- 米Bittrex、米ユーザーアクセス停止に42銘柄追加
- 米仮想通貨取引所Bittrexが、同国ユーザーを対象にした取引停止銘柄に、さらに計42種類のアルトコインを追加。バイナンスの米ユーザーサービス停止が追い風か。
Bittrexが米国アクセス制限に42銘柄を追加
仮想通貨取引所Bittrexが、米国ユーザーを対象にした取引停止銘柄に、6月28日以降さらに42種類のアルトコインを追加すると、公式サイトで発表した。対象の銘柄は以下の通りだ。
Bittrexはすでに、6月21日より米国ユーザーに対し、計30銘柄の取引ペアを停止することを発表している。計上すると、6月における停止の対象になったアルトコインは72種類に及ぶ。
米国ユーザーは28日以降もBittrexが対象銘柄をサポートしている限り、同取引所内で保有を続けることができ、また引き出しもすることができる点は前回の発表と同様。
米国に関しては、仮想通貨の有価証券問題を見据えた動きが最近活発になっている。6月14日には業界最大手取引所のバイナンスが、利用規約に「米国ユーザーへのサービスを停止する」という文言を加えた。この停止は9月12日から実施される。
バイナンスだけを見れば、いずれ米国の規制に準じたBinance USを設立するための対応で、長期的に成長するための一時的な痛みに思えるかもしれない。しかし、Binance US設立の日程は未定だ。
また、同じく米国の大手仮想通貨取引所Poloniexも、先月17日、米国ユーザーを対象に計9銘柄の取引ペアの取り扱いを停止することを発表している。アルトコインを多く扱う取引所が同じような動きに出ていることは不安材料だろう。
こういった一連の流れを受けて、アルトコインからビットコインに資金が流入しているとの見方もある。米SECから有価証券として見られる懸念が高まると、時価総額や出来高が多い通貨でも取り扱いペアから消えていく可能性も考えられる。ユーザー数の多い(世界全体トレーダーの25%)米国を巡る動きには今後も注意が必要だ。