はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米上院、ステーブルコイン規制案審議を加速 トランプ関連コイン批判も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GENIUS法案の迅速な採決目指す

米国のジョン・スーン上院多数党院内総務(共和党)は1日、ステーブルコイン規制を目的としたGENIUS法案採決の迅速化手続きを始めたと発表した。一方で、民主党からはトランプ氏一族企業のステーブルコインに関して利益相反になるとの批判も上がっている。

GENIUS法案は、決済用ステーブルコインに関する規制枠組みを初めて構築するものだ。

正式名称は「米国における国家イノベーションの導入と確立」法案であり、ステーブルコイン全般の定義や、マネーロンダリング対策、投資家保護などを盛り込んでいる。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

法案の共同提出者である上院銀行委員会のティム・スコット委員長(共和党)は、次のようにコメントした。

GENIUS法は、トランプ大統領と米国民による、デジタル資産規制枠組みの推進という使命を果たすための重要な一歩だ。これは消費者を保護し、金融包摂を全国的に拡大するものである。

関連:トランプ政権高官「米国がビットコイン超大国になる準備は整った」

また、法案を主導したビル・ハガティ上院議員(共和党)は、その意義を次のように説明した。

GENIUS法は、決済システムを近代化し、米ドルの優位性を確固たるものにするための、明確で、成長を促進する、安全な規制枠組みを確立する。

デジタル資産のイノベーションを米国内に留め、顧客を保護し、外国企業が同じルールに従って行動できるようにするものであり、このGENIUS法が速やかに成立することを期待する。

議員らは、法案がデジタル資産関連企業と雇用、および金融サービスにおける米国のリーダーシップを維持するものだと再強調した。

トランプ一族の「USD1」めぐりウォーレン議員が批判

一方で1日、民主党からはこの法案に対する批判も上がっている。

上院銀行委員会のエリザベス・ウォーレン議員が、GENIUS法はトランプ大統領が私腹を肥やすことにつながるとして、次のような声明を出した格好だ。

外国政府の支援を受けた怪しげなファンドが、ドナルド・トランプ大統領のステーブルコインを使って20億ドル規模の取引を行うと発表した。

一方、上院はGENIUS法の成立に向けて準備を進めている。これは、大統領とその家族が私腹を肥やすことを容易にするステーブルコイン法案だ。これは不正であり、いかなる上院議員も支持すべきではない。

トランプファミリー関連の金融企業World Liberty Financialは3月、米国政府の短期国債などによって100%裏付けられているステーブルコイン「USD1」をリリースしている。

今月1日には、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系投資会社MGXが、バイナンスへの20億ドル(約2,900億円)規模の出資にあたり、この「USD1」を使用することがわかった。

関連:アブダビ政府系ファンド、トランプ関連ステーブルコインでバイナンスへ2900億円出資

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/03 土曜日
14:30
米上院、ステーブルコイン規制案審議を加速 トランプ関連コイン批判も
米上院議員らがステーブルコイン規制法案「GENIUS」の採決迅速化手続きを開始した。一方で、民主党からはトランプ関連ステーブルコインへの懸念の声も上がっている。
13:10
ビットコイン反落、BTC準備金法案をアリゾナ州知事が拒否
米アリゾナの州知事が仮想通貨ビットコイン準備金関連法案SB1025に拒否権を行使。州の公的退職年金システムへのデジタル資産投資権限付与は見送られたが、デジタル資産戦略準備金基金の設立を目指すSB1373はまだ知事の署名を待っている状態である。
11:35
金価格急落の裏でビットコインへ資金シフトか、M2マネー相関から12万ドル予測も
国際金価格が3220ドル近辺まで下落する中、流動性がビットコインへ流入する可能性が高まっている。グローバルM2マネーサプライとの強い相関関係から、ビットコイン価格は今後12万ドル以上に到達する可能性があるとアナリストは予測。
10:40
米4月雇用統計データで景気後退懸念後退、ビットコイン97800ドルまで上昇
米4月雇用統計が予想上回る17.7万人増で景気後退懸念が緩和、仮想通貨ビットコインは一時97800ドルまで上昇。ストラテジー社の840億ドル投資計画やモルガン・スタンレーの仮想通貨取引サービス計画も相場を押し上げている。
10:02
10年後早期リタイアに必要なビットコイン数は? アナリストが年齢別に試算
仮想通貨ビットコインのリサーチャーであるウィズ氏が、早期リタイアに必要なビットコイン保有数を試算した。年齢・年間支出別の目安と計算前提を解説している。
08:45
専門家予測 ソラナ・ライトコイン現物ETFに90%の承認確率、XRPは85%
Bloomberg Intelligenceのアナリストが仮想通貨現物ETF承認確率を予測。ソラナ・ライトコインに90%、XRPに85%、ドージコイン・ヘデラに80%の高確率。SECが全申請を受理済み、判断期限は2025年7〜12月に設定。
07:55
イーサリアムが開発でソラナに追い越されないための3つの戦略とは
仮想通貨のスタートアップを支援するAllianceのジェイコブ・フラネク共同創設者は、イーサリアムが開発でソラナに追いつかれないようにするための戦略を3つ提案。アプリ開発者を支援するようコミュニティに呼びかけた。
07:15
グーグルウォレット、仮想通貨業界発のゼロ知識証明技術を採用
グーグルが4月29日、Google Walletにゼロ知識証明技術を統合。英国を皮切りに展開され、個人情報を開示せずに年齢確認が可能に。
06:55
ゲーム専用ステーブルコイン『Game Dollar』、Suiで年内リリースへ
ゲーミングOS企業Playtronが新ステーブルコイン「Game Dollar」を発表。SuiPlay0X1携帯ゲーム機に搭載され、ゲーム内購入・サブスク・報酬に活用可能。2024年第4四半期リリース予定。
06:25
Apple、NFT購入ルールを緩和
Appleが米国App Storeのガイドラインを更新し、開発者が外部決済サイトへのリンクやボタンを含めることを許可。NFTコレクション閲覧アプリにも規制緩和の影響が及ぶ。
06:00
マイケル・セイラー率いるストラテジー社、ビットコイン投資資金を12兆円に倍増へ
セイラー会長率いるストラテジー社が2027年までのビットコイン取得資金の調達目標を12兆円に倍増。時価評価導入で42億ドルの純損失計上も、株式・債券発行拡大で約55.4万BTCの保有をさらに拡大へ。
05/02 金曜日
17:00
Terminal of Truth(ToT)と仮想通貨GOATの関係性は?AIエージェントの可能性も解説
AIチャットボット「Terminal of Truth」が生み出した仮想通貨GOATの成長と、AIエージェントが暗号資産市場に与える影響を解説。未来のテクノロジーの最前線を紹介。
16:30
CIA副長官「ビットコインは捜査・諜報活動にも有効」
マイケル・エリスCIA副長官がビットコインの戦略的役割について、法執行機関による犯罪追跡ツールとしての可能性や国際的な技術競争における重要性を語った。
14:58
バイナンスジャパンのローンチプールとは|海外の新規トークン連動型のBNBステーキングサービス
日本の規制に準拠した個人投資家向けのローンチプールのサービスをバイナンスジャパンが提供開始した。グローバル版との違いやメリットを解説。海外の新興プロジェクトへの間接的な投資機会と、Simple Earnを通じた柔軟な参加方式が特徴だ。
13:30
イーサリアムでDeFi機能向上へ 新たなクロスチェーン標準を導入提案
仮想通貨イーサリアムの開発者らが、新トークン標準ERC7930とERC7828を導入しようとしている。相互運用性向上によりクロスチェーン環境の安全性とUX改善を目指すものだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧