
バイナンス、5銘柄を7月4日に上場廃止へ
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは26日、2025年7月4日(木)日本時間12時をもって、5種類のトークンの上場を廃止する方針を発表した。
対象となるのは、Stella(ALPHA)、Biswap(BSW)、Komodo(KMD)、LeverFi(LEVER)、LTO Network(LTO)の5銘柄。いずれも比較的古参に分類されるプロジェクトで、DeFiやDEX、企業向けブロックチェーンなど、過去に一定の注目を集めたトークン群だ。
Stellaは、かつて「Alpha Finance」として知られ、DeFi分野における運用戦略の提供を目指していた。一方、BiswapはBNBチェーン上に構築された分散型取引所で、独自の報酬設計が注目された時期もある。Komodoは2017年に登場し、アトミックスワップや独自チェーンの構築機能などを備えたマルチチェーン対応のブロックチェーンとして知られる。
また、LeverFiは旧RAMP DeFiから発展したレバレッジ運用プロトコルであり、LTO Networkは欧州圏を中心に企業や行政での実用化を志向したハイブリッド型チェーンだ。
これらの銘柄は、上記日程をもってすべての現物取引ペアが削除される予定。併せて、トレーディングボットや関連機能も停止され、すべての注文は自動的にキャンセルとなる。バイナンスは、該当機能を利用中のユーザーに対し、早めの設定解除や資産管理の見直しを呼びかけている。
上場廃止の背景と判断基準
今回の措置は、バイナンスが定期的に実施している上場資産の審査プロセスに基づく。審査では、プロジェクトの開発活動やコミュニティとの対話姿勢、ネットワークの安全性、取引量・流動性といった項目が複合的に評価される。
加えて、新たな規制要件への対応状況や、過去の不正行為・管理体制の問題、さらにはプロジェクトの運営メンバーの変更や市場評価の低下といった要素も判断材料として参照される。バイナンスは、これらの指標のいずれかにおいて懸念がある場合、ユーザー保護の観点から上場廃止の措置を取ることがあると説明している。
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