はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『ビットコインの上昇トレンドに浮かれてはいけない』米投資アナリストが仮想通貨市場の注意点を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米投資アナリスト、ビットコインの上昇は
ビットコインが11,000ドルを突破する中で、投資家が今後も注意しないといけない点を米投資運用企業CEOが考察した。リスクオフの感度が高まっているが、未だ値動きの高さや時価総額の低さは変わらず、リスキーな部分は忘れずに考えておいたほうがいいと話した。

ビットコインはリスキーな資産

米投資運用企業BKCM社CEOのブライアン・ケリー氏が、仮想通貨ビットコインが週末にかけて2018年3月以来の11000ドル突破についてCNBC番組内で言及。ビットコインの上昇相場を評価しながらも、仮想通貨の投資にはリスク意識が必要である点を強調した。

ケリー氏は今回の上昇要因は、来年5月に控えるビットコインの半減期がすでに意識され始めたと説明する。半減期は、他の通貨の傾向からみても一定期間の上昇基調が伴う再現性がある貴重なファンダメンタルズ要因であるが、一般的には半年前より市場に材料視される傾向が強い(ケリー氏は一年前と話す)。

ただ、直近でライトコインが半減期に伴う急上昇を記録しており、年初来300%以上の高騰を記録していたことで、上昇トレンドにある中で、市場の意識が高まった可能性は否めない。ケリー氏の発言は以下に記載する。

ビットコインは年初来騰落率はおよそ+200%と驚異的な数値(実際は約+170%)を記録しているが、実際には新たな買いの目線が市場で強まったことが挙げられる。一番影響を及ぼしているのは、以前から話題に挙げているビットコインの供給量減少(半減期)がある。

これまでの傾向から、半減期の前後およそ1年間は価格が上昇がみられている。

半減期の相場への影響を詳しく知りたい方は、こちらで解説しています

ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察
仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすビットコイン(BTC)などの半減期が、相場に意外な影響を与えることも明らかに。ライトコイン半減期など、過去の値動きから可能性とリスクについて詳しく解説。

ケリー氏は以前にも同様な見解を示し、半減期が価格上昇の大きな要因となることを強調してきた人物だが、価格高騰も投資家はビットコインのリスキーな面には注意しないといけないと注意喚起を促した。

5月の相場急騰時には米中貿易摩擦など、国際情勢の先行き不透明な状況がビットコインに対して逃避資産(リスク・オフ)とみる見方を強めた。これは地政学的リスクに対する警戒感が強まっていく中で、ニューマネーが流入し、金のような逃避資産と類似した値動きが確認されたことに理由があるが、未だ値動きの高さや時価総額の低さは変わらず、リスキーな部分は忘れずに考えておいたほうがいいとみる意見だ。

『ビットコインは100%ボラティリティだ。最も価格変動率の高い資産クラスだと言える。』と話すケリー氏だが、資産としての成長(本格的に大口から逃避資産として見られるタイミング)や、上昇相場が本格化するタイミングに、デジタル・ゴールドとして金越えが重要だと考えている。

そういった意味で、2018年に温度感が高まったETFの動向は重要な側面を持っているといえるだろう。

また、過去の再現性で注目される2014年の値動きでも、今回のような急騰後に大きく反落する動きが確認されている。中長期の目線が変わらない場合も、一定の下落が伴う可能性は、ビットコインの歴史から見ても注意点としてみておきたいポイントとなりそうだ。

関連記事

4年ぶりの最重要ファンダ「ビットコイン半減期」まで残り1年、仮想通貨市場への影響を探る
2020年5月頃に見込まれるビットコイン半減期。2016年以来、4年ぶりの”最重要ファンダ”が仮想通貨市場に与える影響と、海外専門家の見解など今後の展望を解説。
仮想通貨ビットコイン今後の展望|ウィンクルボス兄弟も重視する10,000ドルの心理的節目
米仮想通貨取引所ジェミナイを運営するウィンクルボス兄弟らが10,000ドル(108万円)の心理的節目について見解を述べている。ビットコイン(BTC)の上昇要因に触れながら、今後のムーブメントを予想した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧