はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)暴騰で反撃の狼煙、2つの上昇要因と今後の展望|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●反転攻勢を見せるビットコイン(BTC)、上昇要因とこの後のシナリオを考察

●海外著名アナリストが10,850ドルに注目する理由

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は急反発。17日の大陰線を否定するかのような大陽線を付けた。現在は、ペナント上限ラインに頭を押さえ付けられている。

このまま戻り売り圧力に屈して下降チャネル内に回帰するか、逆三尊を形成し、ネックライン上抜けから上昇トレンドに転じるかは定かではないが、わずか1週間で(4000ドル)45万円幅の暴落が強烈なふるい落としとなった。

ファンダメンタル要因では、背景に2つの要因が考えられる。

1つめは、中国の仮想通貨事情だ。

中国メディア「新京報」の報道によれば、中国地裁が、ビットコイン(BTC)を初めて仮想財産として認定した。この法的解釈は、中国において初めての判断事例であり、ビットコインを含む仮想通貨投資・取引を全面的に禁止している中国で「ビットコインの保有を法的に認める」ことは、異例の結果とされている。

中国情勢に詳しい米仮想通貨ファンド関係者は、ビッグニュースとして取り上げた。

中国・深セン市では昨年10月、ビットコインに関わった仲裁案件では「ビットコインを含む仮想通貨は、財産として法律に守られる」との判決が下ったが、今回の裁判にて、初めて「バーチャルな性質」が認められた。

ビットコイン30分で9%反発|中国の裁判で初めてBTCが合法なバーチャル財産に
ビットコインが18日夜、短時間で大幅に上昇し前日比10%高を記録。中国の裁判所で初めてBTCをバーチャル財産とみなすことや、昨日米公聴会でのビットコインに関するポジティブな言及が材料視されたか。

また、イランの無人機が米国艦艇に撃墜されたことでの地政学リスクの高まりも一因に挙げられる。先日も、米国の無人偵察機がイラン軍に撃墜されており、偶発的な軍事衝突の懸念が再び高まった。

米中貿易摩擦や中東情勢の悪化は、6月にビットコイン(BTC)が高騰し、1万ドルを超えた時の上昇要因になったともされた。世界経済で景気後退リスクが高まり、各国の金利低下傾向が顕在化する中、国際金融市場の先行き不透明感が急速に高まったことが、オルタナティブ資産であるビットコイン(BTC)に資金が退避したと見る向きもある。

テレビ東京の経済番組「WBS」でも先日、ゴールド価格との相関性を考察したほか、英フィナンシャルタイムズでも、主要安全資産である日本円、スイスフラン、ゴールドのほかに、新たな選択肢となり得ると報じられた。

そのほか、悪材料視されていたリブラの公聴会を通過したことも、投資家心理を改善したものと見られる。29日から再開されるテザー裁判で、よほど悪材料が出ない限り、織り込み済みでアク抜けとなる可能性もある。

ビットコイン(BTC)が100万円台を維持した理由 米公聴会における温度感の変化と今後の注目点
2日連続で行われた公聴会。上院の追及内容に対し、下院では仮想通貨市場に影響が及ばなかった理由を解説。今後の注目ポイントも併せて掲載。

ビットコインテクニカル分析

下落の続いていたビットコイン(BTC)は、昨日に反発から大きく値を下げるも、安値を割り込むことなく再び反発。18日21時から急騰し、一時15万円幅上昇した。

現在は、1h200EMAとトレンドライン(緑)の上値抵抗線に抑えられ、売り圧力がチェックされている。

17日時点で9,000ドルの節目で反発した際、昨日の市況で記したセリクラを示唆する出来高急騰のほか、1hチャートではRSI、MACDのダイバージェンス(逆行現象)で買いシグナルが発生していた。

今回の急騰に相場の意思があるとすれば、10,000ドルのロールリバーサルで逆三尊を形成し、ネックラインをブレイクするというシナリオ(赤矢印)も考えられる。下降チャネルを上抜けたほか、4hMACDも再びゴールデンクロスした。

直近の過剰な下落スピードと上位足チャートが崩れたことで、戻り売りに徹する投資家や8,000ドル以下で待機していた投資家も相当数いるとみられ、その場合は再び置き去りにされることになる。

ただし、現在位置の抵抗線では上値が重く、売られやすい水準か。「一時的なショートカバーの範疇に過ぎない」との見方も根強い。ここから急落後、全戻しでシンプソンズに移行するようであれば、勢い付いたまま8000ドル(約90万円)以下を目指すなど、直近安値を掘っていくシナリオも全く否定できないだろう。

いずれにせよ、直近1ヶ月は仮想通貨市場でもなかなか類を見ないボラタイル相場が続いており、どちらに行くにしても慢心は禁物と言える。

アナリストが示す BTCの次期ターゲット

続報: 海外アナリストJosh Rager氏は18日、4時間足軸で10,192ドル(110万円)〜10,342ドル(111.5万円)の価格帯を日足のレジスタンスを指摘した。18日23:30ごろの大幅反発を受け、Rager氏はビットコインの上昇勢いが上値を10,850ドル(約117万円)にプッシュアップする必要があると分析した。

現在のチャートでは、19日における現時点の最高値は10,799ドルであり、Rager氏の言ったような「10,850ドル」までは突破できていない。

著名経済アナリストAlex Kruger氏も、それを意識し、10,800ドルのラインの上値が重い可能性を示唆した。その対比は、先日急落の前に見られた複数回の10,000ドルラインに対する試みだったとされる。

CoinPostの関連記事

ビットコイン(BTC)高騰、テレビ番組でもゴールド価格や日米株式市場との相関性指摘
急騰続くビットコイン。テレビ東京WBSでも世界の金融市場の変化を背景に、金価格同様の性質を有する逃避資産として特集が組まれたほか、米Bitcoin Trust BTCは年初来リターン330%に到達した。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧