- UnityとKin Foundationが業務提携
- オープンなゲーム開発エンジンを提供するUnityと、アルトコインの一つであるKinが業務提携をすることが明らかになりました。
- ゲーム内で仮想通貨を使うための開発キットを実装予定
- Unityで仮想通貨を取り扱うためのSDKを開発すると発表。完成すれば、Unityを使ったゲームの中に仮想通貨のウォレットやマーケットプレイスを実装できるようになります。
UnityとKinが業務提携
The Kin FoundationはKinを主要な仮装通貨にするために、ゲーム開発者たちの力を借りようとしているようです。
そして今回、Unity Technologiesという非常に大きな味方を得ることに成功しました。
Unity社は誰でも使うことのできる、オープンで人気のあるゲームエンジンを作っています。
Cuphead、ポケモンGO、Kerbal SpaceProgramなどの人気ゲームはUnityを用いて作られた作品で、それ以外にもたくさんのゲームにUnityが使われています。
今回Unityとの業務提携を発表した”Kin”は北米で人気のメッセージアプリ、 kik messageの運営会社によって発行されたコインで、昨年行われたICOは、9800万ドルもの大金を集めました。
そのKinが運営する”decentralized ecosystem for digital services and applications(デジタルなサービスとアプリケーションのための分散型エコシステム)”にとって、Unityは初めての参加者、プレイヤーです。
ゲーム内で仮想通貨を使うためのキットを開発予定
The Kin foundationとUnityは木曜日、ゲームに特化したSDK(Software Development Kit)の開発を行う見込みであるということを発表しました。
これが完成すれば、数百万人ものUnity開発者がKinを使ったゲームシステムをデザインできるようになります。
「このSDKによって、全てのゲーム開発者はkinとブロックチェーンをコア部分に実装することが可能になります。」
と、Kin パートナーシップの副社長であるDany FishelがCoinDeskのインタビューで答えています。
Fishel氏の発言をより実用的に解釈すれば、「仮想通貨のウォレットとマーケットプレイスをゲーム内に導入できる」、ということであり、その機能をゲームの開発者たちに紹介していくのがSDK開発チームの目的です。
ベータ版が終了した段階でSDKはUnity Asset storeでオープンソースとして利用可能になり、同時にGitHub上でも公開されることとなります。
Kin FoundationがこのSDKによって意図していることは”開発者に収益化のためのツールを提供すること”で、とりわけ3つのユースケースを想定しています。
一つ目はモバイルゲームにおけるP2Pでの価値交換です。
プレイヤーはゲームのレベルやその他の機能をアンロックに関する、”シェア可能で有用な情報への報酬”が可能になります。
また、バグの報告やフィードバックを行ってくれる優良なユーザーたちに報酬を与える仕組みを開発できますし、同様に、調査が完了した時にプレイヤーに報酬を送る、という、また違った方法での収益化も可能になります。
ゲーム産業との連携を重視
Kin Foundationがなぜゲーム産業がKinのエコシステムにとって理想的な参加者である、とみなしているかについて、Fishel氏は以下のように語っています。
「一般的にゲーマーの人たちは、デジタル通貨をどう使うかに対して高い理解力を持っています。
ゲーム開発者はテクノロジーを採用する最初の人たちであり、同時にイノベーションを採用する最初の人たちでもあります。
それ故、我々は仮想通貨を支援するにあたり、彼らを極めて自然なオーディエンスだと考えています。」
Fishel氏は、kinをゲームの世界に統合することは、より大きなエコシステムを創生するためのほんの始まりでしかない、と付け加えました。
開発者たちがゲームの世界に仮想通貨を提供する間に、新しいプレーヤー達がエコシステムに参加することで、いずれゲームの外でも仮想通貨を使用できるようになるでしょう。
Fishel氏は次なるパートナー、kinのエコシステムへの新しい参加者が誰なのかを明らかにはしませんでした。しかしながら
「ユーザーが仮想通貨をもらったり使ったりするための、素晴らしいコミュニティドリブンなアプリケーション」
とのコラボレーションを仄めかし、今後数週間のうちに発表されると語りました。
Game Giant Unity to Work With Kik’s ICO Token
Mar 29, 2018 by Annaliese Milano 参考記事はこちらから