はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

アルゼンチンで「仮想通貨の賃金支払いを認可する法案」の提出事例 インフレ対策で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルゼンチンの仮想通貨法案

南米アルゼンチンのJosé Luis Ramón議員は今週、同国の労働者が給与支払いの一部または全額を暗号資産(仮想通貨)で受け取れる法案を提出した。同国のハイパーインフレに対抗するため、国民の購買力保持を図る狙いがある。

仮想通貨での給与支払いを選択できる法案を提出したのはアルゼンチンのメンドーサ州の国家副大臣であるRamón議員。提案によれば、法案は労働者や自営業者の自律性強化と外貨を伴わない形で給与(報酬)の購買力維持を図る「近代的なメカニズム」を提供するという。

労働者が希望する場合、雇用主は給与報酬の一部、または全額を仮想通貨で支払うことが義務付けされる。また、支払いの際に発生する取引手数料も雇用主が負担する形となる。

Ramón議員は8日、「雇用主は労働義務を遵守しなければならない」と法案について語った。

アルゼンチンの経済状況

仮想通貨での給与を可能にする法案の背景には、アルゼンチンの経済を悩ますハイパーインフレがある。

IMFの統計によれば、アルゼンチンのインフレ率は2009年以降、世界的には高い水準を推移。(図:ステラ財団作成)新興国の平均値を大きく上回っている。

出典:Stellar Development Foundation

このような経済状況を危惧するアルゼンチン政府は、自国の法定通貨であるペソのディベースメントを懸念。国民に対して外貨との交換を月間200ドルの制限を課しており、このような状況が仮想通貨の実需につながっているとの見方もある。

また、アルゼンチンでは新型コロナウイルスによる経済的打撃が顕著に現れており、2020年春にはアルゼンチンの仮想通貨取引量が急増。フィリピンなどと並び、取引量の増加が目立った。

アルゼンチンとフィリピンの取引データ(Coin Danceより)

エルサルバドルの影響

また、今回アルゼンチンでの仮想通貨法案提出の裏には、エルサルバドルでのビットコイン(BTC)を法定通貨と認める「ビットコイン法」の認可も影響したと考えられる。

6月9日にエルサルバドル議会で同法案が提出された後、アルゼンチンのネウケン州のFrancisco Sánchez議員もSNSアイコンにレーザーアイを加工。「信じられないことだが、これが現実だ」、とビットコインへの支持を示唆した。

関連:エルサルバドルに触発された中南米諸国、政治家が続々とビットコイン支持を示唆

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/04 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フィデリティのETH買い時分析やSUIが現物ETF申請で価格急騰など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTC240万ドル到達の価格シナリオに高い関心
今週はARKによる仮想通貨ビットコインの価格シナリオ、トランプ政権高官のビットコインに関する発言、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
05/03 土曜日
14:30
米上院、ステーブルコイン規制案審議を加速 トランプ関連コイン批判も
米上院議員らがステーブルコイン規制法案「GENIUS」の採決迅速化手続きを開始した。一方で、民主党からはトランプ関連ステーブルコインへの懸念の声も上がっている。
13:10
ビットコイン反落、BTC準備金法案をアリゾナ州知事が拒否
米アリゾナの州知事が仮想通貨ビットコイン準備金関連法案SB1025に拒否権を行使。州の公的退職年金システムへのデジタル資産投資権限付与は見送られたが、デジタル資産戦略準備金基金の設立を目指すSB1373はまだ知事の署名を待っている状態である。
11:35
金価格急落の裏でビットコインへ資金シフトか、M2マネー相関から12万ドル予測も
国際金価格が3220ドル近辺まで下落する中、流動性がビットコインへ流入する可能性が高まっている。グローバルM2マネーサプライとの強い相関関係から、ビットコイン価格は今後12万ドル以上に到達する可能性があるとアナリストは予測。
10:40
米4月雇用統計データで景気後退懸念後退、ビットコイン97800ドルまで上昇
米4月雇用統計が予想上回る17.7万人増で景気後退懸念が緩和、仮想通貨ビットコインは一時97800ドルまで上昇。ストラテジー社の840億ドル投資計画やモルガン・スタンレーの仮想通貨取引サービス計画も相場を押し上げている。
10:02
10年後早期リタイアに必要なビットコイン数は? アナリストが年齢別に試算
仮想通貨ビットコインのリサーチャーであるウィズ氏が、早期リタイアに必要なビットコイン保有数を試算した。年齢・年間支出別の目安と計算前提を解説している。
08:45
専門家予測 ソラナ・ライトコイン現物ETFに90%の承認確率、XRPは85%
Bloomberg Intelligenceのアナリストが仮想通貨現物ETF承認確率を予測。ソラナ・ライトコインに90%、XRPに85%、ドージコイン・ヘデラに80%の高確率。SECが全申請を受理済み、判断期限は2025年7〜12月に設定。
07:55
イーサリアムが開発でソラナに追い越されないための3つの戦略とは
仮想通貨のスタートアップを支援するAllianceのジェイコブ・フラネク共同創設者は、イーサリアムが開発でソラナに追いつかれないようにするための戦略を3つ提案。アプリ開発者を支援するようコミュニティに呼びかけた。
07:15
グーグルウォレット、仮想通貨業界発のゼロ知識証明技術を採用
グーグルが4月29日、Google Walletにゼロ知識証明技術を統合。英国を皮切りに展開され、個人情報を開示せずに年齢確認が可能に。
06:55
ゲーム専用ステーブルコイン『Game Dollar』、Suiで年内リリースへ
ゲーミングOS企業Playtronが新ステーブルコイン「Game Dollar」を発表。SuiPlay0X1携帯ゲーム機に搭載され、ゲーム内購入・サブスク・報酬に活用可能。2024年第4四半期リリース予定。
06:25
Apple、NFT購入ルールを緩和
Appleが米国App Storeのガイドラインを更新し、開発者が外部決済サイトへのリンクやボタンを含めることを許可。NFTコレクション閲覧アプリにも規制緩和の影響が及ぶ。
06:00
マイケル・セイラー率いるストラテジー社、ビットコイン投資資金を12兆円に倍増へ
セイラー会長率いるストラテジー社が2027年までのビットコイン取得資金の調達目標を12兆円に倍増。時価評価導入で42億ドルの純損失計上も、株式・債券発行拡大で約55.4万BTCの保有をさらに拡大へ。
05/02 金曜日
17:00
Terminal of Truth(ToT)と仮想通貨GOATの関係性は?AIエージェントの可能性も解説
AIチャットボット「Terminal of Truth」が生み出した仮想通貨GOATの成長と、AIエージェントが暗号資産市場に与える影響を解説。未来のテクノロジーの最前線を紹介。
16:30
CIA副長官「ビットコインは捜査・諜報活動にも有効」
マイケル・エリスCIA副長官がビットコインの戦略的役割について、法執行機関による犯罪追跡ツールとしての可能性や国際的な技術競争における重要性を語った。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧