はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IOST、エコシステム開発のため120億円規模のファンドを設立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マルチチェーンエコシステムを促進

ブロックチェーンプロジェクトのIOSTは12日、EVM(イーサリアム仮想マシン)関連開発者向けの、約125億円(1億ドル)のファンドを立ち上げたことを発表。次世代プロジェクトの育成と、IOSTのマルチチェーンエコシステムの成長を促進することを目的としている。

EVM(イーサリアム仮想マシン)とは

イーサリアムのスマートコントラクトのコントラクトコードを実行するための「翻訳機」として機能するもの。

▶️仮想通貨用語集

ファンドは、「New Ecosystem Fund(ニューエコシステムファンド)」と「Accelerator Fund(アクセレレーターファンド)の」2つに分けられており、総称して「Entroverse Fund(エントロバースファンド)」と呼ばれるものだ。

IOSTは3月末に、相互接続されたブロックチェーンネットワーク(クロスチェーンブリッジ)を構築する「エントロバース」を発表していた。今回のファンドは、このプロジェクトを支援することを目的の一つとしている。

「エントロバース」により、EVMベースのアプリケーションや関連する暗号資産(仮想通貨)がIOSTネットワークに加わる。これにより、IOSTユーザーは、より広いdApps(分散型アプリ)へのアクセスや、その他の利便性を得ることができる見込みだ。

開発者はイーサリアム(ETH)のプロトコルをIOSTで簡単に統合することができるようになり、ユーザーも、IOSTチェーンによる低いガス代(取引手数料)、⾼い処理性能などを享受できるようになる。

関連:IOST、クロスチェーン・ブリッジ・プロジェクト 「Entroverse(エントロバース)」をスタート

「エントロバース」ファンドの概要

IOST財団は、様々なパートナーと連携して助成金を提供。ファンドの主要投資家は、シンガポール拠点のベンチャーキャピタル「Big Candle Capital(BCC)」である。BCCはブロックチェーン・仮想通貨のセクターに焦点を当てて投資を行う企業だ。

なお公式発表によると、助成対象は、IOSTチェーンのdApps開発者には限定されない。他のEVM対応チェーン上の優れたプロジェクトや、マルチチェーンのプロジェクトも支援対象として歓迎されるという。

2種類のファンドのうち、ニューエコシステムファンドは「IOSTのオンチェーン・アプリケーション、メインネット・インフラ、ツールの拡張」に活用される予定だ。助成対象のプロジェクトには、以下のような支援が与えられる。

  • BCCによる、ブロックチェーン市場分析レポート
  • BCCの専門家が、トークンのデザインを支援
  • dAppsにおける成功事例の分析情報
  • プロモーションやメディアサポート

アクセレレーターファンドは、開発チームやプロジェクトに資本金などを支給するもので、以下のような支援が予定される。

  • IOSTチェーン上でアプリケーションを構築するチームに資金を援助
  • ユーザー活動や預け入れ総額(TVL)に基づき、不定期にボーナスを支給
  • 業界未経験の開発者チームに対してサポートを提供。

IOSTのBlake Jeongマーケティング責任者は、今回のファンドにより多くのdAppsをエコシステムに追加し、IOSTの価値を強化していくと述べた。

関連成長産業への巨額投資相次ぐ、暗号資産関連企業の資金調達事例まとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。
10:40
ビットコインに10月の季節的追い風、「アップトーバー」で高騰の可能性=アナリスト分析
ビットコインの10月高騰傾向「アップトーバー」に注目が集まっている。ブルームバーグ、ヤフーファイナンス、JPモルガンなどの分析をもとに、その背景にある季節要因や市場材料を解説。
10:02
スイ財団、エセナ、スイ・グループが独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」立ち上げへ
仮想通貨スイのトレジャリーであるスイ・グループと、スイ財団、エセナが協力し、独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」を発行する計画だ。特徴など詳細を解説する。
09:45
トークン化株式xStocks、「Wallet in Telegram」に対応拡大へ
トークン化株式のxStocksは、テレグラム向けの仮想通貨ウォレットWallet in Telegramに対応を拡大すると発表。10月の終わりから段階的にローンチする計画である。
08:45
イーサリアム「フサカ」、ホレスキーテストネットで稼働開始
イーサリアム開発者はホレスキーテストネットで次期アップグレード「フサカ」が稼働したと報告。10月14日と28日に他のテストネットで実施後、12月3日のメインネット実装を予定している。
08:10
ビットコイン12万ドル突破、米政府閉鎖で無政府資産として再評価強まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は10月1日以降、上昇基調を強め、3日にはついに12万ドルを突破した。米政府の閉鎖および財政問題が続くなか、ビットコインの「無国籍資産」としての特性が市場で強く意識されている。
07:40
XRP財務戦略を拡大へ、ナスダック上場のVivoPowerが約28億円を調達
仮想通貨XRPの財務企業VivoPowerは、普通株の追加発行で約28億円の資金を調達したことを発表。調達した資金はXRP財務戦略の拡大と負債の返済に活用するとした。
07:40
デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ
三菱UFJ信託銀行子会社のProgmatが315組織による日本版トークン化MMFの検討結果を発表。ステーブルコインと連携し、ブロックチェーン上で証券取引から決済まで完結する仕組みの実現を目指す。国内デジタル証券市場は5,189億円規模に成長。
06:50
スペインBBVA銀、ビットコインとイーサリアムの24時間取引を開始
スペインの大手銀行BBVAが同国の主要金融機関として初めて24時間体制の仮想通貨個人取引サービスを開始。顧客はモバイルアプリを通じてBTCとETHの売買が可能となった。
06:20
ナスダック上場のフィテル、2.2億円相当のPUMPを購入 株価は下落
ナスダック上場の豪フィテル・コーポレーションがミームコイン発行プラットフォーム「パンプファン」のネイティブトークンPUMPを150万ドル分購入した。アークインベストが最近のレポートでパンプファンを高く評価している。
05:55
「金と比べて過小評価」、ビットコインの年末価格を16.5万ドルと予測=JPモルガン
JPモルガンのアナリストがビットコインの年末価格を16万5000ドルと予測。また、シティグループは13万3000ドルと予想。BTCは3日に12万ドルを突破した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧