はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CIA副長官「ビットコインは捜査・諜報活動にも有効」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨活用に積極的な姿勢

米中央情報局(CIA)のマイケル・エリス副長官は、暗号資産(仮想通貨)投資家・起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏のポッドキャストに出演し、ビットコイン(BTC)および仮想通貨についてCIAの視点と戦略について語った。

エリス氏は、法執行機関としてビットコインが持つ可能性にとても興奮していると話を切り出した。ビットコインには匿名性があるため、犯罪者に利用されやすいと考えられがちだが、実際は擬似的な匿名性であると主張。そのため、CIAは他の法執行機関と連携し、犯罪者による不正な仮想通貨の支払いを追跡するという作業を多数こなしているという。

確かに麻薬カルテルやテロリスト集団、無法国家などは仮想通貨を使っているが、彼らが使うのは仮想通貨に限らないと指摘。「プリンターのカートリッジ(紙幣)も使っている」だろうが、それを禁止することは馬鹿げており、仮想通貨だけを特別視する理由にはならないとの考えを示した。

同氏は、「ビットコインや仮想通貨は技術であり、CIAは技術をツールとして使う」と述べ、ビットコインや仮想通貨を「道具箱の中の一つのツール」と表現した。

また、ビットコインは「敵の使用を妨害するために使えるターゲットでもある」と指摘。さらに、敵に関するより多くの機密情報を収集するために、仮想通貨技術を使うことも可能であり、この観点からもビットコインは、他の先進技術と同様にCIAが優先すべきものだと主張した。

一方、政府内では新しいテクノロジーを許容し難い人々もいるため、ジョン・ラトクリフCIA長官とともにエリス氏は、現在CIAで新技術に対する「古い考え方」を打破し、「世代交代と文化的シフト」を推進しているという。同氏は「仮想通貨は何か隠し事をしている人々のものという考え方は間違っていると認識させることが重要だ」と付け加えた。

関連:ビットコイン開発で激論 データ量制限の撤廃提案めぐり

米国の優位性を確保

エリス氏は、「ビットコインと仮想通貨は、これからも存在する」と強調。主要機関による仮想通貨の採用が進んでいる現状は「素晴らしいトレンドであり、トランプ政権が積極的に取り組んでいる分野だ」と述べた。

法執行機関や情報機関が仮想通貨を利用することで、敵対勢力の行動を追跡し、中断させるような作戦を実行できる可能性が非常に大きいと同氏は考えている。

仮想通貨は世界における技術競争の一分野であり、「中国やその他の敵対国」に対して、米国が優位性を確保することは不可欠であるという立場を、エリス氏は明確に打ち出した。

我々は、国際的にこの分野のリーダーとなり、遅れをとらないようにする必要がある。

エリス副長官の発言は、仮想通貨が単なる金融資産としての枠を超え、米国の国家安全保障と技術競争力の重要な要素として、戦略的な役割を果たす可能性があることを示唆している。

関連:トランプ大統領就任100日で米国仮想通貨政策が大転換、公約実現と新たな課題

米国をビットコイン超大国に

トランプ政権は、米国を「ビットコイン超大国」とし、「仮想通貨の世界的首都」と位置づける戦略を積極的に推進している。

3月6日には大統領令により、戦略的ビットコイン準備金とデジタル資産備蓄を創設。戦略的ビットコイン準備金は、これまで当局が刑事・民事の資産没収手続きの一環として押収したビットコインで資本化され、今後売却されることなく保持されることとなった。米国政府は現在、約20万BTC(執筆時価格約2.8兆円)を保有しているとされる。

デジタル資産作業部会のエグゼクティブディレクター、ボー・ハインズ氏は、各国間のビットコイン獲得競争を「宇宙開発競争に類似している」と表現し、「金(ゴールド)と同様」と強調。「極めて創造的な」ビットコインの蓄積方法を、財務省と商務省のリーダーらが考案するだろうと語り、引き続き米国が可能な限り多くのビットコインを取得することに、意欲を見せている。

関連:トランプ政権高官「米国がビットコイン超大国になる準備は整った」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧