックチェーン分析会社Chainalysisが20年11月に発表したデータによれば、採掘された発行済BTCの内77%が、市場に流通しにくい非流動的なウォレットに保管されていた。

BTC価格と流動性の推移(20年11月時点)

資産運用会社Tudor Investment Corp.の創設者であり、著名ヘッジファンドマネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏は、米CNBCのインタビューで、「ポートフォリオの1〜2%を投資したビットコインは、テクノロジーへの初期投資のようなもの」と表現。

世界経済の不確実性や中央銀行による年2%減価など金融緩和の影響を念頭に、「ビットコインは魅力的な米ドルインフレヘッジ手段」と強調した。同氏は、「価値の保存手段」として、購買力・信用度・流動性・携帯性について法定通貨(現金)と比較。信用度について歴史の浅さを指摘しつつ、米ドルを事実上の減耗資産とみなしており、将来への備えを示している。

CNBCの情報によれば、米大手投資銀行のゴールドマン・サックスは、22年第2四半期中に顧客向けの暗号資産(仮想通貨)投資サービスの提供を目指している。

ゴールドマン・サックスのプライベートウェルスマネジメント部門のグローバル責任者であるメアリー・リッチ氏が明かした。

世界的に高止まりするインフレに対するヘッジ手段の一つとして需要が増している。プライベートウェルスマネジメントは、2,500万ドル(30億円)以上の投資を行う富裕層を対象としている。暗号資産投資サービスの提供は、米国証券取引委員会(SEC)やニューヨーク州金融サービス局など認可が下りれば、提供ができる見込み。

3月22日には、大手投資銀行として初めてビットコインのOTC取引を行い、ギャラクシーデジタルからノンデリバラブルオプション(NDO)を購入したことが発表された。

関連:米大手銀初、ゴールドマン・サックスがビットコインデリバティブのOTC取引を実施

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧