Balancer(BAL)の概要
Balancer Protocolは、AMM(Automated Market Maker:自動マーケットメイカー)やイールドファーミング、トークンセールなどの機能を提供する、イーサリアム基盤の分散型取引所(DEX)だ。
Balancer Protocolは、開発元のBalancer Labsにより2018年に設立され、20年3月にメインネットがローンチされた。
共同CEOのFernando Martinelli氏によると、Balancerは流動性を提供している人たちがポートフォリオ管理ツールとしてAMMを使えるように、もっと柔軟性を持たせたいという考えから誕生した。
Balancerの特徴
Uniswapなどの大手DEX取引所と異なり、最大8種類の銘柄をプールに組み入れることができ、1:1ではない非対称トークンペアを提供できることなどを特徴とする。
Balancerで独自発行するBALトークンは、エコシステム内のガバナンストークンとしての機能をもつ。BALトークンの総供給量は1億枚となっており、そのうち2,500万BALが創業者、コア開発者、アドバイザー、投資家にそれぞれ割り当てられ、そのすべてに権利確定期間が設けられている。
21年4月20日には、Balancer v2がローンチ。それまでv1において発見されていたほとんどの問題が修正されたソリューションが実装された。
DeFiプロジェクトの安全性や透明性を評価し、ランキング付けするサイト「DeFi Safety」では、Balancer v1は74%の評価(2020年9月)だったものの、v2では全プロジェクト中最高評価である100%を唯一獲得(2022年2月時点)している。